*《&ruby(まじゅう){魔獣};の&ruby(かいじゅう){懐柔};/Obedience Schooled》 [#top]
 通常魔法
 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
 カード名が異なるレベル2以下の獣族の効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。
 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
 このカードの発動後、ターン終了時まで自分は獣族モンスターしか特殊召喚できない。

 [[EXTRA PACK −KNIGHTS OF ORDER−]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[カード名]]が異なる[[レベル]]2以下の[[獣族]][[効果モンスター]]を3種類[[リクルート]]する[[効果]]を持つ。~

 [[自分]][[フィールド]]に[[モンスター]]が存在しないという[[発動条件]]こそあるが、1度に3体もの[[モンスター]]を[[リクルート]]できる。~
 [[効果]][[無効]]化・[[エンドフェイズ]]時に[[自壊]]・[[特殊召喚]]制限と[[デメリット]]は多いものの、いずれも回避の難しくない制約である。~
 該当[[カード]]に[[チューナー]]も存在するため、[[シンクロ>シンクロ召喚]]・[[エクシーズ>エクシーズ召喚]]・[[リンク召喚]]を使い分けられる(該当先は[[下記>#list]]参照)。~
 一部は[[リクルート]]先に指定があるが、打点が欲しい場合は[[《サンダー・ユニコーン》]]や[[《No.64 古狸三太夫》]]、[[制圧]]では[[《ナチュル・ビースト》]]や[[《魔轟神獣ユニコール》]]、と状況に応じて展開先を選べる。~
 また、[[エンドフェイズ]]の[[自壊]]についても、[[《森の番人グリーン・バブーン》]]の[[トリガー]]に変換する事も考えられる。~
 [[《メルフィーのかくれんぼ》]]が[[適用]]されているならば[[自壊]][[デメリット]]も踏み倒せる。~

 [[通常召喚]]や[[リリース]]には一切の制約がないため、[[アドバンス召喚]]の補助にも使える。~
 [[獣族]]の[[《百獣王 ベヒーモス》]]や[[《地縛神 Cusillu》]]はもちろん、3体[[リリース]]する[[三幻神]]や[[三邪神]]も容易に[[アドバンス召喚]]できる。~
 [[獣族]]軸の[[【冥界軸最上級多用】]]では、[[《素早いモモンガ》]]などの[[リクルート]][[効果]]持ちが多い事もあり、非常に相性の良い[[カード]]と言える。~
 [[《神獣王バルバロス》]]とはこれらの点で特に相性が良く、[[全体除去]][[効果]]を即座に[[発動]]できる上、[[チューナー]]がいれば[[妥協召喚]]して[[《神樹の守護獣−牙王》]]に繋げることもできる。~
 [[アドバンス召喚]]以外でも、[[レベル]]の足りない[[《ライトニング・トライコーン》]]等も出すことができる。~

 [[レベル]]2以下の[[獣族]]は元々扱いやすいものが揃っているので、[[デッキ]]構築も難しくはない。~
 [[除去]]持ちの[[《ライトロード・ハンター ライコウ》]]や[[《ゼンマイニャンコ》]]、[[チューナー]]の[[《魔轟神獣ケルベラル》]]や[[《キーマウス》]]、補助的な[[効果]]の[[《森の聖獣 ユニフォリア》]]など単体でも有用なものは多い。~
 また、[[《子狸たんたん》]]・[[《子狸ぽんぽこ》]]・[[《素早いモモンガ》]] の様な展開補助も存在するため、「この[[カード]]が引けないために展開が停滞する」という心配も少ない。~
 [[通常モンスター]]は対応しないが、[[【おジャマ】]]の様に元々対応[[モンスター]]を多く採用する[[デッキ]]も存在している。~
 [[リクルート]]先、[[エクシーズ召喚]]先が共に複数存在する[[メルフィー]]とも抜群の相性を誇る。~
 また、この[[カード]]を軸にする場合には、[[《ブラック・ホール》]]や[[《激流葬》]]等の[[全体除去]]を多めに入れておくと[[発動条件]]を満たしやすくなる。~
 上記の[[カード]]は[[《森の番人グリーン・バブーン》]]の[[トリガー]]にもなる点でも相性が良い。~

 ただし、[[特殊召喚]]する[[モンスター]]は3体とも[[カード名]]が異なっていなければならないため、[[発動]]するには[[レベル]]2以下の[[獣族]]が[[デッキ]]に3種類以上残ってなければならない。~
 [[【ローレベル】]]や[[【金華猫】]]の様な低[[レベル]]を活用する[[デッキ]]で採用しても、中途半端な数だけ[[獣族]]を入れては[[腐って>腐る]]しまう。~
 この[[カード]]で得られる[[アドバンテージ]]を考えれば専用[[デッキ]]を作る価値は充分にあるが、作るにしてもかなり[[【獣族】]]寄りに特化しなければならないだろう。~

 また、対応する[[モンスター]]はほとんどが[[攻撃力]]1000以下であり、[[《連鎖除外》]]を[[発動]]されると致命的な[[ディスアドバンテージ]]を負ってしまう。~
 [[メインデッキ]]から採用されやすい[[カード]]ではないが、[[環境]]によっては[[サイドデッキ]]に採用されることが多くなる[[カード]]でもある。~
 [[マッチ]]の2戦目以降では、[[セット]]された[[カード]]への[[除去]]を増やすなどして対応したい。~

 [[レベル]]2以下の[[EM]][[獣族]]は3種類以上存在するため、この[[カード]]1枚で[[EM]]3体を展開することも可能。~
 [[《エンタメ・バンド・ハリケーン》]]と併用で3枚の[[バウンス]]を狙える。~
 [[《バリア・バブル》]]と組み合わせれば[[エンドフェイズ]]の[[破壊]]を回避して[[壁]]にできる。~
 また、[[リクルート]]対象はほぼ全て[[ペンデュラムモンスター]]であり、[[エンドフェイズ]]に[[破壊]]されても[[エクストラデッキ]]を肥やすことができる。~

-[[《レスキューキャット》]]や[[《レスキューフェレット》]]と[[コンボ]]すれば、[[手札]]2枚で[[1ターンキル]]も可能。~
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+《魔獣の懐柔》で[[《アマゾネスペット仔虎》]]Aを含む3体の[[レベル]]2の[[地属性]][[獣族]]を[[リクルート]]。~
+[[《アマゾネスペット仔虎》]]Aと[[地属性]][[獣族]]で[[《ミセス・レディエント》]]を[[リンク召喚]]。~
+[[《レスキューキャット》]]で[[《アマゾネスペット仔虎》]]Bと[[《X−セイバー エアベルン》]]を[[リクルート]]。~
+[[《アマゾネスペット仔虎》]]Bの[[特殊召喚]]を[[トリガー]]に[[《アマゾネスペット仔虎》]]Aを[[自己再生]]。~
+3体の[[レベル]]2と[[《X−セイバー エアベルン》]]で[[《ナチュル・ビースト》]]と[[《No.64 古狸三太夫》]]を呼び出し、[[《No.64 古狸三太夫》]]の[[効果]]を[[発動]]する。~
これにより[[攻撃力]]1900の[[《ミセス・レディエント》]]、2700の[[《ナチュル・ビースト》]]、1500の[[《No.64 古狸三太夫》]]、3200の[[影武者狸トークン]]を並べて合計[[攻撃力]]9300となる。~
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--[[《レスキューフェレット》]]の場合は《魔獣の懐柔》で呼び出す[[モンスター]]の1体を[[レベル]]1[[チューナー]]にし、[[《レスキューフェレット》]]で[[《アマゾネスペット仔虎》]]と[[レベル]]4を呼び出せばよい。~
--ちなみに[[《レスキューキャット》]]の場合、[[《X−セイバー エアベルン》]]ではなく[[レベル]]2の[[獣族]]を[[リクルート]]すれば[[《No.64 古狸三太夫》]]を2体並べられ、合計[[攻撃力]]は10200になる。~

-[[《鉄獣戦線 キット》]]を利用すれば、[[召喚権]]を使わずにこの[[カード]]1枚で[[1ターンキル]]も可能。~
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+《魔獣の懐柔》で[[《鉄獣戦線 キット》]]を含む3体の[[レベル]]2の[[獣族]]を[[リクルート]]。~
+[[《鉄獣戦線 キット》]]と[[獣族]]1体で[[《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》]]を[[リンク召喚]]。~
+[[《鉄獣戦線 キット》]]の[[効果]]で[[《鉄獣戦線 ナーベル》]]を[[墓地]]へ送り、その[[効果]]で[[《鉄獣戦線 ケラス》]]を[[サーチ]]。~
+[[《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》]]の[[効果]]で[[《鉄獣戦線 ケラス》]]を[[特殊召喚]]。~
+[[《鉄獣戦線 ケラス》]]の[[効果]]で[[《ミセス・レディエント》]]を[[特殊召喚]]。~
+[[《鉄獣戦線 ケラス》]]と残った[[レベル]]2の[[獣族]]1体で[[《No.64 古狸三太夫》]]を[[エクシーズ召喚]]し、その[[効果]]を[[発動]]する。~
総[[ダメージ]]は上記よりやや下がるが、[[召喚権]]を使わずに[[攻撃力]]1900の[[《ミセス・レディエント》]]、2100の[[《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》]]、1500の[[《No.64 古狸三太夫》]]、2600の[[影武者狸トークン]]で合計[[攻撃力]]8100を並べることができる。~
//召喚権を使わないのは、ブラロによる全除去や自分の召喚で激流葬の条件満たした場合にも使える手段なので結構大きな利点
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--また、この[[コンボ]]自体は([[獣族]][[縛り]]があるにもかかわらず)拡張性の高い[[モンスター]]が多く存在しているので、残り2体の[[レベル]]2の[[獣族]]の組み合わせ次第では([[1ターンキル]]以外にも)さらなる展開が可能。~

-この[[効果]]で[[特殊召喚]]した[[モンスター]]の[[効果]]が[[無効]]化される範囲については[[《ジャンク・シンクロン》>《ジャンク・シンクロン》#Negate]]を参照。

--上記の通り[[《ジャンク・シンクロン》>《ジャンク・シンクロン》#Negate]]と同じく、[[フィールド]]を離れた場合に[[発動]]する[[効果]]は[[無効]]にならないので、それらの[[発動]]を狙ってもいい。~
ただし、現時点ではこの[[カード]]の[[効果]]による[[自壊]]に対して[[効果]]を[[発動]]できる[[モンスター]]は[[《迷犬マロン》]]・[[《モグモール》]]・[[《鉄獣戦線 キット》]]と少ない。~
[[戦闘破壊]]を[[効果]]の[[トリガー]]とする[[モンスター]]は多く、特に[[《キーマウス》]]はこの[[カード]]で[[リクルート]]できる[[モンスター]]を全て[[サーチ]]できるので、相性がいい。~

-''[[リクルート]]可能な[[レベル]]2以下の[[獣族]][[効果モンスター]]については[[こちら>《キーマウス》#beast_level2]]を参照。''~

-[[英語名]]の「Obedience school」とは、主に犬の調教を意味する。~
[[イラスト]]では[[魔轟鬼>魔轟神]]が[[魔轟神獣>魔轟神]]のしつけをしようとしているようだが、例によって[[魔轟神獣>魔轟神]]に振り回されているようだ。~

-元々は海外版[[Legacy of the Valiant]]で追加された10種の海外新規[[カード]]の内の1枚である。~

-Vジャンプ公式動画「ワールドデュエルサテライト」の「マスター赤馬vsアイカワ」戦でアイカワが使用。~
[[先攻]]1[[ターン]]目に[[発動]]され、[[デッキ]]から[[《魔轟神獣ケルベラル》]]・[[《子狸たんたん》]]・[[《子狸ぽんぽこ》]]を[[特殊召喚]]した。~
[[デュエル]]終了後には、同[[デュエル]]でマスター赤馬が使用した[[《旧神ノーデン》]]共々「[[EXTRA PACK −KNIGHTS OF ORDER−]]の超強力[[カード]]」と紹介された。~

//-原作・アニメにおいて―~

-コナミのゲーム作品において―~
「マスターデュエル」ではイラスト繋がりで[[魔轟神]]のシークレットパックに収録されている。~
たしかに[[魔轟神獣>魔轟神]]が対応しているため無関係ではないのだが、他にピックアップされているのは主に[[悪魔族]]の[[魔轟神]][[シンクロモンスター]]であるためやや浮いた形になっている。~

**関連カード [#card]
//-[[《おジャマジック》]]

//-[[《トライワイトゾーン》]]

-[[《レスキューキャット》]]
//―[[デッキ]]から2体の[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[カード]]については[[《レスキューキャット》>《レスキューキャット》#card]]を参照~

―[[発動条件]]関連
-[[《独奏の第1楽章》]]

―[[イラスト]]関連
-[[《魔轟神獣ケルベラル》]]
-[[《魔轟神獣キャシー》]]
-[[《魔轟神獣ノズチ》]]

**このカードでリクルートしたモンスターのみで出せるエクストラデッキのモンスター [#list]
 ※括弧内は必須となる[[モンスター]]~

―[[シンクロモンスター]]~
-[[レベル]]1
--[[《ベアルクティ−ポラリィ》]]([[レベル]]差が1となる[[チューナー]]・非[[チューナー]]1体ずつ)
-[[レベル]]4
--[[《うきうきメルフィーズ》]]
--[[《魔轟神獣クダベ》]]([[魔轟神]][[チューナー]])
--[[《魔轟神獣ユニコール》]]([[魔轟神]][[チューナー]])
-[[レベル]]5
--[[《サンダー・ユニコーン》]]
--[[《ナチュル・ビースト》]]([[チューナー]]・非[[チューナー]]ともに[[地属性]])
-[[レベル]]6
--[[《氷結界の虎王 ドゥローレン》]]([[水属性]]非[[チューナー]])

―[[エクシーズモンスター]]~
-[[ランク]]1
--[[《怒小児様》]]
--[[《No.56 ゴールドラット》]]
-[[ランク]]2
--[[《No.29 マネキンキャット》]]
--[[《No.64 古狸三太夫》]]
--[[《キャット・シャーク》]]
--[[《メルフィー・マミィ》]]
--[[《森のメルフィーズ》]]
--[[《わくわくメルフィーズ》]]

―[[リンクモンスター]]~
-[[リンク]]2
--[[《クロシープ》]]
--[[《鉄獣戦線 徒花のフェリジット》]]
--[[《ミセス・レディエント》]]([[地属性]]2体)
--[[《ドリトル・キメラ》]]([[炎属性]]2体)
--[[《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》]]([[トライブリゲード]]2体)
-[[リンク]]3
--[[《おジャマ・エンペラー》]]([[おジャマ]]1体以上)

**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
-[[【獣族】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[EXTRA PACK −KNIGHTS OF ORDER−]] EP14-JP029 &size(10){[[Super]]};
-[[トーナメントパック2020 Vol.2]] 20TP-JP213

**FAQ [#faq]
Q:[[獣族]]以外の[[モンスター]]を[[特殊召喚]]して、その後その[[ターン]]に[[自分]][[フィールド]]に[[モンスター]]が存在しなくなった場合でも、その[[ターン]]にこの[[カード]]は[[発動]]できますか?~
A:はい、既に[[自分]]が[[獣族]]以外の[[モンスター]]を[[特殊召喚]]している[[ターン]]でもこの[[カード]]は[[発動]]できます。(14/09/20)

Q:[[効果処理時]]に[[モンスターゾーン]]の空きが2つ以下になった場合、[[特殊召喚]]する処理は行われますか?~
A:いいえ、行われず、[[デッキ]]から[[モンスター]]を選ぶ事自体行いません。(14/09/13)

Q:[[効果処理時]]に[[モンスター]]が1体存在する場合、[[特殊召喚]]する処理は行われますか?~
A:はい、その場合は3体分の空きがあるため、[[特殊召喚]]が行われます。(14/09/15)

Q:[[効果処理時]]に[[デッキ]]の[[特殊召喚]]可能な[[獣族]]が2体以下になった場合、[[特殊召喚]]する処理は行われますか?~
A:いいえ、行われず、[[デッキ]]から[[モンスター]]を選ぶ事自体行いません。(14/09/13)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」のいずれかを(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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