*《&ruby(キングミスト){霧の王};/Fog King》 [#top]
 効果モンスター
 星7/水属性/魔法使い族/攻   0/守   0
 このカードを召喚する場合、生け贄1体または生け贄なしで召喚する事ができる。
 このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、いかなる場合による生け贄も行う事ができなくなる。
 ※[[テキスト]]中の「[[生け贄]]」・「[[生け贄召喚]]」はそれぞれ「[[リリース]]」・「[[アドバンス召喚]]」を指す。~

 [[ザ・ヴァリュアブル・ブック10 付属カード>書籍付属カード#VB10]]で登場した[[水属性]]・[[魔法使い族]]の[[最上級モンスター]]。~
 [[リリース]]の数を操作できる[[分類されない効果]]、[[リリース]]した[[モンスター]]によって[[攻撃力]]が決定する[[永続効果]]、あらゆる[[リリース]]を封じる[[永続効果]]を持つ。~

 生ける[[《生贄封じの仮面》]]とでも言うべき[[モンスター]]である。~
 また、[[アドバンス召喚]]時の[[リリース]]の数を操作できるので、[[最上級モンスター]]でありながら[[上級モンスター]]や[[下級モンスター]]としても運用できる。~
 しかし、[[攻撃力]]は[[アドバンス召喚]]時に[[リリース]]した[[モンスター]]に依存するため、安定した[[ステータス]]を得るのは難しい。~

 類似する[[攻撃力]]算出[[効果]]を持つものとして[[《The tyrant NEPTUNE》]]や[[《真魔獣 ガーゼット》]]等が存在している。~
 これらは[[モンスター効果]]の[[コピー]]や[[貫通]]持ち等の[[フィニッシャー]]向きの[[効果]]であり[[サーチ]]も容易。~
 [[《The tyrant NEPTUNE》]]は[[水属性]]なのでこちらと同様[[《サルベージ》]]に対応するが、[[種族]]、[[効果]]の違い、何よりあちらは現在[[禁止カード]]に指定されているため、差別化の必要はないだろう。~

 [[リリース]]を封じる[[効果]]は全く意味をなさない[[デッキ]]が多い一方、特定の[[デッキ]]に対しては機能停止に追い込むほどの性能を誇る。~
 主に[[【帝コントロール】]]、[[【聖刻】]]、[[【壊獣】]]、[[【儀式召喚】]]全般に対しての[[メタカード]]としての性能は高い。~
 この[[永続効果]]は[[蘇生]]等のケースを除くと[[適用]]そのものが[[チェーンブロック]]を作らないため妨害されにくい。~
 [[召喚]]しただけで[[《デュアルスパーク》]]や[[《ゴッドバードアタック》]]の[[発動]]も封じてしまう。~

 [[レベル]]7の[[水属性]]、低[[ステータス]][[モンスター]]であることにも注目したい。~
 上記にある通り[[リリース]]なしで[[召喚]]でき、[[《グリズリーマザー》]]で[[リクルート]]できるため[[フィールド]]には出しやすい。~
 [[【水精鱗】]]では[[ランク]]7の[[エクシーズ素材]]に利用でき、[[《七星の宝刀》]]も共有できる。~
 また、[[《デブリ・ドラゴン》]]や[[《カメンレオン》]]から[[レベル]]11の[[シンクロ召喚]]も狙えるため[[シナジー]]が期待できる。~
 ただし、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]の補助以外の役割が無い為、投入枚数は考える必要があるか。~

 [[永続罠]]の[[《生贄封じの仮面》]]と比べると即座に[[効果]]を発揮できるが、結局汎用[[除去]]に弱い点はあちらと一長一短であり、基本[[召喚権]]を消費する。~
 [[《安全地帯》]]等で守る事も考えられるが、向こうも[[《宮廷のしきたり》]]で[[耐性]]を与えることが可能。~
 あちらよりも[[サーチ]]・[[サルベージ]]が容易である点、各種素材への活用が可能である点など、この[[カード]]の利点を活用して差別化したい。~

 [[《マジックカード「クロス・ソウル」》]]との相性は抜群に良い。~
 [[アドバンス召喚]]する際の[[リリース]]数を自由に決められるだけならば、[[類似したモンスター>妥協召喚]]は他にも存在するが、この[[カード]]の場合[[永続効果]]によりあちらの[[デメリット]]を封じて一方的に[[アドバンテージ]]を得られる。~
 [[相手]][[モンスター]]2体を[[リリース]]できればその合計分と高い[[攻撃力]]を得られるため、他の[[自分]][[モンスター]]を残せる点も含めゲームエンドに持ち込める可能性も高い。~
 [[相手]][[モンスター]]2体を[[リリース]]できればその合計分となる高い[[攻撃力]]を得られるため、他の[[自分]][[モンスター]]を残せる点も含めゲームエンドに持ち込める可能性も高い。~

-[[【転移アシッド・ゴーレム】>【モンスター転移】#AcidGolem]]でも[[ロック]]強度を高める目的で利用できる。~
[[《グリズリーマザー》]]や[[《サルベージ》]]が無理なく採用でき、[[送りつけ]]に失敗した[[《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》]]の処理手段としても優秀。~
[[召喚権]]を確保できれば[[《バハムート・シャーク》]]から爆発的な[[攻撃力]]を得ることが可能である。~

-[[召喚]]が容易な高[[レベル]]の[[魔法使い族]]だが、[[効果]]の性質上[[《黒の魔法神官》]]を[[特殊召喚]]する助けにはならない。~

-[[カード名]]の部分が金文字であるにもかかわらず、[[イラスト]]の部分がホイル加工されていない[[エラーカード]]が存在する。

-[[カード名]]は「霧の王」だが、読みは「キングミスト」と前後が異なることに注意。

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXにおける「ヨハン([[ユベル>《ユベル》]])vsアモン」戦でアモンが使用。~
[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]や[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]の様に、[[OCG]]版とは全く異なる[[効果]]で登場している。~
アニメでは以下のような、[[《スキルドレイン》]]と同様の[[効果]]及び[[攻撃力]]を変化させて[[相打ち]]を狙う[[効果]]を持っていた。
 効果モンスター
 星7/水属性/魔法使い族/攻   0/守   0
 フィールド魔法「霧の王城」が存在する場合、
 このカードは生け贄無しで召喚する事ができる。
 このカードが攻撃表示の場合、このカード以外の
 効果モンスターの効果は無効となる。
 このカードが攻撃する時、このカードの攻撃力を1にする事で
 戦闘する相手モンスターの攻撃力を1にする事ができる。
[[《混沌幻魔アーミタイル》]]の[[耐性]]を[[無効]]化して[[戦闘破壊]]するとともに、自身は[[フィールド魔法]]《霧の王城》の[[効果]]で[[戦闘破壊]]を免れた。~
さらに専用[[装備魔法]]《王家の剣》を装備して、[[攻撃力]]上昇及び[[バーン]][[ダメージ]]による勝利を目論んだ。~
だが、[[《スキルドレイン》]]と同様に[[墓地]][[発動]]の[[効果]]には干渉できない点を突かれ、[[《グレイブ・スクワーマー》]]により《王家の剣》を[[破壊]]され[[コンボ]]を崩されてしまっている。~
直後に[[発動]]された[[通常罠]]《クレスト・バーン》の[[効果]]で[[モンスターゾーン]]が全て使用不能になったことで[[墓地へ送られた>墓地へ送る]]。~
[[攻撃]]名は「ミスト・ストラングル」。~

--自身の[[攻撃力]]を[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃力]]と同じにするという[[モンスター]]は[[OCG]]でもアニメでもいるが、特定の数値に合わせるという[[モンスター]]は珍しい。~
また、互いの[[攻撃力]]を0では無く1にするというのは、[[攻撃力]]0同士では[[戦闘ダメージ]]が発生しないため[[相打ち]]とならないからであろう。~

--[[英語名]]を見ても分かる通り、霧=[[フォッグ>フォッグカウンター]]である。~
つまり「[[雲魔物]]の王」と捉える事も可能であり、[[【雲魔物】]]を使用していたアモンに相応しい[[モンスター]]だと言える。~
ただ、この[[カード]]自体に[[雲魔物]]との[[シナジー]]はあまり無い。~
一応[[リリース]]の確保が容易で[[《サルベージ》]]などが共有できる利点はあるが、[[雲魔物]]は全体的に[[攻撃力]]が低いので、上昇値はあまり期待できない。~

--アモンは[[エクゾディア]]・[[《究極封印神エクゾディオス》]]による[[特殊勝利]]を防がれた直後に、この[[カード]]と《霧の王城》を中心とした戦術に切り替えている。~
幼少時から共に歩んできたエコーの命を犠牲にしてまで得た[[《究極封印神エクゾディオス》]]をあっさりと切り捨てたことを、対戦[[相手]]のヨハン([[ユベル>《ユベル》]])は賞賛しつつも強く皮肉った。~
しかし、《霧の王城》には[[墓地]]の任意の[[カード]]4枚を[[サルベージ]]可能な[[効果]]があり、アモンは最終的にはこれを利用した[[エクゾディア]]の[[特殊勝利]]も狙っていた。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
-[[《合成魔獣 ガーゼット》]]
-[[《The tyrant NEPTUNE》]]

-[[《生贄封じの仮面》]]

//-[[《キング・スモーク》]]

-[[リリース1体で召喚できる最上級モンスター>アドバンス召喚#adv1]]~
-[[リリースなしで召喚できるモンスター>召喚#tribute]]

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[ザ・ヴァリュアブル・ブック10 付属カード>書籍付属カード#VB10]] VB10-JP001 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#faq]

Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:[[リリース]]の数を操作する[[効果]]は[[分類されない効果]]、[[攻撃力]]を決定する[[効果]]は[[永続効果]]です。(16/04/21)
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=7404

Q:[[生け贄]]1体や[[生け贄]]なしの場合、[[セット]]は可能ですか?~
A:いいえ、[[召喚]]なので[[セット]]は不可能です。(07/08/24)

Q:[[生け贄]]を2体捧げて[[セット]]した場合、[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:0になります。(07/08/24)

Q:[[《メガロック・ドラゴン》]]1体を[[生け贄]]に使用した場合、この[[カード]]の[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:[[《メガロック・ドラゴン》]]の[[カード]]記載の[[攻撃力]]は?(0扱い)なので、[[攻撃力]]は0になります。(07/08/27)

Q:[[生け贄]]なしで[[召喚]]した[[表側表示]]の[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]1体を[[生け贄]]に使用した場合、この[[カード]]の[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]の[[カード]]記載の[[攻撃力]]は2800なので、[[攻撃力]]は2800になります。(07/08/27)

Q:[[表側表示]]のこの[[カード]]を[[生け贄召喚]]のためや[[発動]][[コスト]]などで[[生け贄に捧げる]]事は可能ですか?~
A:いいえ、この[[カード]]自体も[[生け贄]]にすることはできません。(07/09/15)

Q:[[モンスタートークン]]を[[生け贄]]に捧げてこの[[カード]]を[[生け贄召喚]]を行った場合は[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:その[[モンスタートークン]]を[[特殊召喚]]する[[カード]]に記載されている[[攻撃力]]を[[元々の攻撃力]]として扱いますので、その[[攻撃力]]分の数値になります。~
  例えば、[[邪神トークン]]1体を[[生け贄]]に捧げれば[[攻撃力]]は1000になり、[[クローントークン]]などの場合はその[[モンスタートークン]]が[[特殊召喚]]された時の数値を[[元々の攻撃力・守備力>元々の攻撃力(守備力)]]の数値として扱いますので、その[[攻撃力]]分の数値がこの[[カード]]の[[攻撃力]]になります。(07/09/05)

Q:[[アドバンス召喚]]されたこの[[カードの効果]]が[[《スキルドレイン》]]によって[[無効]]化された後で[[《スキルドレイン》]]が[[破壊]]された場合、[[攻撃力]]はどうなりますか?~
A:0になります。(12/10/06)~
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