*【八汰ロック】 [#top] #contents **[[デッキ]]の概要 [#abstract] [[相手]]の[[フィールド]]、[[手札]]を0にして[[《八汰烏》]]で[[ドロー]]を[[ロック]]する、一種の[[オーバーキル]][[デッキ]]。~ こう書くと難しそうだが、[[ハンデス三種の神器]]と豊富な[[全体除去]]が併存していた時代の話である。~ しかも、[[《八汰烏》]]は[[《黒き森のウィッチ》]]や[[《クリッター》]]で容易に[[サーチ]]できた。~ [[《八汰烏》]]が登場した[[01/11/29>Mythological Age −蘇りし魂−]]から[[禁止>禁止カード]]になるまでの2年半以上の間、あらゆる大会で猛威を振るった。~ -[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]で[[《八汰烏》]]が[[禁止カード]]となり、構築不能となった。~ [[《フェンリル》]]や[[《X−セイバー ウルベルム》]]等の類似[[効果モンスター]]を使用して同じコンセプトの[[デッキ]]を構築できるが、使いづらさが目立つ。~ また、[[《八汰烏》]]以外の主力[[カード]]にも[[禁止カード]]指定を経て弱体化[[エラッタ]]が為された[[カード]]が少なくなく、仮に同じ[[カード]]で[[デッキ]]を組んでも同じ動きは取りにくくなってしまっている。~ [[《フェンリル》]]や[[《X−セイバー ウルベルム》]]等の類似[[効果モンスター]]を使用して同じコンセプトの[[デッキ]]を構築できたが、使いづらさが目立つ。~ -[[22/10/01>リミットレギュレーション/2022年10月1日]]で[[《八汰烏》]]が[[制限復帰]]し、再び構築可能となった。~ -[[22/10/01>リミットレギュレーション/2022年10月1日]]で[[《八汰烏》]]が[[制限復帰]]、[[23/04/01>リミットレギュレーション/2023年4月1日]]で[[制限解除]]され、再び構築可能となった。~ しかし、[[《八汰烏》]]以外の当時の主力[[カード]]でも[[禁止カード]]や弱体化[[エラッタ]]をされたものが数多く存在するため、当時と同じ動きをするのは難しくなっている。 《八汰烏/Yata-Garasu》 スピリット・効果モンスター 星2/風属性/悪魔族/攻 200/守 100 このカードは特殊召喚できない。 (1):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。 次の相手ドローフェイズをスキップする。 (2):このカードが召喚・リバースしたターンのエンドフェイズに発動する。 このカードを持ち主の手札に戻す。 **[[デッキ]]構築に際して [#introduction] ***[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]以前 [#k3e59cb8] 重要となるのは、[[《八汰烏》]]の[[直接攻撃]]を通すための[[全体除去]]と、[[ドローロック]]前後の反撃を防ぐための[[手札破壊]]の2点である。~ [[全体除去]]としては[[《サンダー・ボルト》]]や[[《ブラック・ホール》]]、時には[[《激流葬》]]も使われていた。~ これらの[[全体除去]]に[[《クリッター》]]や[[《黒き森のウィッチ》]]を巻き込み、[[《八汰烏》]]を[[サーチ]]する戦法も存在する。~ [[手札破壊]]には[[ハンデス三種の神器]]が用いられていた。~ [[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]は[[全体除去]]と[[手札破壊]]の両方を同時に行う[[効果]]を持った非常に強力な[[モンスター]]であり、この[[効果]]に対して上記の[[サーチ]]戦術を用いれば、[[相手]]の[[手札]]と[[フィールド]]を空にしつつ[[《八汰烏》]]を[[サーチ]]できた。~ この場合、[[召喚権]]が残っていればその時点でゲームエンドとなる。~ [[《八汰烏》]]の[[ドローロック]]が完成してしまえば、[[相手]]はその時点での[[カード]]のみで対処しなければならない。~ [[モンスター]]は[[《怒れる類人猿》]]辺りで[[戦闘破壊]]し、[[伏せカード]]は[[《サイクロン》]]等で処理していけば毎[[ターン]][[《八汰烏》]]の[[直接攻撃]]を通すことも容易であり、いずれ[[相手]]の[[カード]]も尽きるだろう。~ [[カード]]が尽きてしまった[[相手]]は何もできなくなり、ただ勝負がつくのを待つだけとなる。~ **[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint] [[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]以前の[[カード]]プールでは弱点らしい弱点は存在しなかった。~ 使用していた[[カード]]の大半が現在は[[禁止・制限カード]]に指定されている[[パワーカード]]ということもあり、その場しのぎ程度の反撃ならそのまま押し切れるためである。~ 特に[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]の[[コンボ]]は、[[相手]][[フィールド]]にも[[《クリッター》]]・[[《黒き森のウィッチ》]]がいた場合や、[[相手]][[手札]]に[[《闇より出でし絶望》]]・[[《キラー・スネーク》]]があった場合等を除くと、即ゲームエンドに繋がる。~ しいて言うなら[[ロック]]に[[攻撃]]を通す必要があるため[[先攻]]1[[ターン]]から[[1ターンキル]]を仕掛けてくることが少ないことぐらい。~ [[キーカード]]である[[《八汰烏》]]は、低[[ステータス]]であるものの、[[スピリットモンスター>スピリット]]であるために[[戦闘破壊]]は起こりづらい。~ また、[[《八汰烏》]]を[[召喚]]する時は[[直接攻撃]]が確実に通る時、すなわち[[伏せカード]]が存在しない時が大半のため、[[伏せカード]]で対処されることもあまりなかった。~ そのため、[[《八汰烏》]]が対処されるとしたら、[[手札破壊]]で[[墓地]]に落とされた時程度である。~ この場合、[[スピリットモンスター>スピリット]]である[[《八汰烏》]]は[[特殊召喚]]ができないため、[[サルベージ]]をする以外に再利用はできなくなる。~ [[22/10/01>リミットレギュレーション/2022年10月1日]]以降の[[環境]]では、[[ハンデス三種の神器]]が[[禁止カード]]、[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]が[[エラッタ]]により[[弱体化]]しているため、[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]以前と比べて[[《八汰烏》]]の[[効果]]を通せば勝てる状況は作りにくくなっている。~ [[サーチ]]・[[リクルート]]手段の増加、[[エクストラデッキ]]の[[モンスター]]、[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]などにより、少ない[[手札]]から盤面を巻き返されることも多い。~ また、[[環境]]の高速化により、[[《八汰烏》]]の[[直接攻撃]]を通すのが困難な盤面を作られてしまうことも多くなった。~ 特に[[《八汰烏》]]は[[特殊召喚]]できないため[[召喚権]]を使う必要があり、[[召喚権]]なしで[[相手]]の[[制圧]]に対処しなければならないのが難点である。~ // 強いて苦手な[[デッキ]]を挙げるとしたら[[ドローロック]]だけでは止まらない[[【ペンデュラム召喚】]]か。~ //現代のカードプールでの対抗馬は【ペンデュラム召喚】に限った話ではないと思う **[[デッキ]]の歴史 [#history] ***[[04/03/01>禁止・制限カード/2004年3月1日]]以前 [#history04] [[Mythological Age −蘇りし魂−]]での[[《八汰烏》]]の[[レアリティ]]が[[ノーマル>Normal]]であるため、大変手に入れやすかった。~ 入手難度とプレイングの難度両面から評価され、当時の[[【スタンダード】]]がすなわち【八汰ロック】であったと言っても過言ではない。 ***[[22/10/01>リミットレギュレーション/2022年10月1日]] [#history22] [[《八汰烏》]]が[[制限復帰]]する。~ ***[[23/01/01>リミットレギュレーション/2023年1月1日]] [#history230101] [[《八汰烏》]]が[[制限緩和]]される。~ ***[[23/04/01>リミットレギュレーション/2023年4月1日]] [#history230401] [[《八汰烏》]]が[[制限解除]]される。~ **代表的なカード [#keycard] -[[《八汰烏》]] **関連リンク [#link] -[[【フェンリルハンデス】]] -[[【竹光】]] -[[デッキ集]]