*エクストラリンク/Extra Linked [#top]

 ●2つの[[エクストラモンスターゾーン]]に存在する[[リンクモンスター]]が、[[メインモンスターゾーン]]に存在する[[リンクモンスター]]を通じて全て[[相互リンク]]でつながっている状態をエクストラリンクと呼ぶ。~
 ●[[自分]]が一方の[[エクストラモンスターゾーン]]を使用しており、エクストラリンクとなる場合にのみ、もう一方の[[エクストラモンスターゾーン]]にも[[リンクモンスター]]を[[特殊召喚]]できる。~

 (パーフェクトルールブック2017 より引用)
//公式ルールブックより記述がわかりやすかったので

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-エクストラリンクを成立させる[[リンク召喚]]のみ、もう一方の[[エクストラモンスターゾーン]]にも[[自分]]の[[リンクモンスター]]を[[リンク召喚]]できる。~
当然、エクストラリンクの成立が条件のためもう一方に[[特殊召喚]]できるのは「[[相互リンク]]可能な[[リンクモンスター]]」のみとなる。~
--この状態になった場合、[[相手]]は[[エクストラモンスターゾーン]]の使用=[[リンク先]]がない場合の[[エクストラデッキ]]からの[[ペンデュラム召喚]]や[[リンク召喚]]が基本的に不可能となる。~
ただし、[[相手]][[フィールド]]に[[リンクマーカー]]が向いていれば、[[相手]]はそこに[[特殊召喚]]することは当然ながら可能である。
--あくまで「2つ目を使える権利を得る」だけである。~
たとえ[[エクストラリンク]]へ繋がる状況であっても、[[エクストラモンスターゾーン]]の片方が空いている状態では[[相手]]がそこを使用できる権利はなくならない。~

-勘違いしやすいが、エクストラリンクという言葉は最終的に完成する「2つの[[エクストラモンスターゾーン]]が繋がった完成状態」のことを指す。~
エクストラリンクが成立する場合、つまり完成の1手前の状態では前述した特殊な「権利」が発生するが、エクストラリンクとはこの''「権利」を指す言葉ではない。''~

-[[エクストラモンスターゾーン]]を[[お互い]]に1カ所ずつ使っている場合でも、この2カ所が[[相互リンク]]で繋がっていれば、エクストラリンク状態として扱う。~
このため、「最終的に2つの[[エクストラモンスターゾーン]]が[[相互リンク]]で繋がる」ならば、[[自分]]・[[相手]]どちらの[[フィールド]]で繋がっているかは問われない。~
--[[自分]]の[[エクストラモンスターゾーン]]の[[リンクマーカー]]から、[[相手]][[フィールド]]で[[相互リンク]]が続いた場合、[[自分]]の[[メインモンスターゾーン]]を使わずにエクストラリンクが可能になる。~
非常に特殊なケースだが、[[お互い]]がエクストラリンクを狙う展開となった場合、普通の[[デュエル]]と比べて成立しやすい。~

-長らく、右上と左上の[[リンクマーカー]]を持ち制約を持たない[[リンクモンスター]]は登場せず、斜め無しの5体を用いる方法しか存在せず、ルールブックでも5体の例だけが記されている。~
//https://yugiohblog.konami.com/articles/?p=8355
//Link Monsters can be co-linked on diagonals, though at the time of this writing there are no Link Monsters whose Link Arrows point diagonally upwards. If at some point such Link Monsters were to exist, they could also be used this way.
ルール制定からおよそ6年を経て、[[《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》]]が登場し、[[自分]][[モンスター]]のみで3〜4体でのエクストラリンクが可能になった。~

--[[デッキビルドパック ダーク・セイヴァーズ]]にて斜め上方向の[[リンクマーカー]]を持つ[[リンクモンスター]]が登場したが、いずれも[[リンク]]1で[[リンクマーカー]]は1つしかないため、エクストラリンクは成立しない。~
その後、斜め上[[リンク]]2の[[《マズルフラッシュ・ドラゴン》]]が登場したが、[[自分]]が[[リンク先]]に[[モンスター]]を出すことができない[[効果外テキスト]]を持つため、実践的なエクストラリンクには活用できない。~
とはいえ、「[[相手]]の[[メインモンスターゾーン]]の中央に[[《マズルフラッシュ・ドラゴン》]]」「2か所の[[エクストラモンスターゾーン]]それぞれに斜め上方向の[[自分]]の[[リンクモンスター]]1体ずつ」で「3体によるエクストラリンク」は成立するようになった。~

-[[自分]]の[[カード]]だけでエクストラリンクを成立させる場合の利点は以下の2点。~
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+「エクストラリンク状態」を条件とする[[効果]]を使用できる点~
+[[相手]]の[[エクストラモンスターゾーン]]の使用を封じられる点~
<
特に[[エクストラモンスターゾーン]]に上方向の[[リンクマーカー]]を持たない[[リンクモンスター]]を出していた場合、[[相手]]の[[エクストラデッキ]]から[[リンクモンスター]]を封じる事ができる。~
[[デッキ]]によっては大きな拘束力となり、[[先攻]]1[[ターン]]目で形成してしまえばそのまま完封して勝利する事も珍しくはない。~
ただし、[[エクストラデッキ]]から以外の[[特殊召喚]]や、[[攻撃]]や[[効果]]を封じるわけではないため、この状態を維持するには[[エクストラモンスターゾーン]]の2体を守る[[カード]]も必要になる。~
また、[[エクストラデッキ]]がエクストラリンク形成のために構築されやすくなるため、採用できる[[リンクモンスター]]の種類が若干制限され、対応力もその分だけ下がりがちとなる。~
[[融合モンスター]]・[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]は[[リンクモンスター]]関係なしに[[エクストラデッキ]]から[[特殊召喚]]できるため、拘束できない。~

--[[リンク召喚]]が登場して暫くの間は形成できる[[デッキ]]が少なく、できたとしても[[カード]]消費が嵩むため切り返された場合は敗北に直結する諸刃の剣の戦術でもあった。~
[[【星杯】]]や[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]を多用する[[デッキ]]等の[[リンクモンスター]]を大量展開できる[[デッキ]]において、その展開の過程で狙えるなら狙える程度であった。~
2018年になると[[トロイメア]]等のエクストラリンク向きの[[リンクマーカー]]・[[相互リンク]]状態で追加[[効果]]を得られる[[リンクモンスター]]も増え、対応力を下げず容易に狙える[[デッキ]]が急増。~
[[【剛鬼】]]や[[【グッドスタッフリンク】>【トロイメア】#GoodStuff]]等では[[先攻]]1[[ターン]]目から形成して[[制圧]]するのが当然の動きとなり、2018年の世界大会でも相当数見られた。~
結果、[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]や[[《トロイメア・ゴブリン》]]が[[禁止カード]]になったり、エクストラリンクを1枚で崩せる[[《夢幻転星イドリース》]]が登場したりと、その後のカードプールにも影響する事となった。~

--「先に[[自分]]が展開する事で[[相手]]の後からの展開を封じる」という、第9期以降の[[環境]]で定番の流れとなった「[[制圧]]」の動きを[[カードの効果]]ではなく基本ルールで行っている。~
第10期における「[[環境]][[主流デッキ]]での[[先攻]]絶対有利」に一役買ってしまっているとも言える。~

---下記のアニメでも[[後攻]]側が動き出す前の[[先攻]]1[[ターン]]目に成立させる事で[[後攻]][[プレイヤー]]の動きを封じる事が戦術として表現されている。~

--[[マスタールール(11期)]]では[[融合モンスター]]・[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]は[[リンクマーカー]]と関係なく[[エクストラデッキ]]から[[特殊召喚]]できる様になり、[[エクストラリンク]]を成立させても展開を制限できなくなった。~
一方、[[リンクモンスター]]の展開を制限することは引き続き行えるため、[[リンク召喚]][[メタ]]にはなっている。~

--公式[[デュエル]]で使用可能な「エクストラリンク状態」を条件とする[[効果]]を持つ[[カード]]は[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]のみである。~
しかし、あちらが[[20/01/01>リミットレギュレーション/2020年1月1日]]をもって[[禁止カード]]となったため、現在は使用可能な[[カード]]が存在しない状態となっている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメVRAINSの「遊作/Playmaker vs了見/リボルバー」(4戦目)において、リボルバーが成立させたのがアニメでの初披露。~
Playmakerの[[《シールド・ハンドラ》]]により[[《トポロジック・ボマー・ドラゴン》]]の[[効果]]が[[無効]]になった事も幸いし、[[リンク]]4の大型[[モンスター]]5体でエクストラリンクを作り上げた。~
これに対し、Playmakerが更に[[リンクモンスター]]3体を並べ、以下の様なエクストラリンクが[[お互い]]の[[フィールド]]に及ぶ『完全なるエクストラリンク』を作り上げ、[[《ゼロ・エクストラリンク》]]による反撃へと繋げた。~
//~
//|>|>|CENTER:|c
//|[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]||[[《トポロジック・ボマー・ドラゴン》]]|
//|[[《ヴァレルガード・ドラゴン》]]|[[《ヴァレルロード・ドラゴン》]]|[[《ヴァレルソード・ドラゴン》]]|
~
|>|>|CENTER:|c
|[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]|[[《パワーコード・トーカー》]]|[[《トランスコード・トーカー》]]|
|[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]||[[《トポロジック・ボマー・ドラゴン》]]|
|[[《ヴァレルガード・ドラゴン》]]|[[《ヴァレルロード・ドラゴン》]]|[[《ヴァレルソード・ドラゴン》]]|
~

--作中世界ではエクストラリンクは滅多にないようで、ネットの住民たちは「エクストラリンク初めて見たよ」「これは友達をなくす[[デッキ]]」等驚きのコメントを書き込んでいる。~
(なお放送時の2018年3〜4月の[[OCG]]では、[[トロイメア]]の登場によりエクストラリンクを形成する[[デッキ]]も増えつつあった。)~

--第65話の草薙の回想で登場した[[詰めデュエル]]では、[[相手]][[フィールド]]が[[サイバース族]][[リンクモンスター]]5体によるエクストラリンクとなっていた。~
正答では特に[[デュエル]]に影響はなかったのだが、ここでのエクストラリンクは[[デュエル]]の内容とは別の意味で重要な要素になっていた(詳しくは[[詰めデュエル]]を参照)。~
//議論での決定事項を参照

--「スペクターvsライトニング」戦では、[[魔法&罠ゾーン]]に[[リンクマジック>魔法カード]]《&ruby(ジャッジメント・アローズ){裁きの矢};》を置き、これを[[相互リンク]]で繋げるという形でライトニングが[[先攻]]1[[ターン]]目から成立させた。~
この時は[[エクストラモンスターゾーン]]の[[リンクマーカー]]がいずれも下側のみであり、スペクターに[[リンク召喚]]させるスペースを与えない戦略でもあった。~
「戦力が[[エクストラデッキ]]の[[リンクモンスター]]に依存している」と分析したスペクターの[[デッキ]]の弱点を突いたのだが、返しの[[ターン]]に《裁きの矢》を[[コントロール奪取]]された事で突破。~
逆にスペクターがエクストラリンクを完成させ、更に以下の様な7体の[[リンクモンスター]]を[[自分]][[フィールド]]に揃える『エクストラリンク フルモード』を成立させた。~
~
|>|>|>|>|CENTER:|c
||[[《聖蔓の剣士》]]||[[《聖天樹の幼精》]]||
|《&ruby(アルマートス・レギオー){天装騎兵};レガトゥス・レギオニス》|[[《聖天樹の灰樹精》]]|[[《聖天樹の月桂精》]]|[[《聖天樹の灰樹精》]]|[[《聖天樹の月桂精》]]|
~
Aiからは「リボルバーを超えた」と評されたが、ライトニングからは「脆く儚い砂上の楼閣」と評され、その言葉通り返しの[[ターン]]の反撃により一気に崩れ去った。~

---スペクターは「遊作/Playmaker vs了見/リボルバー」(4戦目)を何度も見返す程エクストラリンクを美しいと感じ憧れており、自分の手でエクストラリンクを作り上げる事を夢見ていた。~
本人曰く上述の『完全なるエクストラリンク』は「[[リンク召喚]]を極めた[[フィールド]]」「あれ以上に美しい[[フィールド]]は他にない」との事。~

--劇中ではエクストラリンクに関係した[[効果]]を持つ[[カード]]として、[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]・[[《ゼロ・エクストラリンク》]]・[[《聖種の影芽》]]が登場した。~
しかし、後者2枚は[[OCG]]化の際に[[効果]]が変更され、エクストラリンクとは関連が無くなっている。~

--遊戯王カードゲーム25周年イベント「遊戯王デュエルモンスターズ 決闘者伝説 QUARTER CENTURY」 デュエルオペラ『遊☆戯☆王VRAINS 〜 Playmaker vs リボルバー 〜』でリボルバー役の武内俊輔氏が3体の[[モンスター]]でエクストラリンクを完成させている。~
[[相手]][[フィールド]]に[[リンク先]]を作らなかったため、Playmaker役の石毛翔弥氏が[[リンク召喚]]できない状況(所謂ルールによる[[制圧]]布陣)を築いた。~
ただし、この[[デュエル]]は放送時(第10期)の[[新マスタールール]]とは異なり[[マスタールール(11期)]]で行われていたのでアニメに比べると[[制圧]]力は落ちており、実際に[[融合モンスター]]は[[メインモンスターゾーン]]に展開できる抜け穴を突かれた。~

-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスではこのルール自体が存在せず、2つの[[エクストラモンスターゾーン]]を片方の[[プレイヤー]]のみが使う状態にはできない。~
スキルで[[使用]]できる[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]の(2)の[[効果]]も削除されている。~

**関連カード [#card]
―エクストラリンクが[[効果]]に関連する[[リンクモンスター]]
-[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]

-[[《革命の鉄騎士》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])
-[[《黒き森の航天閣》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])
-[[《黒衣之詔刀師》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])
-[[《神峰之天津オカミ》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])
-[[《天元の荒鷲王》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])
-[[《ユニティ・オブ・ドラゴン》]]([[効果外テキスト]]・[[使用不可カード]])

//―エクストラリンクが[[効果]]に関連する[[リンクモンスター]]以外の[[カード]]

**関連リンク [#link]
-[[リンクモンスター]]
-[[リンクマーカー]]
-[[相互リンク]]
-[[リンク状態]]

-[[EXリンク]]

-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:http://www.yugioh-card.com/japan/howto/data/rulebook_new_master_rule_ver1.0.pdf]]

**FAQ [#faq]
Q:左端の[[メインモンスターゾーン]]に[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]、その隣の[[メインモンスターゾーン]]に[[《トライゲート・ウィザード》]]、中央の[[メインモンスターゾーン]]に[[《トロイメア・ゴブリン》]]、その隣の[[メインモンスターゾーン]]に[[《トロイメア・ケルベロス》]]、左の[[エクストラモンスターゾーン]]に[[《トロイメア・マーメイド》]]、右の[[エクストラモンスターゾーン]]に[[《リンクリボー》]]が存在しています。~
  この場合、[[自分]]は[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]の(2)の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:はい、一番左端に[[《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》]]が存在する場合でも[[発動]]できます。(18/05/14)~

Q:エクストラリンク状態で、両方の[[エクストラモンスターゾーン]]が[[相手]][[フィールド]]となっています。~
  [[自分]]は[[エクストラモンスターゾーン]]の[[モンスター]]を[[融合素材]]として[[《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》]]を出せますか?~
A:[[《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》]]を[[特殊召喚]]できます。(18/09/01)
//チャット回答