*サレンダー/Surrender [#top]
 自ら負けを認め、その時点で[[デュエル]]を終了させる(降参する)こと。~
 英語で「降伏・降参」を意味する「surrender」に由来する。~

 長らく[[OCG]]には公式なサレンダーの手順がなく、現在も一部の公式大会でしか公式なサレンダー方法が導入されていない。~
 一方、[[プレイヤー]]の間では長らく非公式なサレンダーが行われており、今日もこれが踏襲されている。~
 そのため、公式に定められているサレンダーの方法と、非公式に行われてきたサレンダーの方法が異なる。~

**公式なサレンダーの方法 [#xf92e8da]
 D .サレンダー([[デュエル]]の敗北)の申告~
 [[デュエル]]の進行中に自らの敗北が決定的であると判断した場合において、[[デュエル]]の途中でサレンダー([[デュエル]]の敗北)を対戦[[相手]]に申告し、その後速やかにジャッジに報告を行うことで、ジャッジは[[デュエル]]の敗北を適用することができる。~
 サレンダーは[[デュエル]]の敗北のみに適用され、[[マッチ]]の敗北は申告することができない。~
 サレンダーを申告した結果によって[[マッチ]]の成績が決定する場合や、[[エキストラターン]]中、[[エキストラデュエル]]中はサレンダーを申告することができない。~

 【[[トーナメント]]方式の場合】~
 ■0勝0敗、1引き分け、1勝0敗、1勝1引き分け → サレンダーを申告できる~
 ■0勝1敗、1敗1引き分け、2引き分け、1勝1敗 → サレンダーを申告できない~

 【スイスドロー方式の場合】~
 ■0勝0敗、1引き分け、1勝0敗 → サレンダーを申告できる~
 ■0勝1敗、1敗1引き分け、2引き分け、1勝1敗、1勝1引き分け → サレンダーを申告できない~

 (AREA CHAMPIONSHIP 2023 大会規定より引用)~
//https://www.yugioh-card.com/japan/event/areachampionship/rules/

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 2023年に行われたAREA CHAMPIONSHIP 2023以降、一部の公式大会で使用されているサレンダーのルール。~
 従来の非公式なサレンダーとの大きな違いとして、サレンダーは対戦[[相手]]に申告→ジャッジに報告の順番で行い、''相手に拒否権は無い''こと、''[[マッチ]]の状況次第でサレンダーの可否が異なる''ことが挙げられる。~

-このルールは、2023年7月15日に行われた日本代表選考会において、大会当日の現地発表という形で初公表された。~
その後、公式戦のうち「Area Championship」では同様のルールが採用されることが、2023年7月27日に告知された。~
ただし、''あくまでこのイベントのルールであり、他の公式大会等では適用されていない''扱いである。~

-2023年8月5日より開催された「Yu-Gi-Oh! World Championship 2023」本戦大会では、あらかじめ公式サイトでサレンダーを行えることが告知されていた。~
日本代表選考会とは異なり、[[マッチ]]中の3ゲーム目であってもサレンダーが可能となっている。~

**非公式なサレンダーについて [#x4ef503f]
 [[公認大会規定]]には今でもサレンダーに関するルールはないが、実際には公式大会でも''「勝ち目がないと判断した[[プレイヤー]]がサレンダーを申し出て、[[相手]]がそれを承諾する」という両者の合意によってサレンダーが行われる事が多い''。~
 ただし、これは非公式のやり方なので、''[[相手]]が合意しない限りは降参する事ができない''。~

 サレンダーの申し出を受けた方は、即座に承諾してしまえば一勝を得つつそれ以降戦わなくて済み、時間短縮や敗北リスクの帳消しが行えるので、一見すると拒否するメリットはないようにも思える。~
 しかし、実際には以下の理由から、優勢側がサレンダーを拒否する事で戦略上有利になる事がある。

 1つ目は[[情報アドバンテージ]]の面。~
 公式大会は[[マッチ]]戦で行われるため、[[相手]]の[[デッキ]]の[[カード]]を十分見ない状態でサレンダーを認めてしまうと、[[相手]]の戦術が分からずに2戦目以降を迎える事になる。~
 例えば、[[先攻]]の[[自分]]が初手で大量展開・[[制圧]]を行い、[[後攻]]1[[ターン]]目が始まる前に[[相手]]がサレンダーした場合、[[相手]]は[[マッチ]]2戦目の開始前に[[サイドデッキ]]から[[自分]]の[[デッキ]]への[[メタカード]]を投入できるが、[[自分]]は[[相手]]のデッキタイプが全く分からない状態でサイドチェンジを行う事になる。~
 このため、[[自分]]の勝ちがほぼ確定している[[デュエル]]でも、[[情報アドバンテージ]]を得るために[[相手]]のサレンダーを拒否する場合がある。

 2つ目は制限時間の面。~
 公認大会では、[[マッチ]]開始から40分が経過した時点で[[エキストラターン]]を開始し、その終了時に[[ライフ]]が優勢な[[プレイヤー]]を進行中の[[デュエル]]の勝者とする。~
 従って、[[マッチ]]1戦目が40分近く長引いており、[[ライフポイント]]が優勢で、なおかつ[[相手]]に逆転の目がないならば、サレンダーを拒否して[[エキストラターン]]を消化し、1勝0敗で[[マッチ]]の勝利を得た方が良い事になる。~

 このように、[[マッチ]]戦におけるサレンダーは単なる勝敗を決める行為ではなく、サレンダーを申し込むタイミングや、それを認めるかどうかが[[マッチ]]の勝敗に影響する戦略的行動である。~
 ただし「サレンダーを拒否したほうが良い状況」は存在するものの、サレンダーを拒否するということは「想定外の[[カード]]で逆転負けするリスクを増やす」行為でもある。~
 サレンダーを拒否されたために仕方なく[[デュエル]]を続行したところ逆転勝利できたという事例も珍しくない。~
 劣勢であっても安易なサレンダーは避けるべきであり、優勢でも安易なサレンダーの拒否は避けるべきだろう。~

//サレンダーが公式にない事による問題について
***サレンダーのルールがないことの弊害について [#b99d5cdf]
-先述の通り、現在も多くの大会では、サレンダーが公式ルール上存在しない。~
そのため公式大会では両者の同意がなければサレンダーを行う事ができず、またサレンダーの手順が公式に定まっていない。~
これを原因とする様々なトラブルが発生しており、[[プレイヤー]]の間では「サレンダーを公認すべきではないか」「サレンダーに相手の合意を不要とすべきではないか」といった議論がしばしば発生している。~
これを原因とする様々なトラブルが発生しており、[[プレイヤー]]の間では「サレンダーを公認すべきではないか」「サレンダーに相手の合意を不要とすべきではないか」といった議論がしばしば発生してきた。~

--[[相手]]の[[デッキ]]タイプを知るため、封殺布陣を固めた上でわざと[[ライフポイント]]を削らず[[ターン]]を回し続け、情報のために事実上の遅延行為を行う事が発生している。~
このため、劣勢側がサレンダーを拒否される事を前提に(もしくは拒否された後)[[自爆特攻]]などでわざと[[ライフ]]を0にするケースも見られる。~

--「[[相手]]が[[効果]]の[[発動]]を宣言したタイミングでサレンダーを宣言した場合」に、即座に[[デュエル]]を終了するかその処理まで行うかが定まっていない。~
[[ハンデス]]・[[デッキデス]]や[[伏せ除去]]といった、多くの[[非公開情報]]が晒される[[効果]]を処理するかしないかで、勝者が得られる[[情報アドバンテージ]]の量が変わってくるため、トラブルになりがちである。~
なお、マスターデュエル等のゲーム作品においては、処理中の効果まで処理した上で敗北処理となることが多い。

--[[コンボ]]の複雑化により1[[ターン]]を無理なく引き伸ばせるようになったため、サレンダーを拒否して[[エキストラターン]]での勝利を狙う事例が増加している。~
これにより1[[マッチ]]の試合時間が長大化し、大会運営に問題が生じるケースも発生している。~

--''最初から時間切れによる勝利のみを前提にした[[デッキ]]''がしばしば現れ、問題視されている。~
古くは[[【トランス】]]・[[【ワールドトランス】]]・[[【エキストラウィン】]]、近年では第10期の[[【魔鍾洞】]]が該当する。~
これらの[[デッキ]]は強固な[[ロック]]を掛け、サレンダーを拒否し、40分間ひたすら時間を潰すだけの[[デッキ]]であり、ゲーム性が乏しい。~
ただし、ゲーム的に問題があるためにこうした[[デッキ]]は短期間で構築不能な規制を受けるケースが多い。~

--サレンダーを拒否する[[相手]]に対し、''[[デッキ]]をわざと崩すなどの軽微な反則行為を故意に起こし、1[[デュエル]]敗北のペナルティを受ける''ことにより、強引に[[サイドチェンジ>サイドデッキ]]に持ち込む暴挙的な手法がある。~
古くは第3期の[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]対策として編み出され、その後上記のような時間切れ勝利のみを目指す[[デッキ]]が誕生するたびに復活しては問題視されてきた。~
マナーとして問題のある行為だが、そうせざるを得ないルールにも問題があると擁護する声もある。~

-2023年6月23日に実施された[[KONAMI]]の株主総会では、株主から『近年の[[デュエル]]は一方的な試合になることが多く、大会対戦動画配信の見栄えが悪いものとなっている。現在のルールにない「降参」を認めることで、次の[[デュエル]]から仕切り直すという戦略性を生み出し、動画の魅力度を上げる事を検討してほしい』という旨の事前質問がなされた。~
これに対し[[KONAMI]]取締役の早川英樹氏は「至極ごもっとも」「次の配信に向けて、検討していきたい」と返答し、約1ヶ月後に先述のルール導入が公表された。~
直接的にこの影響があったのか事前に計画されていたかは非公表であるが、少なくとも一連の7月時点で導入されたイベントはいずれも配信・観戦が予定されている大規模イベントに限定されている。
//文章が変なのは、できるだけ原文の表現を拾っているためです。
//https://img.konami.com/ir/ja/stockbond/stockholderinfo/generalmeeting/51/questions_and_answers.pdf

--サレンダー可否を巡る議論においては、この「戦略的な仕切り直し」がサイドチェンジの仕組みと公平かが争点となりがちであったが、この株主主張及び実際の導入状況としては戦略性を全面的に認めた形となっている。~
一方で、「次で勝つための仕切り直し」は認められるが「マッチに決着がつく降参」は認められない形となり、降参とは大きく意味合いの違う形となっている。~
株主指摘でも動画配信等に言及していることもあり、配信中の対戦が短時間でのサレンダー乱発で終わってはさらに見栄えは悪くなるため、乱発できないように制限を付けたものと思われる。~
一方で、「次で勝つための仕切り直し」は認められるが「マッチに決着がつく降参」は認められないという、かなり珍しいルールとなった。~
動画配信時の対戦が短時間でのサレンダー乱発で終わっては見栄えが悪くなるため、乱発できないように制限を付けたものと思われる。~

-サレンダーをルールないしマナーとして認めている事例について。~
***サレンダーをルールないしマナーとして認めている事例 [#iee7ef8a]
 先述の公式なサレンダー以外にも、ルールとしてサレンダーが認められている場合や、マナーとしてサレンダーを受け入れるべき状況がある。~

--[[TCG]]においては[[公認大会規定]]にて[[デュエル]]中のどのタイミングでもサレンダーが可能な旨が定められている。~
-[[TCG]]においては[[公認大会規定]]にて[[デュエル]]中のどのタイミングでもサレンダーが可能な旨が定められている。~

--近年の''非公認''大会では、ローカルルールとしてシングルサレンダー(1[[デュエル]]のみのサレンダー)を認めている場合が多い。~
-近年の''非公認''大会では、ローカルルールとしてシングルサレンダー(1[[デュエル]]のみのサレンダー)を認めている場合が多い。~
この場合、[[相手]]はサレンダーを拒否することができないとされる。~

--フリーデュエルでは、[[相手]]にサレンダーを[[宣言]]されたら無条件に受け入れるのがマナーであろう。~
-フリーデュエルでは、[[相手]]にサレンダーを[[宣言]]されたら無条件に受け入れるのがマナーであろう。~
そもそもフリーデュエルは基本的に[[シングル戦]]で行われる事が多く、[[マッチ]]戦でも制限時間を設ける事が稀であるため、サレンダー可否による損得が存在しない。~

--「マスターデュエル」等、[[OCG]]準拠のゲーム作品ではサレンダーが可能である。~
-「マスターデュエル」等、[[OCG]]準拠のゲーム作品ではサレンダーが可能である。~
なお、ゲーム内での通常[[デュエル]]は原則的に[[シングル戦]]であり、制限時間も将棋等と同じ持ち時間制のため、上述のサレンダーを巡る状況とは大きく異なる。~

**その他 [#k4e1f30c]
-「[[公認大会規定]]上サレンダーは存在しない」事を前提にデザインされた[[カード]]が存在する。~
それは、特定の条件を満たした時に[[マッチ]]に勝利する[[効果外テキスト]]、いわゆる[[マッチキル]]効果を持つ[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]である。~
それは、特定の条件を満たした時に[[マッチ]]に勝利する[[効果外テキスト]]、いわゆる[[マッチキル]]能力を持つ[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]である。~
仮に「[[プレイヤー]]は自由にサレンダーできる」というルールが存在した場合、[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]が[[攻撃]]を行った時点でサレンダーを[[宣言]]する事で[[マッチキル]]を回避できてしまい、この[[効果外テキスト]]は意味をなさないのである。~

--[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]の現役時代にはサレンダーの可否の問題は多発し、この抜け道として上述の、サレンダーの代わりに反則負けを利用する手法が考案され横行した。~
この行為はマナー面で大きな問題になったが、対策が整う前に発端である[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]の[[禁止カード]]化、さらに他の[[マッチキル]]は最初から[[使用不可カード]]であることで公式が復帰しない意思表示ととれる扱いを見せたことにより、有耶無耶となってしまった。~

--現時点でのサレンダーには「マッチ敗北に関わる場合はサレンダー不可」の規定がある。~
このため、仮に[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]が復帰した場合でも、ジャッジ判断で「このまま進行すれば[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]によりマッチ決着に関わる状況である」としてサレンダー不可に該当する可能性がある。~

-サレンダーを示す行為としては、原作のように[[デッキ]]に手を[[置く]]、将棋のように頭を下げる、ポーカーのように[[手札]]を表向きで卓上に[[置く]]などが多い。~
欧米では握手を求める事が通例となっている。~

-英語圏出身の[[プレイヤー]]に「surrender」と言っても通じないことがある。~
英語では「(国などが)降伏する」「(強制的に)放棄する」といった強い意味を含む事の多い言葉であり、(アニメなどのように本当に命などが掛かっている場合はともかく)競技や遊戯の場では使われ辛い単語だからである。~
欧米では「敗北を認める」や「投了」を意味する「concede」が一般的である。~
実際、北米のOFFICIAL TOURNAMENT POLICIESには「concede」の記載はあるが「surrender」はない。~
//https://img.yugioh-card.com/en/gameplay/penalty_guide/Official_KDE-US_YGO_TCG_Tournament_Policy_v2.pdf

-原作・アニメにおいて―~
漫画及びデュエルモンスターズにおいては、[[デッキ]]の上に手を乗せ、サレンダーを[[宣言]]する。~
デュエリストにとってサレンダーは相当に屈辱的な行為として扱われる一方、「負け方を選ぶ」ために肯定的に判断する者もいる。~
「王国編」において孔雀舞が[[《ハーピィ・レディ》]]の倒される姿を見たくないとして実行したのが初出だが、アニメDMでは王国前の「全国大会決勝」のダイナソー竜崎もインセクター羽蛾に対する敗北がサレンダーに変更されている。~
「バトルシティ編決勝戦」では、意識を取り戻した表マリクのサレンダーにより闇マリク側の[[ライフ]]が0になっていく様子が描写されており、サレンダーによる敗北は自身のライフを0にする処理として扱われている。~
また、アニメで海馬が「今ならサレンダーを認めてやってもいいぞ」と発言しており、アニメでも相手の同意がなければサレンダーはできないようである。~

--初登場時の表記は「スレンダー・カード」であったが、誤字であったのか文庫版では最初から「サレンダー」に訂正されている。~

--サレンダーではないが事実上の降参と言える例としては、王国編の遊戯VS海馬では海馬の自殺を阻止するために遊戯が、バトルシティ編での城之内VS梶木では[[墓地]]に[[魂のカード>《伝説のフィッシャーマン》]]を置くことができない梶木が、自滅による敗北を行っている。~
こうしたサレンダー宣言以外の形での自滅も含めると「降参」そのものの頻度は比較的多い。~
アニメDMでも「闇遊戯vsラフェール」(2戦目)のラフェール等で同様の自滅は発生している。~

--上記のように原作・DMでは多用されたが、GX以降は実行される事が減っていった。~
アニメZEXALの「遊馬vs&ruby(スリー){III};」戦のように、一方が戦意喪失によりサレンダーを求めても、[[相手]]がそれを認めない事が多い。~
一方で圧倒的優勢に立っている[[登場人物>プレイヤー]]が、対戦相手にサレンダーを勧めて(もしくは提案して)挑発する、という行為や会話上のやりとりはしばしば見られる。~

---アニメ5D'sの「ジャックvsカーリー」戦のカーリー等、上述の「サレンダーではない自滅による敗北」については以降の作品でも発生している。~
ARC-Vの「遊矢(途中からの参戦)vsユート」戦において、[[デュエル]]の続行を放棄する意思をユートが見せた事から、遊矢は自分の[[デッキ]]をデュエルディスクから引き抜く事で[[デュエル]]を中断させている。~

--後のアニメ作品では[[ライフ]]が0になる処理を行わず直接的に敗北条件の一種として扱われているようだ。~
例えば、アニメ5D'sの「ジャック&龍亞&龍可vsアポリア」戦は[[ライフ]]が0になると死ぬ[[デュエル]]だが、「サレンダーすれば生き延びられる」とアポリアが語っている。~

--アニメARC-V第3話では、LDSにサレンダー原理学なる講座が存在する事が確認できるが詳細は不明。~

--漫画OCGストラクチャーズの「尚磨vsレオン」戦では、レオンが[[《R−ACEタービュランス》]]の[[効果]]が[[発動]]できない状況で[[モンスター効果]]を使い、[[デッキ]]を確認してしまった。~
(その前に使用した[[《強欲で貪欲な壺》]]により[[デッキ]]内の[[R−ACE]][[魔法・罠カード]]が全て無くなってしまったからなのだが、確認を怠っていたために気づいていなかった。)~
レオン本人は自分の落ち度として[[デュエル]]の敗北(=サレンダー)を申し出たが、対戦相手の尚磨と審判を務めていた店長が許可した事もあり、[[デッキ]]を[[シャッフル]]して続行された。~
公式大会ではなく、且つ拒否した理由も戦術的なところとは違うものだが、「サレンダーを申し出ても[[相手]]が認可しなければ成立しない」というルールを忠実に再現したシーンとも言える。~

--漫画・アニメではそもそも[[シングル戦]]であり、[[サイドデッキ]]も登場していない。~
このため、戦略的仕切り直しでありマッチ全体の降参はできない現在の一部大会規定とは、同じ「サレンダー」という言葉でも使用状況は大きく異なる。~

-コナミのゲーム作品において―~
DS版のゲーム作品では10[[ターン]]目以降、サレンダーで自己敗北することができるようになっている。~
[[詰めデュエル]]の設定ターンは、サレンダーできるように10[[ターン]]目になっている。~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2010>ゲーム付属カード#WCS2010]]では、5[[ターン]]目以降の設定になっている。~
だが、対人戦の場合はそれより早く追い詰められてしまうケースが多く、ゲーム機の電源を切って強制終了する「切断」をするデュエリストが後を絶たない。~
切断された場合、Wi-Fi対戦の成績表でカウントされるのは試合数だけで勝利数はカウントされないため、事実上勝ったにもかかわらず勝率が下がる。~
このため、この行為はマナー違反であり、忌み嫌われている。~

--[[エキスパート2006>ゲーム付属カード#EX2006]]以降の各種ソフトでは、[[相手]]の[[手札]]・[[フィールドのカード]]が0枚のときに[[《八汰烏》]]で[[攻撃]]した場合、なんとCPUがサレンダーをする。~
こちらの[[デッキ]]残数が少なく、まだ勝機がある時でもしてくる。~

--レガシー・オブ・ザ・デュエリスト:リンク・エボリューションでは、1[[ターン]]目からサレンダーできる。~
サレンダーを繰り返すのがデュエルポイントを効率よく集める手段となっている。

--「デュエルリンクス」では、[[デュエル]]中のメニュー画面内又は[[ドローフェイズ]]以外で自分の[[デッキ]]をタップすると「降参(サレンダー)」の表示が出現する。~
これをタップすると勿論「敗北」となるのだが、[[デュエル]]中の行動内容次第で評価得点が付与される[[通常のデュエルでの敗北>デュエルの勝利条件]]とは異なり、[[デュエル]]中の行動内容は全く反映されず評価得点0点で固定されている。~
また、対人戦の場合も通信環境や[[プレイヤー]]の操作([[デュエル]]中に他のアプリを操作した場合等)によっては「切断」と見做されて「降参(サレンダー)」扱いとなり強制終了されるケースもある。~
実装当初、「デュエルリンクス」での「降参(サレンダー)」行為はあまり問題視されてこなかったが、ランク戦等の対人戦内の「期間勝利数」システムを悪用し手段として見做した思考(詳細は[[こちら>《リーフ・フェアリー》]])や戦術が浸透するようになると状況は一変。~
勝敗に関わらず一方的な内容で[[デュエル]]が終わる事態が珍しくなくなり、[[デュエル]]の駆け引きを逸脱する行為が問題視されるようになった。~
この為、2018/01/24以降のアップデートで[[《リーフ・フェアリー》]]を始めとした関連[[カード]]が[[規制>制限強化]]を受ける[[制限改訂]]が適用された。~
また、こうした状況が影響してかランク戦イベント報酬の中に''「サレンダーせずに[[デュエル]]を(決められた回数分)行った場合」''が常設されるようになった。~

--「マスターデュエル」では、[[デュエル]]中に画面左上にある歯車マークをタップすると「降参」の表示が出現する。~
これをタップすると勿論「敗北」となるのだが、[[デュエル]]中の行動内容次第で評価得点が付与される[[通常のデュエルでの敗北>デュエルの勝利条件]]とは異なり、[[デュエル]]中の行動内容は全く反映されず評価得点0点で固定され、デイリーミッションの「[[魔法カード]]を◯回[[発動]]する」といった条件もカウントされなくなる。~
---なお、同作ではデイリーミッションで「[[モンスター]]に○回[[攻撃宣言]]を行う」や「累計で○ポイント以上の[[ダメージ]]を[[相手]]に与える」が指定されることがあったが、このミッションを達成するために[[フィールド]]を整えていざ[[攻撃]]というところでサレンダーされ、ミッションが進まなくなることも多かった。~
これが理由かは不明だが、現在はミッションの内容が調整され、[[攻撃]]に関するミッションは出現しない。~

**関連リンク [#link]
-[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]

-[[【トランス】]]

-[[大会用語集]]