*ピーピング [#top]
 英語の「Peep(覗く、覗き見をする)」が由来である。~
 「ピーピング(Peeping)」とは、[[カードの効果]]で[[公開情報]]ではない領域を覗く行為のこと。~
 具体的には、[[相手]]の[[手札]]や[[デッキ]]、[[セット]]された[[カード]]を[[確認]]及び[[公開]]させることである。~

 直接的な[[アドバンテージ]]には結びつかないが、[[情報アドバンテージ]]に繋がる重要な要素である。~
 上手くいけばその[[デッキ]]の[[キーカード]]、狙っている[[コンボ]]、[[デッキ]]傾向まで分かるようになるため、軽視するものではない。~

// 副次的なものも含めれば結構な種類があるが、主に「[[カードの効果]]によるピーピング」と「ルールによるピーピング」の2種類に分けられる。~
// 前者は[[《正々堂々》]]や[[《古代の遠眼鏡》]]など、[[テキスト]]自体に「[[非公開情報]]を''[[確認]]([[公開]])する''」と書かれている[[カード]]が該当する。~
// こういった[[カード]]はピーピング自体がその[[カードの効果]]なので、[[情報アドバンテージ]]以外に何の[[アドバンテージ]]も得られない場合が多い。~
// 後者は[[《マインドクラッシュ》]]や[[《連鎖除外》]]などの、[[テキスト]]には「[[非公開情報]]を[[確認]]する」という直接的な記述はないものが該当する。~
// ゲームの進行上「[[効果]]を受ける[[カード]]が本当に存在しないことを証明するために[[相手]](それらの[[カード]]を[[発動]]した側)に[[確認]]させる」処理が頻繁に発生するために、間接的なピーピング能力を持つと見なされるのである。~
// これらの[[カード]]は副次的にピーピング処理が発生する以上、ピーピング処理とは別の[[効果]]を持っており、[[情報アドバンテージ]]以外にも[[アドバンテージ]]を稼げる[[カード]]が多い。~

//-時として意外な[[カード]]がピーピング[[カード]]に化けることもある。~
//例えば、[[相手]]の[[墓地]]に[[ドラゴン族]][[モンスター]]が1体しか存在しない状態で[[相手]]が[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]の[[効果]]を[[発動]]し、それに[[チェーン]]して[[自分]]がその[[ドラゴン族]][[モンスター]]を[[対象]]に[[《D.D.クロウ》]]の[[効果]]を[[発動]]したとする。~
//[[《D.D.クロウ》]]の[[効果]]で[[相手]]の[[墓地]]には[[ドラゴン族]][[モンスター]]が存在しなくなったが、[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]の[[効果]]が[[無効]]にされていない以上、[[相手]]は[[手札]]から[[ドラゴン族]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]しなければならない。~
//ここで[[相手]]の[[手札]]に[[ドラゴン族]][[モンスター]]がいない場合、そのことを証明させるために[[自分]]は[[相手]]の[[手札]]を全て[[確認]]できる。~
//この例の場合、[[《D.D.クロウ》]]がピーピング[[カード]]に化けたことになる。

-[[《真実の眼》]]や[[《正々堂々》]]等の永続的なピーピングは、[[手札]]の特定の[[カード]]を[[公開]]して[[モンスター]]を維持する[[【コアキメイル】]]の[[メタ]]となる。~
これは、既に「[[公開]]状態」になっているものを「[[公開]]」できず、[[《コアキメイルの鋼核》]]以外での維持ができなくなるからである。~

-[[OCG]]では長らく、「[[相手]]の[[非公開情報]]が[[効果]]に関わる場合、[[相手]]に[[非公開情報]]の[[公開]]を求められる」という裁定があった。~
例えば[[《マインドクラッシュ》]]には[[相手]]の[[手札]]を[[確認]]する[[効果]]はないが、「[[宣言]]した[[カード]]を[[相手]]が全て[[捨てた>捨てる]]か[[確認]]する」または「[[宣言]]した[[カード]]が[[相手]]の[[手札]]にない事を[[確認]]する」ために、[[手札]]の[[公開]]を要求できたのである。~
[[2016年6月の裁定変更>裁定変更#hikoukai]]により、「[[公開]]する義務はない」事となり、ピーピング能力を持つ[[カード]]は大幅に減ってしまった。~
具体的な[[確認]]方法は[[プレイヤー]]同士の相談と審判の判断に任せるとされているため、当日の審判の方針によっては[[《マインドクラッシュ》]]等がピーピング[[カード]]になる可能性も残されてはいるが、安定して戦術に組み込むのは難しいだろう。~
詳しくは[[非公開情報]]を参照。~

--なお「ルールによるピーピング」が全て消滅したわけではなく、一部には[[テキスト]]にない[[非公開情報]]の[[確認]]が認められる例も残されている。~
例えば「[[《闇の誘惑》]]に[[チェーン]]して[[《王宮の鉄壁》]]を[[発動]]した場合、[[手札]]の[[闇属性]][[モンスター]]を[[除外]]する代わりに[[公開]]する」という[[裁定]]はそのまま残された。~

-原作・アニメにおいて―~
[[《真実の眼》]]などのピーピング[[カード]]も登場しているが、やはり千年眼による「[[マインドスキャン>《マインド・ハック》]]」を駆使する[[ペガサス>《ペガサス》]]の印象が強い。~
その他、不正行為で[[手札]]を覗いていたDMの絽場や5D'sの鷹栖、超能力で[[相手]]の[[手札]]を見た漫画5D'sのシェリーなど、[[カードの効果]]以外でピーピングを行うデュエリストがやけに多いのが特徴。~
非常に特異な事例としては、アニメGXの「剣山&翔vs氷丸&雷丸」戦において、翔と剣山が[[モンスター]]のソリッドビジョンの反射を利用して[[お互い]]の[[手札]]を確認し合って意思疎通するシーンも存在する。~
厳密にはルール違反に相当する行為だと思われるが、[[デュエル]]の始まった経緯や公式大会で行われた[[デュエル]]でない事もあってか、特に咎められていない。~

--[[カードの効果]]に則るピーピングはあちらの世界でも強力な精神的プレッシャーを与える行為と認識されているのか、海馬はこれと[[ハンデス]]を異様に嫌っている。~
原作のM&W(及び[[OCG]])はMagic: the Gatheringを意識している面が多々見受けられるため、MTGにおける[[手札]]=魔術師の精神という構図も踏襲している可能性がある。~
[[相手]]に[[心の中>手札]]を覗き見されるとなれば、プライドの高い海馬が憤慨するのは当然と言えるだろう。~
城之内もこれをされて恥ずかしがっている描写が見られる。~

//↓ゲームのルールや効果関係なくのぞき見する事は本来のピーピングではないので、上に書かれている程度さらっと書くだけでいい
//漫画ZEXALのMr.ハートランドに至っては不正行為で対戦[[相手]]の[[手札]]・[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]の[[カード]]全てを[[確認]]しようとしている。~
//--珍しい例としては、アニメGXの「翔&剣山vs氷丸&雷丸」戦にて、翔と剣山が《リフレクタービット》のソリッドビジョンを利用してタッグパートナーであるお互いの[[手札]]を覗いていた。~
//--対戦[[相手]]に対して行った行為ではないが、原作バトルシティ編では闇マリクの[[デュエル]]ディスクにある[[《ラーの翼神竜》]]の&ruby(ヒエラティックテキスト){古代神官文字};を、海馬が衛星を使って覗き見している。~
//この行為によって海馬は[[《ラーの翼神竜》]]の[[効果]]を把握することができ、事前に[[メタカード>《デビルズ・サンクチュアリ》]]を用意できたので、これも一種のピーピング(覗き見)と言えよう。~

--アニメGXに登場したダークネスは、[[自分]]の[[魔法&罠ゾーン]]の[[セット]][[カード]]が[[確認]]できなくなる[[《ダークネス》>《ダークネス/魔法A》]]を使用している。~
これを補う為に[[セット]][[カード]]をピーピングできる[[効果モンスター]]を複数採用していたが、この行為を[[ユベル>《ユベル》]]に見破られるまでは何と黙って使用していた。~
//上述の様に[[カードの効果]]以外によるピーピングは当然黙って行う者が多いが、[[カードの効果]]すらも黙って行っていたのは異例である。~

**関連カード [#card]
***[[相手]]の[[手札]]をピーピングする[[効果]]を持つ[[カード]] [#hand]
※[[お互い]]に[[公開]]する処理のある[[カード]]は[[公開]]を参照。~

-[[《アマゾネスの鎖使い》]]
-[[《炎帝家臣ベルリネス》]]
-[[《黄金の邪教神》]]
-[[《ゴブリン偵察部隊》]]
-[[《サイコロプス》]]
-[[《深海のアーチザン》]]
-[[《深海のミンストレル》]]
-[[《世紀の大泥棒》]]
-[[《N・アクア・ドルフィン》]]

-[[《サウザンド・アイズ・フィッシュ》]]
-[[《マインド・オン・エア》]]
-[[《野望のゴーファー》]]

-[[《暗黒界の龍神 グラファ》]]
-[[《禁忌の壺》]]
-[[《The suppression PLUTO》]]
-[[《爆炎帝テスタロス》]]
-[[《マシンナーズ・フォートレス》]]

-[[《デス・ウイルス・ドラゴン》]]
-[[《N・マリン・ドルフィン》]]

-[[《イビリチュア・ガストクラーケ》]]
-[[《イビリチュア・プシュケローネ》]]
-[[《イビリチュア・リヴァイアニマ》]]

-[[《A・O・J ディサイシブ・アームズ》]]

-[[《BK チート・コミッショナー》]]

-[[《異次元の指名者》]]
-[[《押収》]]
-[[《オールド・マインド》]]
-[[《Ωメガネ》]]
-[[《検閲》]]
-[[《強引な番兵》]]
-[[《三戦の才》]]
-[[《深海の都 マガラニカ》]]
-[[《盗人の煙玉》]]
-[[《封神鏡》]]
-[[《未熟な密偵》]]

-[[《悪のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《お家おとりつぶし》]]
-[[《王宮の重税》]]
-[[《オーディンの眼》]]
-[[《影のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《銃砲撃》]]
-[[《クシャトリラ・プリペア》]]
-[[《紅蓮の指名者》]]
-[[《検問》]]
-[[《光霊術−「聖」》]]
-[[《裁きの光》]]
-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《呪術抹消》]]
-[[《真実の眼》]]
-[[《水霊術−「葵」》]]
-[[《ダスト・シュート》]]
-[[《バトル・ブレイク》]]
//-[[《不吉な占い》]]
//確認ではないため不可能
-[[《マインド・ハック》]]
-[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《無情なはたき落とし》]]
-[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《闇霊術−「欲」》]]
-[[《海造賊−誇示》]]

***[[相手]]が[[ドロー]]した[[カード]]をピーピングする[[効果]]を持つ[[カード]] [#draw]
-[[《悪魔の偵察者》]]
-[[《サイバー・エスパー》]]
-[[《N・グロー・モス》]]

-[[《デス・ウイルス・ドラゴン》]]

-[[《宇宙との交信》]]
-[[《ドン・サウザンドの契約》]]

-[[《悪のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《影のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《剣の采配》]]
-[[《ドロー・ディスチャージ》]]
-[[《墓守の罠》]]
-[[《ピケルの読心術》]]
-[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《無効》]]
-[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]

***[[自分]]または[[相手]]の[[デッキ]]をピーピングする[[効果]]を持つ[[カード]] [#dfcc8ea8]
※「めくる」[[カード]]は[[デッキの一番上>デッキの一番上#excavate]]を参照。~

―[[自分]]の[[デッキ]]の上を[[確認]]する
-[[《絶対王 バック・ジャック》]]
-[[《ダーク・リペアラー》]]
-[[《大王目玉》]]
-[[《超重武者グロウ−V》]]
-[[《D・スマホン》]]
-[[《D・モバホン》]]
-[[《Dr.フランゲ》]]
-[[《妖精伝姫−ラチカ》]]([[確認]]するのは[[相手]]のみ)
-[[《磨破羅魏》]]
-[[《リチュア・シェルフィッシュ》]]
-[[《リチュア・チェイン》]]

-[[《森羅の仙樹 レギア》]]

-[[《森羅の鎮神 オレイア》]]

-[[《先史遺産技術》]]
-[[《カード・アドバンス》]]
-[[《黒の魔導陣》]]
-[[《大逆転クイズ》]]
-[[《白薔薇の回廊》]]([[お互い]])
-[[《魔導書整理》]]

-[[《一か八か》]]([[お互い]])
-[[《コザッキーの研究成果》]]

―[[相手]]の[[デッキ]]の上を[[確認]]する
-[[《黒蠍−逃げ足のチック》]]
-[[《SPYGAL−ミスティ》]]([[お互い]])
-[[《SPYRAL GEAR−ドローン》]]
-[[《SPYRAL−タフネス》]]([[お互い]])
-[[《SPYRAL−ダンディ》]]([[お互い]])
-[[《ブリザード・ウォリアー》]]

-[[《花札衛−牡丹に蝶−》]]

-[[《魔王ディアボロス》]]

-[[《氷獄龍 トリシューラ》]]

-[[《SPYRAL−ザ・ダブルヘリックス》]]([[お互い]])

-[[《古代の遠眼鏡》]]
-[[《千里眼》]]
-[[《盗み見ゴブリン》]]
-[[《女神ヴェルダンディの導き》]]([[お互い]])
-[[《女神スクルドの託宣》]]


―[[自分]]または[[相手]]の[[デッキ]]の上を[[確認]]する
-[[《D−HERO ドミネイトガイ》]]

-[[《儀水鏡との交信》]]

―[[お互い]]の[[デッキ]]の上を[[確認]]する
-[[《SPYRAL−ダブルフェイク》]]([[お互い]])
-[[《予見者ゾルガ》]]

-[[《天変地異》]]([[お互い]])

-[[《ペア・ルック》]]([[お互い]])

―[[自分]]の[[デッキ]]を[[確認]]する

※[[サーチ]]・[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]・[[除外]]と別に処理があるもの~

-[[《魂のカード》]]


―[[相手]]の[[デッキ]]を[[確認]]する

-[[《呪術抹消》]]

―[[お互い]]の[[デッキ]]を[[確認]]する

-[[《撲滅の使徒》]]
-[[《信用取引》]]([[お互い]])
-[[《抹殺の使徒》]]


***[[相手]]の[[エクストラデッキ]]をピーピングする[[効果]]を持つ[[カード]] [#extradeck]
-[[《エクシーズ・アヴェンジャー》]]
-[[《華麗なる密偵−C》]]
-[[《シルバーヴァレット・ドラゴン》]]
-[[《浮幽さくら》]]

-[[《機皇神龍トリスケリア》]]
-[[《クシャトリラ・ユニコーン》]]
-[[《轟雷帝ザボルグ》]]
-[[《真竜皇リトスアジムD》]]

-[[《凶導の白騎士》]]

-[[《氷獄龍 トリシューラ》]]

-[[《ドラグニティナイト−トライデント》]]

-[[《No.1 インフェクション・バアル・ゼブル》]]
-[[《No.89 電脳獣ディアブロシス》]]

-[[《魔界台本「火竜の住処」》]]
-[[《銀河百式》]]

-[[《エクシーズ熱戦!!》]]
-[[《三位一択》]]
-[[《ピンポイント奪取》]]
-[[《海造賊−誇示》]]

***[[セット]]された[[相手]]の[[カード]]をピーピングする[[効果]]を持つ[[カード]] [#set]

-[[《甲虫装機 リュシオル》]]
-[[《ウジャト眼を持つ男》]]
-[[《カードを狩る死神》]]
-[[《久遠の魔術師ミラ》]]
-[[《厳格な老魔術師》]]
-[[《邪帝家臣ルキウス》]]
-[[《人造人間−サイコ・ジャッカー》]]
-[[《トラップ・マスター》]]
-[[《爆弾かめ虫》]]
-[[《パトロイド》]]
-[[《パトロール・ロボ》]]
-[[《半蛇人サクズィー》]]
-[[《青い忍者》]]
-[[《予言僧 チョウレン》]]
-[[《ラインモンスター Kホース》]]
-[[《赤い忍者》]]

-[[《カードを狩る死神》]]
-[[《赤竜の忍者》]]

-[[《脅威の人造人間−サイコ・ショッカー》]]
-[[《ライトレイ ディアボロス》]]

-[[《デス・ウイルス・ドラゴン》]]

-[[《おとり人形》]]
-[[《儀水鏡との交信》]]
-[[《旧神の印》]]
-[[《検疫》]]
-[[《魔法除去》]]
-[[《女神ウルドの裁断》]]

-[[《オーディンの眼》]]
-[[《影のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《死のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《マインド・ハック》]]
-[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]
-[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]

**関連リンク [#link]
-[[情報アドバンテージ]]

-[[公開]]
-[[公開情報]]
-[[非公開情報]]
-[[確認]]
-[[カードをめくる]]

-[[用語集]]