*マストカウンター/Must Counter [#top]
 語源は「〜しなければならない」を意味する英語の助動詞"must"。~
 単に「マスト」と省略されることもある。~

 ''これを通してしまうと([[無効]]にしないと)ほぼ負けが確定してしまうか、相当苦しい状況に追い込まれるような場面、または[[カード]]のこと。''~
 主に[[相手]]の[[キーカード]]([[フィニッシャー]]や[[エンドカード]])を指し、他にも自らの[[デッキ]]に致命的な影響を齎す[[カード]]もこれに当たる。~
 [[引き分け]]を狙う[[《自爆スイッチ》]]も該当する。~
 単純に[[自分]]の[[ライフポイント]]が0になる[[攻撃]]を指すこともある。~

 [[コンボ]][[デッキ]]は[[キーカード]]が明らかなのでマストカウンターを見破りやすい(それ故に[[コンボ]]は[[カウンター]]に弱いのである)。~
 特に[[特殊勝利]]条件は文字通り通したら負けが確定するので、マストカウンターはこの上なく明らかである。~
 一方、投入された[[カード]]すべてが戦力である[[グッドスタッフ]]などはマストカウンターが無いに等しい。~
 だが、「この場面ならこれさえ通さなければなんとかなる」という[[カード]]が存在することもあり、それもマストカウンターと呼ばれることがある。~

 [[デュエル]]においては、どのようにしてマストカウンターを防ぎきるかが重要な要素となる。~
 逆に、[[相手]]にとってのマストカウンター、つまり[[自分]]の[[キーカード]]をどのように通していくかも同じくらい重要である。~
 [[【ロックバーン】]]や[[【メタビート】]][[デッキ]][[相手]]に[[《ハーピィの羽根帚》]]を通せれば相当有利になるのは間違いないが、[[相手]]もマストカウンターと認識して[[《神の宣告》]]・[[《スターライト・ロード》]]等を使ってくる事が多い。~
 こちらも[[《神の宣告》]]を併用したり、本命の前に他の[[除去]]であたりをつけたりするとよい。~

 [[伏せ除去]]が増え、[[モンスター効果]]が台頭するにつれ、[[OCG]]の[[環境]]は高速化を続けている。~
 そこで、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]・[[《増殖するG》]]を初めとした「奇襲性が高く対応が難しい」[[手札誘発]]でマストカウンターへと対処することは広く行われている。~
 [[デュエル]]中には[[相手]]の挙動をそれとなく観察し、対抗策の存在を常に警戒するようにしたい。~
 例えば[[サーチ]]・[[リクルート]][[効果]]の[[カード]]が2種類ある場合、[[《灰流うらら》]]の存在を見越して本命の[[カード]]を後出しするなどのプレイングが考えられる。~
 例えば[[サーチ]]・[[リクルート]][[効果]]の[[カード]]が2種類ある場合、[[《灰流うらら》]]の存在を見越して片方で様子見し、本命の[[カード]]を後出しするなどのプレイングが考えられる。~

-マストカウンターとなりやすい[[カード]]は以下のようなものが挙げられる。~
--[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[カード]]。~
特に[[デッキ]]から[[特殊召喚]]するものや複数の[[カード]]を[[特殊召喚]]するものはこうなりやすい。~
--[[1:2交換>1:1交換]]以上を狙ってくるカード。~
--[[制圧]]要員となる[[特殊召喚]]封じや強力な[[耐性]]・[[誘発即時効果]]による[[除去]]能力を持つ[[モンスター]]。~
--継続的に[[アドバンテージ]]を稼いでくる[[永続魔法]]や[[フィールド魔法]]。~
--[[《スキルドレイン》]]や[[《王宮の弾圧》]]などの[[モンスター]]の行動を封じてくるような[[永続カード]]。~
--上記の[[カード]]を[[サーチ]]したり[[特殊召喚]]するなどで[[手札]]に確保するような[[カード]]。~
ただし、この場合あえて[[サーチ]]させて[[相手]]が[[カード]]を使ったタイミングで改めて妨害するパターンもあるため、どのタイミングが最適とは一概に判断できない。~

-マストカウンターを的確に見極めてくる[[相手]]に対しては、マストカウンターとなる[[カード]]を[[手札]]に何枚かため込んでから1[[ターン]]でまとめて[[プレイ]]する戦術がある。~
[[伏せカード]]と[[手札誘発]]を考慮しつつ[[プレイ]]する順番を選びたい。~
ただし、ため込みの最中に相手が[[コンボ]]や[[制圧]]を完成させてくる場合もあるので、こういう場合は無理やりにでも自分から動かざるを得ない場合がある。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメGXの「ヘルカイザー亮vsヨハン([[ユベル>《ユベル》]])」戦は、[[攻撃]]に対するマストカウンターが特に活用された回である。~
ヨハンは[[《虹の行方》]]・[[《レインボー・ライフ》]]・[[《カウンター・ジェム》]](+[[《究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン》]]のアニメ版[[効果]])を駆使し、亮のゲームエンド級の[[攻撃]]を3度も阻止し、すんでのところで勝利を勝ち取った。~
アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};の「遊馬&ナッシュvsドン・サウザンド」戦は、上述のような[[キーカード]]を通すためのプレイングが見られる回となっている。~
ドン・サウザンドはナッシュの[[《アクア・ジェット》]]に対し、これを通してしまうと敗色濃厚となるためにマストカウンターとして[[《ヌメロン・リライティング・マジック》>《ドン・サウザンド/罠B》]]を[[発動]]しているが、これはナッシュの[[本命>キーカード]]である[[《RUM−七皇の剣》]]を通すための作戦であった。~
上述の通り[[特殊勝利]]などはマストカウンターの最たるもので、実際アニメでは条件が満たされる寸前でカウンターされやすい。~
例えばアニメZEXALIIの「&ruby(フォー){IV};vsナッシュ」戦では、[[《CNo.88 ギミック・パペット−ディザスター・レオ》]]の[[特殊勝利]]条件が[[エンドフェイズ]]直前に妨害されている。~
極端なところでは、原作「闇遊戯vsレアハンター」戦のレアハンターは[[エクゾディアパーツ>封印されし]]が揃う[[ドロー]]の直前に[[《光の封札剣》]]を受け[[特殊勝利]]に失敗した。~

**関連リンク [#link]
-[[カウンター>カウンター#top3]]
-[[キーカード]]
-[[フィニッシャー]]

-[[用語集]]