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《フレムベル・マジカル/Flamvell Magician》 †

チューナー（効果モンスター）
星４/炎属性/魔法使い族/攻1400/守 200
自分フィールド上に「Ａ・Ｏ・Ｊ」と名のついたモンスターが存在する限り、
このカードの攻撃力は４００ポイントアップする。

　自己強化効果を持つが、フレムベルとＡ・Ｏ・Ｊは種族も属性も異なり、このカード以外に共通のサポートカードもない。
　《Ａ・Ｏ・Ｊカタストル》等の汎用シンクロモンスターと並ぶ場面はありえるが、それでも下級アタッカー並で無理に狙う必要は無い。
　効果の実用性は低いので、純粋にチューナーとしての性能が評価点となる。

　守備力200の炎属性なので、《フレムベル・ヘルドッグ》・《真炎の爆発》に対応したレベル４チューナーという希少な特質を持つ。
　ただし同条件には《ゲリラカイト》も存在し、あちらはより攻撃力が高く、単体で活かせるバーン効果を持つ分使いやすい。
　フレムベルはサポートカードが極端に少ないカテゴリのため、カード名の有用性も乏しい。
　同じく《真炎の爆発》に対応し、魔法使い族に関する効果を持つ《稲荷火》や《ローグ・オブ・エンディミオン》との相性は良いので、【フレムベル】にこれらを投入するなら採用すると良いだろう。

登場した2008年当時はデメリットのないレベル４チューナーの数が少なく、《奈落の落とし穴》にかからず《召喚僧サモンプリースト》からレベル８シンクロ召喚が狙える貴重なカードとして扱われていた。
また、翌年に登場した《真炎の爆発》や《フレムベル・ヘルドッグ》に対応する唯一のレベル４チューナーという地位を、《ゲリラカイト》登場まで５年間維持していた。
《真炎の爆発》や《フレムベル・ヘルドッグ》の登場後しばらくは、環境レベルのデッキで採用される事もあったほどである。
モンスター効果の実用性は当初から極めて低かったが、ステータスの特異性だけで有用なカードとして扱われていた珍しいカードである。

このモンスターとＡ・Ｏ・Ｊがどのような関係にあるのかは未だ明言されていない。
書籍などで言及される「各部族出身のＡ・Ｏ・Ｊの技術者」の１人なのかもしれない。
その場合、フレムベルは技術だけ利用されて消えていった部族ということになり、救われない。

英語名は「Magican（マジシャン）」だが、日本語名は「マジカル(Magical)」であり若干ややこしい。
しかも、「Magical」は通常形容詞で使われるのでなおさら間違えやすい。
なお、「Magical」を名詞として用いているのはこのカードと《ソリテア・マジカル》のみである。

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