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《極星天(きょくせいてん)ヴァルキュリア/Valkyrie of the Nordic Ascendant》 †

チューナー・効果モンスター
星２/光属性/天使族/攻 400/守 800
(1)：このカードが召喚に成功した時、相手フィールドにモンスターが存在し、
自分フィールドにこのカード以外のカードが存在しない場合、
手札から「極星」モンスター２体を除外して発動できる。
自分フィールドに「エインヘリアル・トークン」（戦士族・地・星４・攻／守１０００）２体を守備表示で特殊召喚する。

　STORM OF RAGNAROKで登場した光属性・天使族の下級モンスターのチューナー。
　召喚に成功した時に手札の極星と名のついたモンスター２体を除外し、エインヘリアル・トークンを特殊召喚する誘発効果を持つ。

　トークン生成能力により、即座にレベル６・10のシンクロモンスターをシンクロ召喚できる。
　しかしその発動条件は厳しく、デュエル序盤ならば機会はあるだろうが、展開の進んだ終盤に向かうほど発動は難しい。
　フリーチェーンや《極星宝グングニル》の除外など、積極的に効果を狙いたいならばフィールドを一時的に空にする工夫が必要となる。
　それでも無効にされた場合は多大なディスアドバンテージを負うことになり、このカードを主軸にするのは非常にリスクが高い。

　むしろ【極星】でのこのカードの真価は展開しやすい極星天チューナーという点にある。
　《宣告者の神巫》＋《トリアス・ヒエラルキア》のコンボで展開しつつ、《極星天グルヴェイグ》のリンク素材にすることが可能。
　《極神聖帝オーディン》のチューナーにはリクルートした《極星獣グリンブルスティ》に任せておき、自身はあちらの自己再生コストにすれば無駄がない。

　リスクが高いとは言え、自身の効果も他に展開手段がない状況ならば一考に値するかもしれない。
　生成した２体のエインヘリアル・トークンを含む、３枚分のカードを《極星天グルヴェイグ》で除外することで極神のシンクロ召喚が可能となる。
　その際サルベージ効果を持つ《極星獣グリンブルスティ》と、サーチャーの《極星工イーヴァルディ》をリクルートできれば、そのままシンクロ召喚するよりも損失を抑えられる。

　それ以外では非チューナーにトークンや《ギアギアギア》でギアギアーノ２体を並べるなど、極星以外のモンスターを使う場合も使用を考えられる。

変わった所では【ジャンクドッペル】のギミックを採用することで《極神聖帝オーディン》をシンクロ召喚できるようになる。
手順は以下の通り。
1. 《ジャンク・シンクロン》を召喚して墓地のこのカードを蘇生させ、《ドッペル・ウォリアー》を手札から特殊召喚。
2. 《アクセル・シンクロン》をシンクロ召喚してドッペル・トークンを２体生成する。
3. 《アクセル・シンクロン》の効果でデッキからレベル１シンクロンを墓地へ送り、自身のレベルを６に上げる。
4. ドッペル・トークン１体と《アクセル・シンクロン》でレベル７の非チューナーのシンクロモンスターをシンクロ召喚する。
5. このカード＋レベル７シンクロモンスター＋ドッペル・トークンでレベル10となる。

極星天チューナーとしては他に《極星天ヴァナディース》が存在するが、あちらは他の非チューナーに極星を指定する。
レベル４である点も《宣告者の神巫》で特殊召喚する効果に対応しておらず、こちら独自の利点がある。

自身よりも特殊召喚するモンスタートークンの方がレベル・攻撃力・守備力が上回っている珍しいモンスターである。
他には《スネークポット》のみが該当する。

「ヴァルキュリア」については《ヴァルキリー》を参照。

TCGではLegendary Hero Decksで再録された際に「(This card is not treated as a "Valkyrie" card.)」という追加エラッタが加えられている（詳細はワルキューレを参照）。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sの「遊星vsハラルド」戦においてハラルドが使用。
効果により《亜空間物質転送装置》と通常罠《軍神の采配》を墓地へ送ることでエインヘリアル・トークン２体を特殊召喚し、そのエインヘリアル・トークン２体と共に《極神聖帝オーディン》のシンクロ素材となった。

アニメでは効果の発動条件がなく、手札コストはカードの種類を問わず２枚のカードを墓地へ送るだけで良かった。
OCG化にあたりかなり厳しい制約を付けられている。
なお劇中では極神２体が存在する場合に召喚し、罠カード２枚をコストにしている。
バランス等の問題からOCGで効果が調整されるものは多いが、２重に再現ができなくなっているのは珍しい。