邪龍(じゃりゅう)アナンタ/Evil Dragon Ananta》

特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻   ?/守   ?
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
爬虫類族モンスターを全て除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、このカードを特殊召喚するために除外したモンスターの数×600になる。
(2):自分エンドフェイズに、フィールドのカード1枚を対象として発動する。
このカードが自分フィールドに表側表示で存在する場合、対象のカードを破壊する。

 PREMIUM PACK 11で登場した闇属性爬虫類族特殊召喚モンスター
 自分フィールド墓地爬虫類族モンスターを全て除外して特殊召喚する召喚条件特殊召喚時に除外した爬虫類族の数に応じて攻撃力守備力が上昇する永続効果自分エンドフェイズフィールドのカード1枚を破壊する誘発効果を持つ。

 爬虫類族を5体除外すれば《青眼の白龍》と同じ攻撃力に達し、14体除外すれば攻撃力8400にもなり1ターンキルも可能である。
 《ライオ・アリゲーター》モンスター効果も使えば、貫通ダメージを与える事もできる。
 闇属性なので、除外する枚数次第では各種ウイルスコストにもなる。
 ただし、特殊召喚のためには墓地爬虫類族モンスターを必ず全て除外しなければならず、除外枚数の調節が難しい点には注意したい。
 蘇生カードの他、同様に《ダーク・アームド・ドラゴン》《ダーク・ホルス・ドラゴン》のような墓地を参照するカードも使いづらくなる。
 爬虫類族カテゴリには《毒蛇神ヴェノミナーガ》《エーリアンモナイト》《レプティレス・スポーン》墓地リソースを必要とするカードも多いので特に注意が必要と言える。
 また、特殊召喚時にはフィールド爬虫類族も全て除外してしまうため、他の爬虫類族と並べて展開するのも難しい。
 デュエル後半で高攻撃力を得たフィニッシャーとして運用するのが望ましい。

 (2)の毎ターン発動する除去効果も備えており、フィールドにいるだけで相手を追い詰める事ができる。
 ただし強制効果なので、相手フィールドのカードがない場合は自分フィールドのカード破壊しなければならない。
 《ネフティスの鳳凰神》《スネーク・ホイッスル》《黄金の邪神像》のような、破壊された時に効果発動するカードを併用し、被害を抑えたい。
 また、自分《毒蛇の怨念》破壊する事で、このカード特殊召喚のために消費した墓地リソース除外ゾーンから全て回復できる点も覚えておきたい。

 墓地爬虫類族が少ない場合でも特殊召喚し、遅効性の除去カードとしても扱える。
 守備表示特殊召喚できるため、返しのターンで大ダメージを食らうことはない。
 自分エンドフェイズ発動する効果であるため、特殊召喚ターンから破壊効果を行使できるのも強み。
 相手ターンにこのカードが狙われたら、《毒蛇の供物》で美味しく活用すれば良い。
 使いどころは難しいが、《怨霊の湿地帯》を採用した【ヴェノム】では毎ターン発動する凶悪な除去カードとなりうる。
 リスクは大きくなるが、《明鏡止水の心》等で守ってもいい。
 ただし、除外枚数が任意ではないため、《明鏡止水の心》は装備できない可能性もある。
 上記のカードを使用して守ってやれば、かなりのアドバンテージを稼げるだろう。

 同じく爬虫類族の枚数に依存したステータスとなる《毒蛇王ヴェノミノン》とは挙動が大きく異なる。
 あちらと違い攻撃力が「?」の特殊召喚モンスターとなるため、《悪夢再び》等でのサルベージや、《ダメージ=レプトル》等による特殊召喚行為が不可能。
 また、1枚辺りの自己強化数値はこちらの方がやや高く、除去効果を持つ点や特殊召喚の容易さから、爬虫類族が多めのデッキなら隠し味として検討できる。
 《キングレムリン》でのサーチ《トレード・イン》を共有でき、墓地爬虫類族の枚数に依存する戦術面での共通点もあるため、構築段階での共存も不可能ではない。

  • 「蛇」の「龍」なのだが、「邪龍」である。
    読みは同じなので宣言の際には問題ないが、検索等には気をつけたい。
  • 「アナンタ」とは、インド神話に登場するナーガラージャ(ナーガ族の王)である。
    八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のように1000(文献によっては100万〜5)の頭を持ち、地底界の最奥にてそれぞれの頭で世界を支える蛇「シェーシャ(アーディシェーシャ)」と同一視される。
    同じナーガラージャであるヴァースキの兄であり、同一視されることもある。
    また、ヴィシュヌがガルボダカ海(乳海、宇宙)の上に浮いたアナンタの上で寝ている時に、ヴィシュヌの臍から蓮華が生え、蓮華から創造神ブラフマーが生まれて世界が創造されたという。
  • 「邪龍」という名称が付けられているが、神話上では創造神であるヴィシュヌの使いであり、むしろ神聖な存在である。
  • 「アナンタ」という名前はサンスクリット語で「無限、終わりのない」を意味しており、自身の効果除外する枚数によって攻撃力を限り無く上昇させるという、その名称を端的に表したものとなっている。
  • 漫画では(2)の破壊効果は持っていなかった。

関連カード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

Q:(1)の攻撃力守備力を決定する効果の分類は何ですか?
A:永続効果です。(12/09/07)

Q:「モンスター状態の《アポピスの化神》」や「爬虫類族モンスタートークン」を除外してこのカード特殊召喚した際、その分は除外した爬虫類族モンスターの数にカウントされますか?
A:はい、「モンスター状態の《アポピスの化神》」や「爬虫類族モンスタートークン」を除外した場合も、攻撃力がアップします。(09/01/22)

Q:このカードの効果《スキルドレイン》によって無効化された後で《スキルドレイン》破壊された場合、攻撃力守備力はどうなりますか?
A:0になります。(12/10/06)

Q:カード破壊する効果処理時にこのカードコントロール相手に移った場合、(2)の破壊効果適用されますか?
A:いいえ、適用されません。(12/10/29)


Tag: 《邪龍アナンタ》 特殊召喚モンスター 効果モンスター モンスター 星8 闇属性 爬虫類族 攻? 守? 正規の方法以外での特殊召喚不可

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