【Ｄ−ＨＥＲＯ】 †
闇属性・戦士族で統一されたＤ−ＨＥＲＯを軸にしたデッキ。
墓地に関連する効果を持つ下級モンスターを軸に、大型モンスターを特殊召喚していく。
《デステニー・ドロー/Destiny Draw》
通常魔法
(1)：手札から「Ｄ−ＨＥＲＯ」カード１枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから２枚ドローする。
《フュージョン・デステニー/Fusion Destiny》
通常魔法（制限カード）
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
(1)：自分の手札・デッキから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
「Ｄ−ＨＥＲＯ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター１体をＥＸデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は闇属性の「ＨＥＲＯ」モンスターしか特殊召喚できない。
―Ｄ−ＨＥＲＯ
フィニッシャーについては後述の「デッキの種類」の項にて個別解説する。
―その他のモンスター
―融合モンスター
―シンクロモンスター
《ゾンビキャリア》と《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》を投入する場合《ＰＳＹフレームロード・Ω》を入れておけば除外コストが軽くなる。
《Ｍ・ＨＥＲＯ ダーク・ロウ》で攻撃力が上がりやすくカオスのコストにすると帰還される《ゼラの天使》も相性が良い。
―エクシーズモンスター
出しやすい２体素材のランク４が中心になりやすい。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》をエクシーズ素材に使えるランク６も少数採用するのも良いだろう。
―リンクモンスター
主に効果を活かして戦線の支援を行うのが狙いとなる。
―Ｄ−ＨＥＲＯのサポートカード
―その他の魔法・罠カード
特化しない場合でも通常魔法に枚数を割く事で、《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》が機能しやすくなる。
戦術 †
以下のような展開パターンがある。
Ｄ−ＨＥＲＯには切り札となるモンスターが複数存在する。
それらを複数枚使う事も可能だが、いずれにせよ構築段階から戦術を明確にしておきたい。
Ｄ−ＨＥＲＯ融合モンスターらを軸にしたビートダウン。
《フュージョン・デステニー》で呼び出した《Ｄ−ＨＥＲＯ デストロイフェニックスガイ》で制圧を試みたり、《Ｄ−ＨＥＲＯ ドミネイトガイ》を呼び出して根強く戦線維持をしながら戦う。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ディストピアガイ》の効果は融合召喚以外でも発動できるため、《Ｄ−ＨＥＲＯ ドミネイトガイ》や《Ｘ・ＨＥＲＯ クロスガイ》、《リビングデッドの呼び声》などの蘇生カードを利用して繰り返しダメージを与えていく。
加えて《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイナマイトガイ》は攻防両面で活躍し、《Ｅ・ＨＥＲＯ オネスティ・ネオス》も実質2500のバーンカードとして直接攻撃時にも積極的に使っていく。
これらのカードを戦士族とＨＥＲＯ用のカードでサーチ・サルベージして、デッキを安定させる。
《融合》をサーチする手段として《Ｅ・ＨＥＲＯ ブレイズマン》や《Ｖ・ＨＥＲＯ ヴァイオン》も採用するなどして手札事故の軽減を図りたい。
手札消費が激しいので、《Ｄ−ＨＥＲＯ ディバインガイ》の効果でドローをする機会も多い。
３体のリリースが必要な最上級Ｄ−ＨＥＲＯを軸としたタイプ。
一般的な【Ｄ−ＨＥＲＯ】のフィニッシャーとして両方を使うタイプと、召喚条件が軽い《Ｄ−ＨＥＲＯ Ｂｌｏｏ−Ｄ》に特化したタイプに分けられる。
後者に関しては【Ｂｌｏｏ−Ｄ】を参照。
リリース用に《スケープ・ゴート》等のモンスタートークン生成カードを採用する。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ドグマガイ》のリリースには最低１枚のＤ−ＨＥＲＯが必要な点に注意。
これに関しては《ヒーローアライブ》で《Ｅ・ＨＥＲＯ プリズマー》をリクルートしてＤ−ＨＥＲＯ扱いにしつつ、さらに《オーバー・デステニー》に繋ぐ事も可能。
展開手段をレベル４モンスターで固めれば、リリースが足りない場合《ズババジェネラル》を代わりにエクシーズ召喚できる。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ドグマガイ》を装備すれば5400と破格の数値を得られるため、もうひとつのフィニッシャーとなりうる。
他２種の最上級Ｄ−ＨＥＲＯと違い、召喚制限がないモンスター。
専用サポートカードとして《幽獄の時計塔》があるが、高速化した現環境では時計カウンター４個を乗せるには手間がかかる。
使用する場合は《Ｄ−ＨＥＲＯ ドレッドサーヴァント》や《エターナル・ドレッド》でカウンターを乗せた後、全体除去に巻き込むと良い。
《デブリ・ドラゴン》から《Ｄ−ＨＥＲＯ ドレッドサーヴァント》を蘇生し、《ブラック・ローズ・ドラゴン》をシンクロ召喚すると効率的。
耐性自体は特殊召喚全般で適用されるため、《幽獄の時計塔》だけでなく《Ｄ−ＨＥＲＯ ダッシュガイ》や《Ｄ−ＨＥＲＯ ドゥームガイ》等からも特殊召喚を狙えるとよい。
召喚後は高い攻撃力を持たせるため、《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》や《Ｄ−ＨＥＲＯ ダッシュガイ》を複数体フィールドに留めておく。
特殊召喚した後に《オーバー・デステニー》・《激流葬》等を発動するコンボも有効。
複数のモンスターを展開できる代わりに、重いデメリットを持つ《同胞の絆》を採用したタイプ。
Ｄ−ＨＥＲＯ以外では、《マスク・チェンジ》をサーチできる《Ｅ・ＨＥＲＯ シャドー・ミスト》が有力候補。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》＋《終末の騎士》の組み合わせから《絶対王 バック・ジャック》を落として《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》の成功率を上げることが可能。
特殊召喚ができないデメリットは《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》で無視したり、《Ｄ−フュージョン》で相手ターンに融合召喚を行うなどで軽減できる。
融合モンスターの《Ｄｒａｇｏｏｎ Ｄ−ＥＮＤ》を軸としたビートダウン。
詳しくは該当ページを参照。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ダイヤモンドガイ》を軸としたコントロールデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
フィニッシャーとして《光と闇の竜》を投入したビートダウン。
詳しくは該当ページを参照。
《天融星カイキ》・《覇勝星イダテン》・《覇道星シュラ》を投入したビートダウン。
詳しくは該当ページを参照。
Ｄ−ＨＥＲＯは墓地に関連する効果が多く、特殊召喚を多用するので除外や特殊召喚封じに弱い。
下級Ｄ−ＨＥＲＯはステータスが低く戦闘破壊されやすい他、《スキルドレイン》や《魔のデッキ破壊ウイルス》等も脅威。
Ｄ−ＨＥＲＯは闇属性・戦士族で統一されており、それらの天敵である《聖なるあかり》や《サイファー・スカウター》等も厄介。
とはいえ、《Ｄ−ＨＥＲＯ Ｂｌｏｏ−Ｄ》の先出しやエクシーズモンスターで対処は可能なので、むしろこれらを狙う除去等に注意したい。
第４・５期(2004年〜2008年) †
ENEMY OF JUSTICEで初登場した際はカードの種類が少なかったが、POWER OF THE DUELIST・デュエリストパック−エド編−等で大幅に強化された。
特に《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》・《デステニー・ドロー》等のドロー加速、《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》による生け贄確保等で安定性が大きく向上している。
また、《Ｅ・ＨＥＲＯ エアーマン》等の漫画版Ｅ・ＨＥＲＯがＨＥＲＯ全般に対応する効果となったことで恩恵も得られるようになり、構築の幅が拡大した。
一方で、切り札級の重さや下級モンスターが全体的に癖が強い等、デッキとしてのまとまりが薄く、単体や少数セットでの出張の方が個々のポテンシャルを発揮しやすい状況にあった。
【ドグマブレード】等の純然なＤ−ＨＥＲＯではない強力なデッキが環境で暴れたことがそれを物語っていると言える。
加えて07/09/01に《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》が制限カード、《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》が準制限カードに指定され、本家【Ｄ−ＨＥＲＯ】にとってはとばっちり以外の何物でもない弱体化を受ける羽目になった。
第６期(2008年〜2010年) †
シンクロ召喚の導入で容易なシンクロ素材としての出張も増加。
【ドグマブレード】の抑制とも合わせた結果、08/09/01に《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》が禁止カード、09/03/01に《デステニー・ドロー》・《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》が準制限カードに指定されている。
《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》に至っては直前で制限解除されたにもかかわらず再び規制されるまでに至っている。
《デステニー・ドロー》は09/09/01に制限解除されたものの、10/03/01に今度は制限カードに指定された。
当然ながらここまで【Ｄ−ＨＥＲＯ】が環境で活躍したことは無く、全て無関係の規制である。
第７・８期(2010年〜2014年) †
11/09/01、12/09/01を経て《デステニー・ドロー》が制限解除される。
この頃はエクシーズ召喚や《Ｖ・ＨＥＲＯ アドレイション》等が登場したが、大幅な強化とは言えなかった。
第９期(2014年〜2017年) †
長い間冬の日だった【Ｄ−ＨＥＲＯ】もこの時期にようやく日の目を見始める。
まず、ストラクチャーデッキ−HERO's STRIKE−が発売。
ＨＥＲＯの万能サーチャーの《Ｅ・ＨＥＲＯ シャドー・ミスト》や制圧力の高い《Ｍ・ＨＥＲＯ ダーク・ロウ》の登場はこのデッキにも与えた影響は少なくない。
16/04/01に《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》も制限解除され、《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》以外はようやく全ての規制が解除された。
さらにブースターSP−デステニー・ソルジャーズ−でアニメARC-Vに再登場したエドの使用したＤ−ＨＥＲＯ融合モンスターや融合召喚補助が多数登場したことが大きな機転に。
デッキの方向性が大きく変化し、それまでの「３体リリース」をはじめとする重さや、《Ｄｒａｇｏｏｎ Ｄ−ＥＮＤ》以外の融合召喚先の乏しさによる《融合》の使いづらさといった問題が大きく改善を果たす。
同時期に扱いやすくＤ−ＨＥＲＯで固める利点となる下級モンスターの充実もあり、デッキとして本格的なまとまりが確立された。
第10期(2017年〜2020年) †
COLLECTORS PACK 2017・DARK NEOSTORMで新規カードが多数登場。
後者で登場した《フュージョン・デステニー》や、それと相性の良い《Ｄ−ＨＥＲＯ ドミネイトガイ》は融合召喚軸としてのＤ−ＨＥＲＯが大幅に強化された。
18/04/01に長らく禁止カードだった《Ｄ−ＨＥＲＯ ディスクガイ》もエラッタで弱体化しつつも制限復帰を果たしている。
第11期(2020年〜) †
20/04/01に《Ｄ−ＨＥＲＯ ディアボリックガイ》が準制限カードに指定されてしまう。
一方でANIMATION CHRONICLE 2021・BURST OF DESTINYで新規カードを取得。
強力な制圧力を誇る《Ｄ−ＨＥＲＯ デストロイフェニックスガイ》が登場し、新たな切り札の到来ににわかに湧き上がる。
しかし、融合素材要員＋《フュージョン・デステニー》と《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》を出張し、今回も【Ｄ−ＨＥＲＯ】以外での起用が環境で猛威を振るう結果となってしまう。
その結果として22/01/01《フュージョン・デステニー》が一発で禁止カードとなり、融合召喚軸が大幅に弱体化した。
その後22/04/01に《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と入れ替わる形で制限復帰を果たし、ある程度元の形には戻りつつある。
代表的なカード †
関連リンク †