アドバンテージ/Advantage

 「優位(性)」や「利益」を意味するカードゲーム用語(非公式用語)。
 英語の「Advantage(アドバンテージ)」の意味。

 トレーディングカードゲームにおいて「アドバンテージを持つ」「アドバンテージがある」とは「対戦相手よりも優位になること」を言う。
 例えば、「相手より手札の枚数が多い」とか、「相手よりフィールドモンスターの数が多い」といった状況がわかりやすい。
 前者は「ハンド・アドバンテージ」、後者は「ボード・アドバンテージ」を持っている状態である。

 また、「アドバンテージを稼ぐ」「アドバンテージを得る」とは、カードの効果等で「自分が利益を稼ぐ・得ること」を言う。
 例えば、「1枚のカードで2枚のカード破壊した」とか、「1枚のカードで2枚ドローした」時がわかりやすい。
 前者は自分カード1枚で相手の2枚のカードを失わせたのでカード1枚分、得をしたことになる。
 後者は自分カード1枚が自分手札2枚に増えたのでカード1枚分、得をしたことになる。
 その逆は「アドバンテージを損なう」「ディスアドバンテージを負う」と表現される。

  • 「○○アド(アド、ディスアド等)」、「○枚分のアドバンテージを稼ぐ」の意味で「アド+○」、と略されることもある。
  • 元々はTCGの祖である『マジック・ザ・ギャザリング』発祥の用語だが、遊戯王OCGでもカードプールが拡大し、高度なプレイング技術が求められるようになってきたことで使われるようになった。
    他のTCGでも若干の形の変化はあれどアドバンテージの概念があり、根底は変わらないと言える。
  • ノーコストが基本のOCGにおいて手札事故を起こした場合は、このアドバンテージを相手に稼がれている状態である。
    上級モンスター墓地利用カードなど特定の条件を満たさなければ使用できないカードは、このアドバンテージを失いやすい。
    また、より多くの種類のカードを使用できるように、同じ(ような)カードの採用枚数を減らすというデッキ構築テクニックは、このアドバンテージを失わないためのものである。
    ダブった場合は片方が使えなくなる可能性があり、特に《強欲で謙虚な壺》等の1ターン中の使用制限があるものは死に札となるからである。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメでは、遊戯がこの言葉を使用している。
    その時の対戦相手・ビッグ1(大下)はアドバンテージを重視する相手であった。
  • アニメ5D'sでは「アキvsアンドレ」戦で、ジャンがアンドレのスピードカウンターがMAXの12個であることに対し「全てのスピードスペルが使えるアンドレにアドバンテージがある」と解説している。
    また、「遊星vsクラーク」戦においてクラークがこの言葉を使用した。
    彼が行う「神経衰弱デュエル」において、そのルールに不慣れな遊星に対し先攻を取らせることで「アドバンテージを与えてあげよう」と言っていた。
  • アニメARC-Vでは、LDSにアドバンテージ学概論という講座が存在する。
    また第21話にて遊矢が読んでいた雑誌「Dステップ」の記事中で、黒蠍を使いカード&ボードアドバンテージを確保していくという旨の記述が見られる。
  • アニメVRAINSの「遊作/Playmaker vs財前晃」戦では、Playmakerが「アドバンテージはあちらにある」と発言している。
    「財前葵/ブルーエンジェルvsバイラ」戦でも情報アドバンテージを握っていたバイラが「圧倒的なアドバンテージがある」と述べている。

関連リンク

広告