トゥーン


トゥーン/Toon (能力名)

 Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−で登場した能力名
 テキスト種族欄に【○○族/トゥーン】と表記されたモンスターを指す。
 この表記を持つモンスターは、「トゥーンモンスター」と呼ばれる。

 トゥーンモンスターは、《トゥーン・ワールド》と関連した効果と一定の条件下で直接攻撃できる共通効果を持つ。
 また、召喚制限自壊デメリット攻撃制限を持つモンスターも多く、これらは基本的に登場時期によってその有無が異なる。
 以下では登場時期ごとに、便宜的に「タイプ1〜4」に分けて解説する。

タイプ1:自壊デメリット攻撃制限を持つ特殊召喚モンスター

 該当するモンスター《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》《トゥーン・デーモン》《トゥーン・ドラゴン・エッガー》《トゥーン・マーメイド》
 「Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−」で登場した最も古いトゥーンモンスターであり、以下の効果を持つ。

このカードは通常召喚できない。
自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在する(状態で、自分フィールドのモンスター○体をリリースした)場合に特殊召喚できる。
(1):このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):このカードの攻撃宣言の際に、自分は500LPを払わなければならない。
(3):このカードは、相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、直接攻撃できる。
存在する場合、トゥーンモンスターしか攻撃対象に選択できない。
(4):フィールドの「トゥーン・ワールド」が破壊された時にこのカードは破壊される。

 全て《トゥーン・ワールド》が存在する場合に特殊召喚できる特殊召喚モンスターである。
 ただし、レベル5・6は1体、レベル7以上は2体のリリースが必要なので、同レベル通常召喚モンスターアドバンス召喚する場合と消費は変わらない。
 下級モンスター《トゥーン・マーメイド》リリースコストが存在しないため、特殊召喚しやすい。

 《トゥーン・ワールド》特殊召喚及び自壊の条件に関わるだけで、存在しなくても直接攻撃効果適用される。
 また、手札から特殊召喚する時は《トゥーン・ワールド》が必要だが、蘇生制限を満たしていれば蘇生帰還の際に《トゥーン・ワールド》は必要ない。(15/05/16)

タイプ2:攻撃制限を持たない特殊召喚モンスター

 トゥーンモンスターの中では最も数が少ないタイプであり、現状《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》《トゥーン・カオス・ソルジャー》しか存在しない。
 登場時期の違いからそれぞれの性能はかなり異なり、前者は攻撃制限とライフコストの有無以外はタイプ1と同じである。
 後者は手札モンスターリリース可能だが代わりにトゥーンモンスター限定且つレベル制限があり、自壊デメリットを持たない。
 なお、両者共にタイプ1と同様、蘇生制限を満たせば(《トゥーン・ワールド》が無くとも)蘇生帰還は可能である。

タイプ3:自壊デメリット攻撃制限を持つ通常召喚モンスター

 該当するモンスター《トゥーン・ゴブリン突撃部隊》《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》《トゥーン・キャノン・ソルジャー》《トゥーン・仮面魔道士》
 「STRUCTURE DECK−ペガサス・J・クロフォード編−」で登場した後続のトゥーンモンスター。
 以下の効果を持つ。

(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、
相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、
このカードは直接攻撃できる。
(4):フィールドの「トゥーン・ワールド」が破壊された時にこのカードは破壊される。

 《トゥーン・ワールド》が存在しなくても、直接攻撃効果適用されないだけで召喚自体は可能なのが最大の特徴。
 さらに共通効果しか持たない初期のトゥーンモンスターと違い、このタイプのトゥーンモンスターは、(3)の部分にモンスター毎に異なる固有のモンスター効果も持っている。
 サーチ効果を持つ《トゥーンのもくじ》の存在もあるため、《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》を筆頭に【トゥーン】以外でも使用することが可能である。

タイプ4:攻撃制限を持つ通常召喚モンスター(第9期以降の主なトゥーンモンスター)

 クラッシュ・オブ・リベリオン以降に登場した大半のトゥーンモンスターは以下の効果を持つ。

(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、
相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、
このカードは直接攻撃できる。

 タイプ3から自壊デメリットを差し引いた性能であり、《トゥーン・ワールド》破壊されても維持が可能。
 現在、トゥーンモンスターの中では最も数が多く、デメリットの小ささから【トゥーン】の主力を担っている。


  • 第9期から登場したトゥーンモンスターの「元となったモンスター」は、全て原作やアニメで登場した、主要なキャラの主力・切り札級の大型モンスターが選ばれている。
  • 2013年にVジャンプ公式サイトで行われた原作出身モンスターの人気投票「レジェンドモンスター総選挙」では、特殊な出自ゆえか「トゥーンモンスター」としてまとめてエントリーされた。
    結果は全20体中10位であった。
  • 戦闘では無敵」という能力は第2期初頭としては強すぎると判断されたのか、OCG化にあたっては「直接攻撃」という原作とは全く異なる能力を与えられた上、様々なデメリットを課されてしまった。
  • その後もアニメDM・映画『光のピラミッド』・GXでペガサス(アメルダによる変装を含む)が使用したが、この時はOCGと同様にトゥーンモンスターのカードを使用している。
    ただしDM・光のピラミッドでは戦闘破壊されない能力は残っており、アメルダの使用時は(トゥーンモンスターと《トゥーン・ワールド》のどちらの効果かは不明だったが)戦闘ダメージも防ぐ仕様だった。
  • 週刊少年ジャンプに連載されていた漫画『太臓もて王サーガ』では、ペガサスのセリフ及びトゥーンの無敵効果がパロディとして用いられている。
  • 同じく週刊少年ジャンプの漫画『呪術廻戦』でも同様のパロディに加え、その使い手であるペガサス・因縁のあるキースのパロディまで登場している。

関連カード

―トゥーンモンスター
 ※はトゥーンモンスターに関する効果を持つモンスター
 (以下は上記のタイプ別に纏めたリストであり、レベル別に纏めたリストはこちらを参照。)

―トゥーンモンスターに関する効果を持つカード

関連リンク

FAQ

Q:「相手がトゥーンをコントロールしていない場合」というテキストの「トゥーン」について具体的に教えて下さい。
A:【種族・トゥーン】と書かれたいわゆる「トゥーンモンスター」を指し、「トゥーンと名のついたモンスター」はこれに含まれません。(09/06/29)

タイプ1と《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》のみが持つ効果・召喚条件について

Q:《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》等の、特殊召喚モンスターであるトゥーンモンスターのレベルを他のカードの効果で変化させました。
  この場合、それに応じて特殊召喚する際に必要なリリースの数は変化しますか?
A:いいえ、手札にあるトゥーンモンスターのレベルが変化しても《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》などはリリースは2体、 《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》などはリリースが1体必要になります。(15/05/21)

Q:特殊召喚モンスターに該当するトゥーンモンスターは墓地から特殊召喚できますか?
A:《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》等の特殊召喚モンスター正規の手順特殊召喚された後に墓地へ送られた場合、《死者蘇生》等で特殊召喚できます。
その際、フィールド《トゥーン・ワールド》が存在する必要はありません。(15/05/28)

Q:《トゥーン・マーメイド》には『(相手フィールドにトゥーンモンスターが)存在する場合、トゥーンモンスターを攻撃対象にしなければならない』とありますが、必ず攻撃を行わなければならないのでしょうか?
A:相手フィールドにトゥーンモンスターが存在していても、《トゥーン・マーメイド》攻撃しない事を選ぶ事ができます。(15/05/28)

タイプ1・3と《トゥーン・ブラック・マジシャン・ガール》が持つ《トゥーン・ワールド》破壊時の自壊効果について

Q:トゥーンモンスターの「フィールドの「《トゥーン・ワールド》」が破壊された時、このカード破壊する」という効果の分類は何ですか?
A:永続効果です。(12/02/27)

Q:相手フィールド《トゥーン・ワールド》破壊された時、自分フィールドのトゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されます。(11/05/02)

Q:セットされた《トゥーン・ワールド》破壊された時、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されません。(15/06/04)

Q:手札《トゥーン・ワールド》破壊された時、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されません。(11/05/02)

Q:《トゥーン・ワールド》発動《魔宮の賄賂》無効にし破壊した時、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されません。(11/05/12)

Q:《マジカルシルクハット》効果セットした《トゥーン・ワールド》破壊された時、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されません。(15/06/05)

Q:《マジカルシルクハット》効果セットした《トゥーン・ワールド》戦闘破壊された時、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:破壊されます。(15/06/05)

Q:フィールド《トゥーン・ワールド》破壊された時、《明鏡止水の心》装備したトゥーンモンスターは破壊されますか?
A:トゥーンモンスターの自壊対象をとる効果ではないため、破壊されます。(11/09/01)

Q:フィールド《トゥーン・ワールド》《スキルドレイン》が存在する時に、《大嵐》効果でそれらのカードが同時に破壊された場合、トゥーンモンスターは破壊されますか?
A:はい、破壊されます。(12/07/09)

Q:トゥーンモンスターが相手モンスターとの戦闘を行うダメージ計算前に、《トゥーン・ワールド》《マドルチェ・ティーブレイク》によって破壊されました。
  ダメージ計算によってトゥーンモンスターの戦闘破壊が決定する場合、トゥーンモンスターは戦闘効果どちらで破壊された扱いとなりますか?
A:ご質問の状況で《トゥーン・ドラゴン・エッガー》等が戦闘破壊される場合は、自身の効果によって破壊された扱いとはなりません。(14/01/09)

タイプ1・3・4の「召喚・反転召喚・特殊召喚したターン攻撃できない」効果について

Q:通常召喚セットしたトゥーンモンスターを《太陽の書》表側攻撃表示にした場合、攻撃できますか?
A:はい、できます。(11/01/16)

Q:《浅すぎた墓穴》裏側守備表示特殊召喚したトゥーンモンスターを《太陽の書》表側攻撃表示にした場合、そのターン攻撃できますか?
A:いいえ、できません。(15/01/15)

Q:このターン召喚反転召喚特殊召喚したトゥーンモンスターを《月の書》裏側守備表示にした後、《太陽の書》表側攻撃表示にした場合、攻撃できますか?
A:いいえ、できません。(13/05/16)


トゥーン/Toon(カテゴリ)

 STRUCTURE DECK−ペガサス・J・クロフォード編−カテゴリ化したカード群。
 現在のところ、《トゥーン・ブラック・マジシャン》《トゥーンのもくじ》カードの効果と関係したカテゴリである。

  • もっとも、カテゴリとしてトゥーンを指定するカードに「『トゥーン』モンスター」を参照するものは無く、全て「『トゥーン』カード」もしくは「『トゥーン』魔法・罠カード」を参照するものである。
    なので現状のところ、「トゥーンモンスター」が指定されているなら能力名が、それ以外ならカテゴリが指定されている、と判断してもいいだろう。

関連リンク

―「トゥーン」と名のついたモンスター
 ※は「トゥーン」に関する効果を持つモンスター

―「トゥーン」と名のついた魔法・罠カード
 ※は「トゥーン」に関する効果を持つ魔法・罠カード

―その他のリンク

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