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2024-04-23

パーミッション/Permission †

　英語で「許可」を意味する「Permission」から生まれたTCG用語。
　相手のモンスターの召喚やカードの発動、効果の発動等の行動を無効にしながらデュエルを進めるコントロールデッキのことを指す。
　昨今の環境では無効にする効果でコントロールを行うデッキは多数存在するが、遊戯王OCGにおいては主にカウンター罠を主体とするものを指す事が多い。

OCGにおいて、受動的なカウンターカードは発動コストが高め、もしくは、無効にできる対象が狭く設定されている。
そのため、パーミッションに特化しても全ての相手のカードをカウンターすることは難しい。
運用の際には、自分のデッキにとって致命傷となるカードや相手のデッキのキーカードを見極め、的確にカウンターカードを使う必要がある。

相手のモンスターの召喚やカードの効果を無効にするカードはカウンター罠に多いが、それ以外の罠カードや速攻魔法、手札誘発の効果モンスターを使用することもある。
- 《スターライト・ロード》や《スキルドレイン》、《我が身を盾に》、《エフェクト・ヴェーラー》、宣告者シリーズが代表的である。

擬似的なモンスターの召喚へのカウンターとして落とし穴系統を使用することもある。
- 無効にならないために一部の永続効果や誘発効果は通るが、召喚成功時に即除去することで起動効果を発動させない利点がある。

《ライオウ》や《神光の宣告者》等の公開情報として相手に存在が見えるカードは、奇襲性が低く相手の行動を牽制し拘束する役割の方が強い。
- パーミッション要素よりもロック要素の方が強いため、カウンターカードとしては扱われることは少ない。
  しかし、その拘束力から【メタビート】や【神光の宣告者】等、これらを主力にしたデッキも存在している。

「メガ・パーミッション」、「クロック・パーミッション」という種別もある。
メガ・パーミッションはカウンターで相手の戦術を徹底的に封じつつ、強力なエンドカードで勝利を収めるデッキ、クロック・パーミッションはモンスターの展開とカウンターによるモンスターの維持を重視したデッキである。
前者は【ヴァンダルギオン】や【ドローゴー】、【エンジェル・パーミッション】等、後者は【カウンタービート】、【メタビート】、【お触れビート】等が代表的なデッキになる。
OCGで単にパーミッションデッキと呼ぶ場合は、「メガ・パーミッション」の方を指すことが多い。
「クロック・パーミッション」は【～ビート】と呼ばれることが多く、パーミッションという言葉を使うことは少ない。

近年は攻防共にインフレが進行し、モンスター効果を中心に上記の要素を併せ持つ布陣の高速展開を狙うデッキも増加している。
特に第８期～第９期の主流デッキには、そうした掣肘力と１ターンキル性を兼ね備える構築（制圧）が多く見られた。

パーミッションデッキ以外でも、サポートとしてパーミッションの要素を取り入れて構築される場合がある。
永続カードを軸としたロックデッキでは、魔法・罠除去から守るために、カウンターカードを採用し、拘束力を強める場合が多い。
また、ビートダウンでは除去や戦闘破壊からモンスターを守るために使われる。（上記に記載されている「クロック・パーミッション」がこちらである。）

パーミッションデッキはコンボデッキに対して相性が良いと言われる。
コンボパーツのどれかをカウンターしただけでも機能しなくなることが多い。
テーマデッキに関しても、デッキの中核となるカードがあれば、それを封じることでゲームを優位に進めることができる。
これらのデッキはマストカウンターが絞り込みやすいので、パーミッションにとっては戦いやすい。
一方で、コンボをあまり使わず下級モンスターや除去が豊富なデッキに対しては、相性が悪い。
コストが大きなカウンターカードをコストを必要としないカードに使うのはディスアドバンテージになりやすいからである。

元々は「Magic: the Gathering」に由来する語である。
かのゲームでは何でもカウンターできるカードが低コストでプレイできたため、このタイプのデッキと対戦した相手は、カードをプレイする度に「この呪文をプレイしますが良いですか？」と許可を求める必要がある。
このことから、この用語が発生した。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sの「遊星vsガードロボ」戦において、ガードロボがこの型に近いデッキを使用。
作中では《誤作動》・《攻撃の無力化》・《地獄の扉越し銃》・《マジック・ジャマー》・《神の宣告》をデッキに投入していた。
また、カウンター罠で相手のカードの発動を無効にした時に特殊召喚でき、表側守備表示で存在する限りお互いの特殊召喚を封じる《錠前龍(ロック・ドラゴン)》や、《レベル制限Ｂ地区》・永続魔法《サモン・パス》・《平和の使者》といった３枚の永続魔法を併用してロックを掛け、遊星の身動きを封じた。
最終的にガードロボは、カウンター罠が発動する度にチャージカウンターを乗せ、自身をスタンバイフェイズにゲームから除外した時のチャージカウンターの数×1000ポイントの効果ダメージを相手に与える永続罠《カウンター・フォース》を使用することで、遊星の敗北を狙った。

コナミのゲーム作品において―
デュエルリンクスの期間限定イベント「本気（？）の杏子出現」で本気（？）の杏子のLv.40が【エンジェル・パーミッション】を使用する。

パーミッションデッキ †

関連リンク †

用語集

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