フィニッシャー/Finisher

 「仕上げるもの」という意味のTCG用語。

 ゲームを終わらせること、つまり止めを指すことを目的に採用されるカードの事。
 また、事前の想定に関わらず、決まり手となったカードを指す場合もある。

 デッキによってフィニッシャーは異なるが、遊戯王OCGではライフポイントを0にするという勝利条件から、モンスターカードであることが多い。
 バーンカードや、その他デュエルの勝敗を決定づけるほどの影響力を持つ魔法・罠カードなどもフィニッシャーと呼べるのだが、こうしたカードは「エンドカード」と呼ばれる。
 以下のようにいくつか種類はあるが、相手プレイヤーライフポイントリソースを削ることに長けていることが共通の特徴である。

 古いものでは、【カオス】で一時代を築きあげた《混沌帝龍 −終焉の使者−》《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》等も該当する。
 初期の頃の【スタンダード】では耐性を持つ《人造人間−サイコ・ショッカー》が最高のフィニッシャーだった。

 また、上記のカードとは全く違う角度からゲームを終わらせるフィニッシャーも存在する。
 例えば手札フィールドを壊滅させた後の《八汰烏》は、ドローを封印することでゲームを事実上続行不可能とする。
 《ヴィクトリー・ドラゴン》に至ってはマッチ戦を終わらせてしまう。
 ビートダウン以外の勝ち筋では、【デッキ破壊】ならば《メタモルポット》がフィニッシャーになることも少なくない。
 他にも《大天使クリスティア》《神光の宣告者》といった強力な制圧カード相手の抵抗を不可能にする詰めの一手としてフィニッシャーとなりうる。
 こうしたカード環境を席巻する力を持つものも多く、制限カード禁止カードに指定されている事も少なくない。

  • 「切り札」とほぼ同義だが、微妙な違いがある。
    「切り札」は劣勢からの一発逆転の意味を持った言葉で、対する「フィニッシャー」は拮抗した戦いを制する者、という意味合いが強い。
  • コナミのゲーム作品において―
    ゲーム作品では、特定のモンスターがフィニッシャーとなるとボーナスが発生するようになっている。

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