マストカウンター/Must Counter

 語源は「〜しなければならない」を意味する英語の助動詞"must"。
 単に「マスト」と省略されることもある。

 これを通してしまうと(無効にしないと)ほぼ負けが確定してしまうか、相当苦しい状況に追い込まれるような場面、またはカードのこと。
 主に相手キーカードフィニッシャーエンドカード)を指し、他にも自らのデッキに致命的な影響を齎すカードもこれに当たる。
 引き分けを狙う《自爆スイッチ》も該当する。
 単純に自分ライフポイントが0になる攻撃を指すこともある。

 コンボデッキキーカードが明らかなのでマストカウンターを見破りやすい(それ故にコンボカウンターに弱いのである)。
 特に特殊勝利条件は文字通り通したら負けが確定するので、マストカウンターはこの上なく明らかである。
 一方、投入されたカードすべてが戦力であるグッドスタッフなどはマストカウンターが無いに等しい。
 だが、「この場面ならこれさえ通さなければなんとかなる」というカードが存在することもあり、それもマストカウンターと呼ばれることがある。

 デュエルにおいては、どのようにしてマストカウンターを防ぎきるかが重要な要素となる。
 逆に、相手にとってのマストカウンター、つまり自分キーカードをどのように通していくかも同じくらい重要である。
 【ロックバーン】【メタビート】デッキ相手《ハーピィの羽根帚》を通せれば相当有利になるのは間違いないが、相手もマストカウンターと認識して《神の宣告》《スターライト・ロード》等を使ってくる事が多い。
 こちらも《神の宣告》を併用したり、本命の前に他の除去であたりをつけたりするとよい。

 伏せ除去が増え、モンスター効果が台頭するにつれ、OCG環境は高速化を続けている。
 そこで、《エフェクト・ヴェーラー》《増殖するG》を初めとした「奇襲性が高く対応が難しい」手札誘発でマストカウンターへと対処することは広く行われている。
 デュエル中には相手の挙動をそれとなく観察し、対抗策の存在を常に警戒するようにしたい。
 例えばサーチリクルート効果カードが2種類ある場合、《灰流うらら》の存在を見越して片方で様子見し、本命のカードを後出しするなどのプレイングが考えられる。

  • マストカウンターを的確に見極めてくる相手に対しては、マストカウンターとなるカード手札に何枚かため込んでから1ターンでまとめてプレイする戦術がある。
    伏せカード手札誘発を考慮しつつプレイする順番を選びたい。
    ただし、ため込みの最中に相手がコンボ制圧を完成させてくる場合もあるので、こういう場合は無理やりにでも自分から動かざるを得ない場合がある。

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