地縛神(じばくしん)/Earthbound Immortal

 RAGING BATTLEカテゴリ化した「地縛神」と名のついたカード群。
 属するモンスターは全て闇属性レベル10であり、以下の共通する分類されない効果永続効果を持つ。

(1):「地縛神」モンスターはフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(X):このカードは直接攻撃できる。
(Y):相手モンスターはこのカードを攻撃対象に選択できない。
(Z):フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合にこのカードは破壊される。

 ダイレクトアタッカーでありながら、高い攻撃力を持つ点が最大の特徴。
 《地縛神 Wiraqocha Rasca》を除き地縛神はいずれも攻撃力2500〜3000という高い数値を持ち、相手ライフポイントの約1/3を一撃で奪い取ることができる。
 また、攻撃対象にされないので、《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》等に戦闘破壊で突破される事もない。
 相手モンスターゾーンの状況に関わらずライフ・アドバンテージを奪い続ける事が可能な、極めて高火力カード群と言える。
 最上級モンスターであり重いが、特殊召喚方法に制限はないので、種族属性を活かした特殊召喚ペンデュラム召喚が可能。

 その反面、フィールド上に1枚しか存在できないフィールド魔法が存在しない場合に自壊するという、2つのデメリット効果を持つ。
 特に後者のデメリットが重く、モンスター除去のみならず魔法・罠除去を食らっても除去されてしまうので、場もちがとても悪い。
 せっかく特殊召喚が可能な状況なのに、フィールド魔法がないためにフィールドに出せない事もある。
 維持さえできればダメージレースには非常に強いので、いかに重い地縛神をフィールドに出し、除去される事なく維持できるかが【地縛神】の重要課題となる。

 相性の良いフィールド魔法や各地縛神の詳細及び相性の良いカードについては【地縛神】や個別ページを参照。

  • 特定の土地に特別な因果関係を有し、そこに縛られている死霊のことを地縛霊と言うが、地縛神はそのような状況にある神、あるいは神格化された霊なのであろう。
    地縛神は自身の維持のためにフィールド魔法を必要とするが、それは土地に縛られていることを意味していると思われる。
    フィールド上に1枚しか存在できない分類されない効果は、一つの“土地”(フィールド魔法)に縛られている神は1体ということなのだろう。
    なお、ルール改訂によりフィールド魔法は同時に2枚存在可能になったが、依然として地縛神は1体しか存在できないことになっている。
  • 英語名では宗教上の理由で「God」が使えない事から、「Immortal」が使用されている。
    「Immortal」は「不滅・不死」を意味する単語で、「超越者」というニュアンスもあり、人知を越えた力を持つ者の総称としても使われる。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメ5D'sに登場するダークシグナーの切り札にして、5000年前の戦いの末、ナスカの地上絵(大地)に封印された邪神。
    名前はケチュア語(インカ帝国の言語)を英語表記にしたもので、元となった地上絵に表記されたものを意味している。
    劇中では高層ビルに匹敵する程の巨大なモンスターとして描かれており、ダークシグナー編を象徴する存在であった。
    全ての地縛神が倒された後はどうなったかは暫く不明だったが、後にボマーが地縛神や集まった霊を鎮めるため、ナスカの地上絵の近くに祭壇を作っていたことが判明した。
  • アニメにおいて共通した以下の効果を持っている。
    このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、
    「地縛神」と名のつくカードを召喚・反転召喚・特殊召喚する事ができない。
    フィールド上にフィールド魔法が表側表示で存在しない場合、
    このカードの以下の効果は無効となり、このカードはエンドフェイズ時に破壊される。
    ●このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
    ●相手モンスターはこのカードを攻撃対象にする事ができない。
    ●このカードは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。
    OCG化に際し、魔法への耐性の有無及び自壊のタイミング等が変更されている。
    また、上記の説明通り、攻撃対象に関するテキスト《伝説のフィッシャーマン》と同じ意味になっている。
    つまり、相手モンスターが地縛神のみの場合は相手直接攻撃が可能で、遊星なども実際に直接攻撃を仕掛けていた。
    なお、アニメ効果のままであれば、《太陽の書》等を利用する事で地縛神を複数並べる事ができた。
  • 召喚された際には、それぞれが動物的な鳴き声を上げていた。
    また、戦意を喪失したダークシグナーの意識を乗っ取ってデュエルを続行させることもでき、その際は野太い声で会話していた。
  • アニメでは、このカテゴリに関する専用サポートカードが大量に登場している。
    OCG化されたもの以外には、通常罠《縛られし神への供物》・《穢された大地》、永続罠《縛られし神への祭壇》・《鎮守の煌画》が存在する。
  • WRGP編では、1万年前に存在した最強の地縛神こと紅蓮の悪魔「スカーレッド・ノヴァ」が登場した。
    紅い巨人のような姿をしており、名前も(造語を含むが)英語であるなど他の地縛神とは全体的に趣が異なる。
    また、「スカーレッド・ノヴァ」には、その手足(使者)として紅蓮の悪魔のしもべが存在する。
    ジャックを取り込んで復活しようとしもべを介してデュエルを挑んだが、逆に取り込まれてしまった
  • アニメARC-Vでは、セルゲイが「地縛」というカテゴリを使用している。
    属するモンスターは、地縛神同様黒い胴体に別の色の線が入っており、フィールド魔法に関する効果を持つものも多いが、地縛神自体は登場していない。
    セルゲイはアニメ5D'sをモチーフにしたシンクロ次元の住人であるため、製作スタッフが意図してオマージュ要素を込めたのだろう。
    OCGでは実質的に地縛が地縛神の上位カテゴリになったことでサポートを共用でき、強化されている。
  • 「デュエルリンクス」でも上述の《縛られし神への祭壇》・《バイ=マーセの癇癪》・《穢された大地》がオリジナルカードとして収録されている。
    また、「決闘年代記5D's 死闘!ダークシグナー編」では一部のダークシグナーがレジェンドデュエリストとして実装されていないため、そのエースモンスターデュエルの相手となる。
    そのため、5D'sのキャラの専用セリフもvsダークシグナーのものとなっている。

関連リンク

―「地縛神」と名のついたモンスター
 ※は「地縛神」に関する効果を持つモンスター

―「地縛神」と名のついた魔法・罠カード
 ※は「地縛神」に関する効果を持つ魔法・罠カード

―「地縛神」に関する効果を持つカード

―その他のリンク

FAQ

−「このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる」効果に関するFAQは、ダイレクトアタッカーを参照。

Q:共通する効果の分類は何ですか?
A:1体しか存在できないのは分類のない効果です。
  (→分類されない効果
  「自身を破壊する」「攻撃対象にならない」「直接攻撃できる」効果はいずれも永続効果です。(09/02/14)

「「地縛神」と名のついたモンスターはフィールド上に1体しか表側表示で存在できない」効果について

Q:フィールド上に地縛神が1体存在している時に、墓地の地縛神を《浅すぎた墓穴》特殊召喚できますか?
A:地縛神を対象《浅すぎた墓穴》発動できません。(16/09/26)

Q:地縛神がフィールド上に存在している時に《ファントム・オブ・カオス》等の効果で地縛神を選択して同名カード扱いにする効果発動できますか?
A:効果発動すること自体は可能ですが、効果処理時同名カードになったそのカード破壊されます。(09/03/26)

Q:フィールド上に地縛神が表側表示で存在し、もう一体の地縛神が裏側守備表示で存在しています。
  この時に裏側守備表示だった地縛神が表側表示になった場合、どちらの地縛神を破壊しますか?
A:後から表側表示になった地縛神が破壊されます。(09/07/20)

Q:地縛神をリリースし、別の地縛神をアドバンス召喚することはできますか?
A:いいえ、地縛神がフィールド上に存在する場合、手札から地縛神を召喚特殊召喚する行為自体が禁じられるため、できません。(09/09/06)

Q:フィールド魔法が存在し、自分フィールド上に裏側守備表示の地縛神が2体存在しています。
  この時《停戦協定》効果で同時に表側表示になった場合、どのような処理が行われますか?
A:その地縛神のコントローラーがどちらか1体を選び破壊します。(11/01/12)

Q:フィールド魔法が存在し、裏側守備表示の地縛神がお互いフィールドに1体ずつ存在しています。
  自分ターン中に《停戦協定》効果で同時に表側表示になった場合、どちらの地縛神が残りますか?
A:ターンプレイヤーである自分の地縛神がフィールド上に残り、相手の地縛神が破壊されます。(12/02/09)

Q:上記の状況で破壊されたのが《地縛神 Aslla piscu》《地縛神 Ccarayhua》だった場合、これらの効果発動しますか?
A:《地縛神 Aslla piscu》の場合は効果発動しますが、《地縛神 Ccarayhua》の場合は発動しません。(12/02/09)

Q:お互いフィールド上に地縛神が一体ずつセットされています。
  これらが相手ターン中に同時にリバースし、自分の地縛神が破壊され墓地へ送られました。
  この時、自分《ヘイト・クレバス》発動できますか?
A:地縛神が自身の効果によって破壊される場合、「相手カードの効果によって破壊され墓地へ送られた」扱いではないため、《ヘイト・クレバス》発動する事はできません。(12/05/31)

Q:自分フィールド上に地縛神が2体セットされています。
  これらが同時にリバースしたので、片方を破壊墓地へ送りました。
  この時、手札から《機皇帝ワイゼル∞》特殊召喚できますか?
A:いいえ、できません。(15/01/05)

Q:《スキルドレイン》表側表示で存在しフィールド魔法が存在しない状態です。
  この時《停戦協定》効果で2体が同時に表側表示になった場合、どちらの地縛神が残りますか?
A:1体までの制限が無効になるので両方残ります。(11/01/12)

Q:《スキルドレイン》表側表示で存在し、フィールドモンスターがいません。
  2体の地縛神が除外されている時《異次元からの帰還》発動した場合、どのようになりますか?
A:2体とも特殊召喚されます。(17/02/22)

Q:《ハードアームドラゴン》リリースして召喚された地縛神に《ヒーロー・マスク》発動されています。
  この時、《ハードアームドラゴン》リリースして2体目の地縛神を召喚した場合、エンドフェイズに地縛神は破壊されますか?
A:その場合、《ヒーロー・マスク》効果カード名が変更されている地縛神を墓地へ送ります。(15/09/07)

Q:フィールド上に《地縛神 Chacu Challhua》表側表示で、《地縛神 Uru》裏側守備表示で存在しています。
  この時《地縛神 Uru》に対して《硫酸のたまった落とし穴》発動した場合、その効果では破壊されず裏側表示に戻りますが、カードの処理途中で一時的に地縛神が2枚表側表示になります。
  この場合どちらかの地縛神を破壊する処理は行われますか?
A:調整中。(15/12/11)

Q:《刻剣の魔術師》の(2)の効果で地縛神モンスター除外した後に別の地縛神モンスター召喚しました。
  次の自分スタンバイフェイズ《刻剣の魔術師》効果除外した地縛神モンスターフィールドに戻ってきますが、その時に後から召喚した地縛神モンスターが存在する場合どうなりますか?
A:《刻剣の魔術師》効果除外した、フィールドに戻せない地縛神モンスター墓地へ置きます。(16/01/04)

Q:《D−HERO Bloo−D》効果で地縛神モンスター装備カードとなっている場合、地縛神モンスター召喚できますか?
A:はい、召喚できます。(16/01/04)

「フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合このカードを破壊する」効果について

Q:自壊チェーンブロックを作りますか?
A:永続効果なので、作りません。(09/02/14)

Q:自分フィールド上に表側表示の地縛神と自分表側表示フィールド魔法が存在しています。
  この時自分が新たにフィールド魔法発動した場合、地縛神は自壊しますか?
Q:相手フィールドフィールド魔法表側表示で存在する場合は自壊しません。
  存在しない場合には、地縛神と名のついたモンスター破壊されます。(15/09/11)

Q:《大嵐》等でフィールド魔法と同時に《闇次元の解放》破壊される場合、《闇次元の解放》効果特殊召喚されている地縛神は除外されますか?
A:《闇次元の解放》効果が優先され、除外されます。(10/08/02)

Q:フィールド魔法表側表示で存在せず、《海神の巫女》が存在している場合、地縛神は自壊しますか?
A:《海神の巫女》効果ではフィールド魔法表側表示で存在することにはならないので、自壊します。(09/04/29)

Q:フィールド魔法が存在せず、《スキルドレイン》表側表示で存在する場合、破壊されますか?
A:いいえ、その場合は破壊されません。(10/05/25)

「相手はこのカードを攻撃対象に選択できない」効果について

Q:自分フィールド上に地縛神のみが存在する時、相手自分に対し直接攻撃が可能ですか?
A:いいえ、この場合は直接攻撃はできず、相手直接攻撃可能なモンスター以外では攻撃することができません。(09/02/16)

Q:《地縛霊の誘い》相手モンスターを地縛神に攻撃させる事はできますか?
A:対象に選ぶ事自体ができません。(09/06/10)

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