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離(はな)れる/Leaves (the field) †

離(はな)れる/Leaves (the field)

説明 †

　ある領域にあるカードが他の領域に移動することを指す言葉。

　主にフィールドのカードに対して使われ、「フィールドから離れた場合」のように書かれる。
　第11期からは墓地やエクストラデッキに対しても使われるようになった。

「フィールドから離れる（離れた）」について †

　フィールドからフィールド以外の領域に移動することはすべて「離れる」扱いになり、どのような処理で移動するかは関係ない。
　すなわち、墓地へ送られる・手札またはデッキ（エクストラデッキ）に戻る・除外されるの全てが「離れる」に該当する。
　また、移動した理由が「コスト」か「効果」か「戦闘」か、あるいは破壊やリリースに当てはまるか否かも問わない。

　なお後述の通り、デッキ・エクストラデッキへのバウンスや裏側表示での除外は「自身がフィールドから離れた時（場合）に発動する効果」のトリガーにならないため、狭義の意味ではこれらは含めない事もある。
　ただし、《星霜のペンデュラムグラフ》等の「自身以外のカードがフィールドを離れた時（場合）に効果を発動できるカード」のトリガーにはなるため、正式にはそれらも「離れる」に含まれている。

モンスターの「コントロール転移」「裏側表示化」「装備カード化」「エクシーズ素材化」は定義に該当しないので「離れる」に含まない。
ペンデュラムゾーンからモンスターゾーンへの特殊召喚、及びモンスターゾーンからペンデュラムゾーンに置かれる行為も「離れる」には該当しない。

「自身がフィールドから離れた時（場合）に発動する効果」について

この効果を持つモンスターが装備カード化された状態でフィールドから離れた場合、この効果は発動できる。
- 例：《Ｅ・ＨＥＲＯアブソルートＺｅｒｏ》は、装備カードになった時には効果が発動しないが、装備カード状態でフィールドを離れた時に効果が発動する。

この効果を持つ効果を持つモンスターがコントロール奪取された状態でフィールドから離れた場合、元々の持ち主の手札・墓地で、元々の持ち主の効果として発動する。
- かつては《亜空間物質転送装置》などの効果で一定期間だけ除外された場合は、元々の持ち主ではなくその時のコントローラーの効果として発動する裁定だった。
  現在はこの場合も元々の持ち主の効果として発動する裁定となっている。

この効果を持つモンスターがフィールドから手札に戻った時は発動する。

この効果を持つモンスターがフィールドからデッキ・エクストラデッキに戻った場合、この効果は発動しない。
ただし、《ナーガ》や《Ｅ・ＨＥＲＯマグマ・ネオス》等は『デッキ(エクストラデッキ)に戻った場合』とテキストに明記されている例外である。

第10期まではメインデッキに戻った場合は発動しないが、エクストラデッキに戻った場合は発動するという裁定であった。
ただし、《Ｎｏ.２４竜血鬼ドラギュラス》のみ当時からバウンスはトリガーにならないという裁定が下されていた。
第11期のマスタールール(11期)からは上記の裁定に変更された。

上記は「発動する効果」についての話であり、「発動しない効果」はデッキバウンスでも処理が発生するので注意。
《ビッグバン・シュート》がデッキの一番上に置かれた場合、装備モンスターは除外される。

この効果を持つモンスターが裏側表示の状態でフィールドから離れた場合に、この効果が発動するかどうかは、カードごとに裁定が異なる。
- 例：セット状態の《Ｅ・ＨＥＲＯアブソルートＺｅｒｏ》が破壊されても、破壊効果は発動しない。
- 例：セット状態の《混沌の黒魔術師》がバウンスされても、除外はされない。
- 第9期以降に発売されたカードのうち、セット状態で離れた場合に効果を発動できないカードには、テキストに「表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合」と明記されている。
  この補足が無い《氷剣竜ミラジェイド》等には、セット状態で離れた場合であっても効果を発動できるという裁定が下りている。

フィールドで表側表示でも「裏側表示で除外する」効果を受けた場合も効果は発動しない。
- 例：表側表示の《黒竜の忍者》が《ＰＳＹフレーム・オーバーロード》によって裏側表示で除外された場合、《黒竜の忍者》の(2)の効果は発動しない。

この効果を持つモンスターがエクシーズ素材化した状態でフィールドを離れた場合、この効果は発動しない。
エクシーズ素材化した時点で扱いがカードではなくなり、カードとしての効果が全て適用されなくなっているためである。

「フィールドから離れた時（場合）に適用される効果」について
- フィールドを離れる際の処理について
  《リビングデッドの呼び声》などの破壊効果はチェーンブロックを作らないので、チェーン２以降で破壊された場合はその時点でモンスターが破壊される。
  「装備魔法」のページも参照。
  - 例：「チェーン１：《地砕き》」→「チェーン２：《リビングデッドの呼び声》を対象に《サイクロン》」とチェーンが積まれたとする。
    この場合、「２：《リビングデッドの呼び声》を破壊」し、蘇生しているモンスターを破壊した後で「１：《地砕き》の処理」を行う。

フィールドから離れる際に適用されるチェーンブロックを作らない効果は、フィールドを離れる時点でのコントローラーの効果として適用される。
- 例：《地霊神グランソイル》等の霊神の効果でバトルフェイズがスキップされるのは、その時点でのコントローラー。
- 例：宝玉獣はモンスターゾーンにいた際のコントローラーの魔法＆罠ゾーンに置かれる。

フィールドから離れた場合に除外される効果とデッキに戻る効果が両方付与されている状態のモンスターがフィールドを離れる場合の処理は個別に確認したい。
- 例：《闇鋼龍ダークネスメタル》の効果によって特殊召喚された《混沌の黒魔術師》がフィールドから離れた場合除外される。
- 例：《モノマネンド》の効果で特殊召喚した《貴竜の魔術師》をオッドアイズモンスター以外と共にシンクロ素材にした場合は調整中。

「フィールドに存在しなくなる」と「フィールドから離れる」は似ているが異なる扱いである。
- 例：対象にしていた《超時空戦闘機ビック・バイパー》がエクシーズ素材となった場合でも、《オプション》は自壊する。

英語版では「Remove (from the Field)」と表現されていたが、2011年7月から「Leave (the field)」という表現に変わった。
それまで似たような形で表現されていたゲームから除外する/Banishとの混同を避けるためだろう。

原作・アニメにおいて―
以下の点など、細かな点でOCGとの違いが見られる。
アニメZEXALII(セカンド)に登場した《Ｎｏ.９９希望皇龍ホープドラグーン》におけるやり取りを見る限り、アニメではコントロール奪取も離れる扱いになっていた。
（ただし、テキストが判明していないのでコントロール奪取については別途記載されていた可能性もある）
しかし、アニメVRAINSの魔法カード《裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)》がコントロール奪取された場合にはOCG同様離れる扱いにはなっておらず、アニメ間で扱いが統一されていない。
また、アニメARC-Vに登場した永続罠《守護者礼賛》は対象にしたモンスターがフィールドを離れた場合に自壊する効果を持っていたが、エクシーズ素材になった場合にも自壊している。
更にアニメGXの《ユベル－ＤａｓＡｂｓｃｈｅｕｌｉｃｈＲｉｔｔｅｒ》、アニメ5D'sの《時械神ザフィオン》、アニメARC-Vの永続罠《ななし》、アニメVRAINSの《裁きの矢》・永続魔法《ハイドライブ・プロテクション》等がメインデッキに戻された場合でも「フィールドから離れた時の効果」を発動している。