*《&ruby(じかいしんそ){時械神祖};ヴルガータ/Timelord Progenitor Vorpgate》 [#top]
 シンクロ・効果モンスター
 星10/闇属性/天使族/攻   0/守   0
 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
 (1):このカードは戦闘・効果では破壊されず、
 このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
 (2):EXデッキから特殊召喚したこのカードが戦闘を行ったダメージステップ終了時に発動できる。
 相手フィールドのモンスターを全て除外する。
 この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。
 (3):このカードの(2)の効果を発動したターンのエンドフェイズに発動する。
 その効果で自分が除外したモンスターを可能な限り相手フィールドに特殊召喚する。

 [[遊戯王ARC-V 第6巻 付属カード>書籍付属カード#YA]]で登場した[[闇属性]]・[[天使族]]の[[シンクロモンスター]]。~
 [[戦闘]]・[[効果]]で[[破壊]]されず自身の[[戦闘]]による[[ダメージ]]を受けない[[永続効果]]、[[戦闘を行った]]場合に[[相手]][[モンスター]]を全て[[除外]]できる[[誘発効果]]、その[[効果]]で[[除外]]した[[モンスター]]を[[帰還]]させる[[誘発効果]]を持つ。~

 [[レベル]]は10と高いが、[[シンクロ素材]]の[[縛り]]は緩い。~
 [[レベル]]10の[[シンクロ召喚]]を行う[[デッキ]]であれば、容易に出すことができる。~
 なお[[時械神]]の名を持つが、後述する理由により[[【時械神】]]で使う意義はほぼないため、[[時械神]]に属している点はあまり[[メリット]]にならない。~

 (1)は他の[[時械神]]と同じく、[[戦闘破壊]]及び[[効果破壊]]への[[耐性]]、そして[[戦闘ダメージ]]を0にする[[効果]]。~
 [[デッキ]]に戻る[[デメリット]]がないので、場持ちはこちらの方が良い。~

 (2)は[[相手]][[モンスター]]を全て[[除外]]する[[効果]]。~
 こちらは他の[[時械神]]と違い[[ダメージステップ終了時]]に[[発動]]できるので、[[フィールド]]をガラ空きにした後、他の[[モンスター]]で[[直接攻撃]]できる。~
 ただし[[相手]]が受ける[[戦闘ダメージ]]は半減するので、ゲームエンドまで持っていくには相応の[[モンスター]]が必要になってくる。~
 更に[[エクストラデッキ]][[から特殊召喚された>○○から特殊召喚された]]場合にしか[[発動]]できない為、[[蘇生]]等で[[特殊召喚]]されている場合は機能しない点には注意。~

 (3)は(2)で[[除外]]した[[モンスター]]を[[帰還]]させる[[効果]]。~
 あくまで[[戻す]]のではなく[[特殊召喚]]なので、[[蘇生]]・[[帰還]]ができないタイプの[[特殊召喚モンスター]]等ならば[[除外]]したままにできる。~
 また、(2)の[[発動]]後、[[エンドフェイズ]]前に、この[[カード]]を取り除いたり、[[自分]]の[[特殊召喚]]を封じてしまっても良い。~
 [[《グラビティ・コントローラー》]]ならこの[[カード]]1枚を[[コスト]]に[[特殊召喚]]できる為、相性がいい。~
 [[《グラビティ・コントローラー》]]ならこの[[カード]]1枚を[[リンク素材]]に[[リンク召喚]]できる為、相性がいい。~
// [[相手]]に[[特殊召喚]]時に[[効果]]が[[発動]]する[[モンスター]]がいると[[ディスアドバンテージ]]になりかねないので、できる限り[[特殊召喚]]を許さないようにしたい。~

-[[特殊召喚]]を行う場合、[[特殊召喚]]を行う[[メインモンスターゾーン]]の位置を選べることを活用したい。~
[[リンクモンスター]]の[[リンクマーカー]]の利用を阻害したり、[[カードの位置]]を参照する[[効果]]との[[コンボ]]を狙うことができる。~
[[エクストラモンスターゾーン]]の[[モンスター]]は[[メインモンスターゾーン]]に移動するが、これは場合によって[[メリット]]にも[[デメリット]]にもなり得る。~

//-[[帰還]]を防ぐ場合は[[《魔鍾洞》]]が考えられる。~
//一時的に[[相手]][[フィールド]]ががら空きになるため、この[[カード]]の(3)の[[効果]]が[[発動]]しなくなる。~
//ただし[[攻撃]]も同時に封じられるため、この[[カード]]で[[除去]]してから[[メインフェイズ2>メインフェイズ#M2]]で[[発動]]するといった工夫が要求される。~

-[[効果]]について~
--''(2)の[[効果]][[発動]]後から[[エンドフェイズ]]までの間に、この[[カード]]が[[フィールド]]に存在しなくなった場合や[[裏側表示]]になった場合、(3)の[[効果]]は[[発動]]しない''。~
--[[モンスタートークン]]や[[特殊召喚モンスター]]など、[[帰還]]できない[[モンスター]]のみを[[除外]]した場合でも(3)の[[効果]]自体は[[発動]]する([[不発]]処理となる)。~
//https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=14163

-初の[[闇属性]][[時械神]]。~
この[[カード]]の登場を以って[[時械神]]には[[神属性]]以外の主要6[[属性]]が揃った。~

--[[時械神]]に属するものの、[[【時械神】]]との相性が極めて悪い[[カード]]。~
まず、[[シンクロモンスター]]であるがために受けられる[[時械神]]サポートが[[《無限光アイン・ソフ・オウル》]]程度しかなく、あちらで[[蘇生]]しても(2)の[[効果]]は使えない。~
[[《虚無械アイン》]]・[[《無限械アイン・ソフ》]]の[[セット]]する[[効果]]の為に[[墓地]]から[[戻す]]ことはできるが、元々[[エクストラデッキ]]に存在するこの[[カード]]は[[墓地]]に落とすにも手間が多い。~
さらに他の[[時械神]]と[[レベル]]が一致しているために[[【時械神】]]においてこの[[カード]]の[[シンクロ召喚]]は難しい。~
[[モンスター]]を複数[[除去]]したいにしても、[[《時械神メタイオン》]]と[[《時械神ガブリオン》]]が存在している。~
加えて他の[[時械神]]と異なり自身を[[デッキに戻す]][[効果]]が無いため、この[[カード]]が[[フィールド]]に居座ることで他の[[時械神]]の[[リリース]]軽減[[効果]]を阻害してしまう。~

--この[[カード]]が付属した遊戯王ARC-V 第6巻では、この[[カード]]の活用術として「[[《光霊術−「聖」》]]で[[除外]]した[[モンスター]]を奪う」というものが挙げられている。~
「[[時械神]]は[[リリース]]無しでも[[召喚]]できるので[[《光霊術−「聖」》]]の[[コスト]]で[[モンスター]]が減っても問題無い」といった旨の解説が載せられているが、[[《光霊術−「聖」》]]で奪った[[モンスター]]が存在すれば[[時械神]]の[[リリース]]は軽減できない。~
また、この[[カード]]自身は[[《光霊術−「聖」》]]の[[コスト]]にできないため結局[[フィールド]]に残ることになり、いずれにせよ[[時械神]]とは噛み合わない。~
この[[カード]]と[[《光霊術−「聖」》]]自体との相性は悪くないものの、ただでさえ上記の通り相性が良いとは言えない[[時械神]]と併用するのは困難といえよう。~

--一方で、逆に[[相手]]の[[時械神]]と対峙した場合は強力な[[メタカード]]となる。~
上記の通り[[戦闘]]後に[[発動]]する[[効果]]のタイミングが[[ダメージステップ]]となっているため、[[相手]]側の[[時械神]]の[[効果]]を使わせないまま[[相手]][[フィールド]]をがら空きにできる。~
[[除外]]した[[時械神]]は[[エンドフェイズ]]には[[帰還]]してしまうものの、[[《無限光アイン・ソフ・オウル》]]が[[発動]]されていなければ次の[[ターン]]にすぐ[[デッキ]]に[[バウンス]]されることになるので、事実上の無力化となる。~
[[《究極時械神セフィロン》]]は[[特殊召喚モンスター]]であるが故に[[帰還]]できず完全[[除去]]される上、あちらの[[効果]]で[[特殊召喚]]した[[天使族]]も[[帰還]]する過程で[[攻撃力]]が[[リセット]]されてしまうため、やはり[[メタカード]]になり得る。~

-「ヴルガーダ」とはラテン語訳聖書のこと。~
ちなみに、[[時械神]]のモチーフである[[セフィロトの樹(生命の樹)>《究極時械神セフィロン》]]は、元々は旧約聖書に登場した木である。~
--他の[[時械神]]はいずれも[[カード名]]の末尾が「〜オン」「〜ロン」という形になっていたが、モチーフの趣旨が異なるためかこの[[カード]]はそのような形式にはなっていない。~
--後述の作中で[[シンクロ素材]]となった3体の[[モンスター]]の名前「カスパール」「メルキオール」「バルタザール」は、東方の三博士(新約聖書に登場する、イエス・キリストの誕生を祝福した3人の博士)に由来していると思われる。

-原作・アニメにおいて―~
漫画ARC-Vの「遊矢(ユート・ユーゴ・ユーリ)vs &ruby(イヴ){EVE};」戦でEVEが使用。~
自身の[[効果]]で[[レベル]]8となった《&ruby(ミスティック・ファクターズ){神科学因子};カスパール》、その[[効果]]で[[レベル]]1となった《神科学因子メルキオール》・《神科学因子バルタザール》の3体を[[シンクロ素材]]に[[シンクロ召喚]]される。~
「この[[カード]]の[[効果]]で遊矢の[[フィールド]]をがら空きにし、後続の[[モンスター]]の[[直接攻撃]]に繋げて決着を狙う」という戦術を複数[[ターン]]に渡って繰り出した。~
しかし、遊矢サイドの[[手札誘発]]や[[墓地]][[効果]]、または[[ペンデュラム効果]]などを駆使した鉄壁の守りで防がれ勝負を決める事はできなかった。~
その後[[《スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン》]]に[[モンスター効果]]を[[無効]]にされた事で[[戦闘破壊]]されるも、[[《No.XX インフィニティ・ダークホープ》]]の[[効果]]で[[蘇生]]される。~
しかし、この[[カード]]の[[モンスター効果]]を[[コピー]]した[[《スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン》]]によってEVEの[[フィールド]]の他の[[モンスター]]共々[[除外]]され、その[[バトルフェイズ]]中に[[《スターヴ・ヴェネミー・ドラゴン》]]が[[リリース]]されたため[[帰還]]できずに終わった。~

--漫画版では、[[除外]][[効果の発動]]後に[[戦闘ダメージ]]が半減する[[デメリット]]は無かった。~
作中では遊矢サイドが[[《スモーク・モスキート》]]や[[装備魔法]]《エクシーズ・ウィング》で[[戦闘ダメージ]]を半減しているので、[[OCG]]ではこの点を再現しつつ[[カード]]パワーの調整を行ったのだろう。~

--遊矢曰く、漫画ARC-Vの世界における[[時械神]]は「[[融合幻魔>三幻魔]]」・「[[No.]]」と並ぶ「デュエルモンスターズで伝説級の[[モンスター]]」と称される存在らしい。~

--[[シンクロ召喚]]時の口上は「集いし願いが新たな時空の扉を開く![[シンクロ召喚]]!!現れよ!《時械神祖ヴルガータ》!!」。~
口上の前半部分はアニメ5D'sの主人公・不動遊星の[[シンクロ召喚]]時の口上をオマージュしたものであろう。~

-コナミのゲーム作品において―~
デュエルリンクスではZ-ONEに専用ボイスが用意されている。

**関連カード [#card]
-[[時械神]]

//―《時械神祖ヴルガータ》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ [#deck]
//-[[【】]]

**収録パック等 [#pack]
-[[遊戯王ARC-V 第6巻 付属カード>書籍付属カード#YA]] YA06-JP001 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#faq]
***(3)の効果について [#faq1]
Q:[[自分]]の《時械神祖ヴルガータ》が(2)の[[効果]]を[[発動]]し、[[相手]][[モンスター]]を[[除外]]しました。~
  この[[効果]]で[[特殊召喚]]する[[カードの位置]]はどちらの[[プレイヤー]]が決定しますか?~
A:[[自分]]が[[相手]][[モンスター]]をどの位置にするか決定します。~
  なお、[[メインモンスターゾーン]]ならば元々いた場所以外の位置に[[特殊召喚]]する事もできます。(18/12/02)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、「事務局に電話で回答をもらった日付」「回答メールに記載された日付」「公式データベースに回答が掲載された日付」を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
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//ルールやカードの処理等についての質問は、公式サイトの「遊戯王カードデータベース」で調べるか、ルール質問BBSを利用してください。
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