《砂塵 の大竜巻 /Dust Tornado》 †
通常罠 ①:相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。 その相手のカードを破壊する。 その後、手札から魔法・罠カード1枚をセットできる。
Curse of Anubis -アヌビスの呪い-で登場した通常罠。
相手の魔法・罠カード1枚を破壊し、その後任意で手札の魔法・罠カードを1枚セットする効果を持つ。
数ある《サイクロン》の相互互換のひとつだが、罠カード故の遅効性、自分フィールドのカードに使用できない等の短所が目立つ。
他にも《ツインツイスター》・《コズミック・サイクロン》等の選択肢があり、魔法・罠除去カードとしては優先できない。
むしろ注目すべきは「相手ターンにも魔法・罠カードをセットできる」という独自の性質の方で、以下のような用途がある。
- 相手ターンに発動し永続罠等をセットする事で、自分ターンに安全に発動できるようにする。
- 相手ターンに発動し何らかの魔法・罠カードをセットする事で、《左腕の代償》等の「魔法・罠カードのセットができない」制約を軽減する。
- 《マインドクラッシュ》等の手札破壊にチェーンする事で、手札の魔法・罠カードを守る。
- 《ハーピィの羽根帚》等の全体除去にチェーンする事で、破壊されると発動する魔法・罠カードの効果を使う。
- セットが「破壊した後」に行われる事を利用し、破壊した《歯車街》等のタイミングを逃させる。
- 相手ターンにセットすることで、《アルティマヤ・ツィオルキン》や《魔轟神獣ユニコール》の効果を補助する。
- 《王家の神殿》を併用し、セットしたカードを相手ターン中に使えるようにしたり、《サイクロン》等に対するブラフとする。
- 《カードカー・D》や《闇の仮面》等で自分ターンのエンドフェイズや相手ターンに手札に加わった罠カードをセットする事で、次の自分ターンから発動できるようにする。
- 環境において―
第2期から存在する古参のカードであり、登場時点で既に《サイクロン》というほぼ上位互換が存在していたものの、その互換となるカードやモンスター効果による魔法・罠除去も少なかった。
そのため、当初は4枚目以降の《サイクロン》として使用されていた。
第4期で《サイクロン》が制限カードに指定され、暫く後には《魔導戦士 ブレイカー》との合計でも1~2枚が上限という状況になると、メインデッキからのこのカードの採用もよく見られるようになる。
その規制下で《一陣の風》・《ツイスター》・《トルネード》・《ダブル・サイクロン》等々、互換カードが続々と登場する中でも、デッキや相手を選ばず気兼ね無く発動できるこのカードは一定の評価を得ていた。
その後、第7期で《サイクロン》が無制限カードに緩和されるに伴い、このカードを含めそれらのカードは全て「《サイクロン》の完全下位互換」とみなされ、採用率が激落する。
とはいえ、環境によっては4枚目以降の《サイクロン》が必要となる時期もあり、《ナイト・ショット》や《ギャラクシー・サイクロン》が登場する中、数ある破壊手段の選択肢や候補手として時折挙がっていた。
しかし、第9期には《ツインツイスター》や《コズミック・サイクロン》等の、状況次第で《サイクロン》を凌駕する性能を持つカードが次々と登場した事情により、流石に4枚目以降の《サイクロン》としてはお役御免となった。
今日では専ら、上述のように手札をセットする効果と相性の良いカードと組み合わせて使われている。
- 過去の主流デッキには以下の傾向が見られることが多かった。
- フリーチェーンカードを多く採用する環境では、それらの発動を封じた上で除去できる《ナイト・ショット》が優先されやすい。
- フィールド魔法や永続罠、ペンデュラム召喚等の表側表示の永続カードを多く採用する環境では、後出しでもそれらを即座に除去できる《ツイスター》が優先されやすい。
- フリーチェーンも永続カードもバランスよく使用する場合や、それぞれを多く積むデッキが2つ以上存在する場合には、若干のタイムラグはあるがどちらにも対処できるこのカードが優先されやすい。
- 初登場時のテキストは以下の通り。
相手の魔法・罠ゾーンのカードを1枚破壊する。 破壊した後、自分の手札から魔法か罠カードを1枚セットしてもよい。
このように、対象のカードは「魔法&罠ゾーンのカード」と指定されていた。
そのため、エラッタされる前はメインモンスターゾーンに存在する罠モンスターは、このカードの効果では破壊(指定・対象に)できない裁定だった。
- セット効果はこのカードの処理中であり、このカードはまだフィールドに存在するため、このカードがセットしてあった魔法&罠ゾーンにはセットできない。
そのため、その時空いている魔法&罠ゾーンにセットする事になり、魔法&罠ゾーンが埋まった状態で発動するとセット効果は使えない。
ただし、フィールドゾーンには自分のフィールド魔法の有無に関わらず、フィールド魔法のセットが可能。(10/10/04)
- 原作・アニメにおいて―
アニメDMの「バトルシティ編」の「闇遊戯vsレアハンター」戦において闇遊戯が使用したのが初登場。
《光の護封剣》を破壊し、総攻撃で勝負を決めた。
「ドーマ編」の「闇遊戯vsグリモ」戦でも闇遊戯が使用し、《オレイカルコスの結界》を破壊しようとしたが、「オレイカルコスの力以外によっては破壊されない」という特殊な耐性により失敗に終わった。
- アニメGXの「万丈目準vs長作」戦において長作が使用。
万丈目のターン開始直後に、攻撃を制限する《暗黒の扉》を破壊した。
これにより次ターンに総攻撃を仕掛けようとしていたが、そのターン中に長作が敗北したため結果的には無意味に終わった。
「エドvsチャンピオン・DD」戦ではDDが使用。
何故か《D-HERO Bloo-D》の直接攻撃時に発動し、時計カウンターが貯まる前の《幽獄の時計塔》を破壊しようとしたが、エドが《エターナル・ドレッド》をチェーン発動した事により時計カウンターが4つ置かれた状態の《幽獄の時計塔》を破壊する形になった。
- アニメ5D'sの「遊星vs鷹栖」戦において遊星が使用。
セットしていたが、エンドサイクで発動された鷹栖の速攻魔法《サイキック・サイクロン》によって破壊された。
「クロウvsセキュリティ」戦ではセキュリティが使用。
先攻1ターン目でセットされ後攻のクロウの行動の妨害を狙った。
しかし、手札から発動した《デルタ・クロウ-アンチ・リバース》によって破壊された。
「クロウvsイェーガー」(1戦目)ではクロウが使用。
《ジェスター・ロード》の直接攻撃時に発動し、《不協和音》を破壊して《ジェスター・ロード》の攻撃力ダウンを狙った。
しかし、《宮廷のしきたり》をチェーン発動された事でその耐性に阻害されて破壊できなかった。
また、マルコが最低でも2枚所持していることが確認できる。
- 上記の通り、何度も登場する割には狙い通りの成果を得られたのは闇遊戯くらいであり、他は失敗したり逆利用されたりと、いわゆる「かませ犬」役の傾向にある。
相互互換の《サイクロン》同様、他のオリジナルカードを際立たせる際の演出上の都合や、短い効果故に狙いが分かりやすいといった作劇上の都合もあるのだろう。
- なお「遊戯vsグリモ」戦以降に登場しているこのカードのテキスト部分には、何故かルビ(ふりがな)が振られていない。
これはアニメDMの「ドーマ編」以降、アニメに登場するカードは「全て第3期以降の世界統一フォーマットに統一する」関係でできたものと推測される。
実は上述の「ドーマ編」の「遊戯vsグリモ」戦の時点では、まだ世界統一フォーマット版の《砂塵の大竜巻》が存在していなかった。
恐らくはその理由で、アニメ制作スタッフが世界統一フォーマットの《砂塵の大竜巻》をアニメオリジナルカードと同様の形式で新しく制作したものを、アニメに登場させたと思われる。
しかしアニメに登場する際の殆どのオリジナルカードには基本的にはルビが一切振られないので、このカードも同様にルビが振られていない状態でアニメに登場した。
アニメに登場する全ての世界統一フォーマット版の《砂塵の大竜巻》のカードにルビが振られていないのは、この時に作成した画像データをそのまま使い回しているからと思われる。
- コナミのゲーム作品において―
多くの作品のCPUは、《サイクロン》ではエンドサイクを行わないが、《砂塵の大竜巻》によるエンド砂塵は行うという思考ルーチンを持つ。
また、《サイクロン》で自分フィールドのカードを無意味に破壊してしまう場合もままあるため、自分フィールドのカードを対象にできない《砂塵の大竜巻》はその点でも安心感がある。
TAG FORCEシリーズではタッグデュエルをメインとしているので、魔法・罠カードをセットする効果をより活用できる。
相手ターンにセットされた魔法・罠カードをエンドフェイズに破壊しつつ、魔法・罠カードをセットし、パートナーに使ってもらえるようになる。
この方法ならば、たとえメインフェイズに《大嵐》を発動されても《砂塵の大竜巻》が破壊されるだけで済む。
タッグデュエルという特性上、制限カードであっても2人分の最大2枚が相手タッグのデッキに採用されているので警戒しておいて損はない。
- マスターデュエルのチュートリアルでは、自分の初期手札にこのカードと《破邪の魔法壁》、相手の初期手札に《魔法除去》がある状態でデュエルが開始する。
そのため、順当にプレイしていくと、相手のターンで《魔法除去》が《破邪の魔法壁》を対象に発動され、自分は《砂塵の大竜巻》をチェーン発動するかどうかの確認ダイアログが表示される事になる。
ここで《砂塵の大竜巻》を発動し《魔法除去》を破壊したとしても、効果を無効にしているわけではないので《破邪の魔法壁》の破壊を止めることはできない。
《サイクロン》等で初心者が勘違いしがちな「破壊と無効の違い」をプレイヤーに体感してもらうためのシナリオになっていると思われる。- ただし、その際に何が起こったか解説するメッセージ等は表示されないため、これを理解できるかどうかは人によるだろう。
- ただし、その際に何が起こったか解説するメッセージ等は表示されないため、これを理解できるかどうかは人によるだろう。
- デュエルリンクスでは牛尾に専用ボイスが用意されている。
- 原作・アニメ・ゲーム作品以外において―
ラッシュデュエルでも実装されているが、他のフリーチェーンカードと同様に緩い発動条件が加えられている。
RUSH:《砂塵の大竜巻》参照。
関連カード †
―類似効果
―《砂塵の大竜巻》が見られるカード
収録パック等 †
- Curse of Anubis -アヌビスの呪い- CA-11
- STRUCTURE DECK-城之内編- JY-34
- DUELIST LEGACY Volume.1 DL1-099 Rare
- 公認大会賞品(2003年1月) PC1-003 Normal,N-Parallel
- STRUCTURE DECK-遊戯編- Volume.2 SY2-041
- STRUCTURE DECK-海馬編- Volume.2 SK2-032
- BEGINNER'S EDITION 1 BE1-JP075 Rare
- ストラクチャーデッキ-アンデットの脅威- SD2-JP024
- ストラクチャーデッキ-灼熱の大地- SD3-JP027
- ストラクチャーデッキ-海竜神の怒り- SD4-JP026
- ストラクチャーデッキ-烈風の覇者- SD8-JP029
- STARTER DECK(2006) YSD-JP035
- STARTER DECK(2007) YSD2-JP032
- ストラクチャーデッキ-帝王の降臨- SD14-JP032
- DUEL TERMINAL -シンクロ覚醒!!- DT01-JP046
- STARTER DECK(2009) YSD4-JP034
- STARTER DECK(2010) YSD5-JP032
- GOLD SERIES 2011 GS03-JP016 Normal,Gold
- STARTER DECK(2011) YSD6-JP033
- BEGINNER'S EDITION 1(第7期) BE01-JP068 Super
- デュエリストボックス2012 DB12-JP035
- スターターデッキ(2012) ST12-JP033
- THE GOLD BOX GDB1-JP056 Gold
- スターターデッキ(2013) ST13-JP038
- スターターデッキ(2014) ST14-JP034
- デュエリストエントリーデッキVS VS15-JPS24 VS15-JPD25
- デュエルロワイヤル デッキセットEX DR01-JPA35
- デュエルロワイヤル デッキセットEX DR01-JPB28
- デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2 DR02-JPB25
- デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2 DR02-JPC27
- デュエルロワイヤル デッキセットEX ROUND2 DR02-JPD27
- 遊☆戯☆王 ORIGINAL ARTWORK DUEL SET -城之内編- YAS2-JP0XX Ultra
FAQ †
Q:相手のフィールド魔法カードも除去できますか?
A:はい、できます。
Q:破壊できなかった場合は、セットできませんか?
A:はい、破壊できなかった場合は、セットできません。(08/05/30)
Q:《砂塵の大竜巻》でセットする効果を使用した場合は、破壊の後に別の処理が入る扱いですか?
A:はい、そうです。
そのため、破壊が条件の任意効果はタイミングを逃すことになります。(08/05/30)
Q:《砂塵の大竜巻》でセットする効果を使用しなかった場合は、破壊した《歯車街》の効果を発動できますか?
A:はい、できます。(10/07/30)
Q:このカードの効果で《トイ・マジシャン》や《白銀のスナイパー》をセットする事はできますか?
A:このカードの効果でそれらを手札からセットできます。(13/02/25)