《硫酸 のたまった落 とし穴 /Acid Trap Hole》 †
通常罠 ①:フィールドの裏側守備表示モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを表側守備表示にし、守備力が2000以下の場合は破壊する。 守備力が2000より高い場合は裏側守備表示に戻す。
遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カードで登場した通常罠。
セットモンスターを表側表示にし、守備力2000以下であればそれを破壊し2000を超えていれば元の裏側守備表示に戻す効果を持つ。
ノーコストかつフリーチェーンの除去カードなのだが、裏側守備表示モンスターに限定されている上に守備力が高いと除去できない。
攻撃も効果の発動もしてこない裏側守備表示モンスターは相手ターンに除去する意味が希薄であり、壁の除去をしたいのであれば《抹殺の使徒》や《シールドクラッシュ》で十分である。
このカード独自の動きとして、《ダークファミリア》や《子型ペンギン》の効果を能動的に発動できるという点がある。
これらはリバースしてから墓地へ送られたタイミングで効果を発動するが、この条件を1枚で満たせるのはこのカードだけである。
数少ないフリーチェーンの落とし穴なので、《カズーラの蟲惑魔》の能動的なトリガーにできなくもない。
相手モンスターの除去を狙うだけでなく、自分の守備力2000以上のモンスターを対象にすれば相手の戦略に左右されず損失少なく活用できる。
- 【蟲惑魔】においては唯一相手や墓地に依存することなく発動できるフリーチェーンの落とし穴というのが利点であった。
しかし《ホールティアの蟲惑魔》の登場により、その役割は完全にあちらに奪われる形となってしまった。
《ホールティアの蟲惑魔》と異なり《フレシアの蟲惑魔》で墓地へ送る事ができるので、あちらの(3)をフリーチェーンで使用できるようになる利点はあるが、この利点もフィールドの状況に左右されない《タイム・ディメンションホール》に奪われてしまった。
- このカードは一旦表側表示にしてから破壊するかどうかの判定を行う。
これを利用し、かつてはリバース時に発動する効果を持つモンスターを対象にする事で、フリーチェーンでその効果を発動させるカードとして使用できた。
特に《禁忌の壺》等の守備力の高いカードは、効果を使いつつ再度セット状態にできるという抜群の相性を誇った。
しかし、2020年4月のマスタールール(11期)導入時に「効果の発動前に、その効果を発動できる場所に存在しなくなったカードの効果は発動しない」という原則が新設される。
これにより、破壊した場合も再度セットされた場合も「リバースした状態でフィールドに存在する」形にならないこのカードはリバース時の効果を発動させる事はできないという裁定となり、使い道が大きく狭まってしまった。
- なお、「効果の発動条件を満たした後、効果の発動前に非公開状態(裏側守備表示等)となったカードの効果は発動しない」という裁定は以前より存在した。
しかし、「リバースした場合に発動する誘発効果」は、一度リバースして直後に裏側守備表示に戻った場合、非公開状態にもかかわらず誘発効果を発動できる」という裁定が一律で出ていた。
2019年11月頃の裁定変更で、《皆既日蝕の書》などでセットされた場合は一律で発動不可となったが、《硫酸のたまった落とし穴》だけは旧裁定のままという特殊裁定状態となっていた。
- リバースしたモンスターが守備力2000以下の場合破壊されるのだが、他のカードの効果によって破壊されない耐性が付与されている状態の場合、表側守備表示にして破壊されないまま処理が終了する。
この場合、リバースした場合の効果は発動する。
- 旧裁定時代には《サイバーポッド》を主体にした【デッキ破壊1キル】・【三原式】で活躍した。
- 第1期のカードテキストは以下の通り。
「硫酸のたまった落とし穴」を生け贄に捧げる。 裏向きの守備表示モンスター1体を表にし守備力2000以下だった場合、 それを破壊する。2000より上ならそのまま裏に戻す。
当時の他の通常罠に書いてあったのは「発動後、このカードを破壊する」という文章であり、このカードと《死のデッキ破壊ウイルス》だけ「生け贄」となっていた。
アニメにおいてはOCG未登場の表遊戯が用いた永続罠《大地の浸蝕》も同様の「このカードを生け贄に捧げる」というテキストとなっており、今現在で確認できるのは上記を含めこの3種類のみとなっている。
無論、このテキストのカードを使ったからと言って《生贄封じの仮面》で封じられることはない。
- 「マジック・アンド・ウィザーズ(デュエルモンスターズ)」の元ネタである「Magic: the Gathering」のカード「落とし穴」は、「落とし穴を生け贄に捧げる」というテキストでありこれが原拠となっていると思われる。
このカードは他に「破壊したクリーチャーは再生できない」、「飛行しているクリーチャーには効かない」という効果を持ち、それぞれ《奈落の落とし穴》《落とし穴》(原作効果)に影響を与えている。
- 硫酸とは、硫黄の化合物の一種。
優れた化学特性から様々な薬品の原料となっている。
- イラストでは鎧を着た騎士が硫酸の溜まった落とし穴に真っ逆さまに落ちている。
この騎士の姿は《大落とし穴》や《ブーギートラップ》のイラストでも確認できる。- 純粋な硫酸はどれだけ濃くてもイラストのような緑色にはならず、黄色くなる。
一応、武具の鉄や銅を溶かすことで青緑色になることから、すでに犠牲者がいるのかもしれない。
- 純粋な硫酸はどれだけ濃くてもイラストのような緑色にはならず、黄色くなる。
- 英語名は単に「酸の落とし穴」になっている。
- 原作・アニメにおいて―
アニメGXにおける「オブライエンvsスカルビショップ」戦では、スカルビショップが(当時のこのカードに)類似した効果を持つ通常罠《リバース・エフェクター》を使用している。
セット状態の自分のモンスターが魔法・罠カードの対象にされた時に発動可能で、《ブレイズ・キャノン-トライデント》によって破壊されそうになった《魔導雑貨商人》の効果を発動することに成功し、墓地へ送った。
- コナミのゲーム作品において―
元々はDM2で登場した古参のゲームオリジナルカードで、「攻撃力3000以下のモンスターが攻撃してきたとき、それを破壊する」という《炸裂装甲》の下位互換のような効果だった。
DM3・4・7・8の《トラップ・マスター》は、上記の効果のこのカードをデッキ外から自分フィールドにセットするというモンスター効果となっている。
PS版「真DM2」では対応攻撃力が4000以下になり、攻撃力強化の容易な同ゲーム中においても牽制力はなかなか高い。
- なぜか遊戯王デュエルモンスターズインターナショナル2では、効果で表側表示にしたリバース効果モンスターの効果が発動しない。
《光の護封剣》で表側表示にしても同様である。
- 原作・アニメ・ゲーム作品以外において―
ラッシュデュエルでも登場している(RUSH:《硫酸のたまった落とし穴》参照)。
フリーチェーンの概念が無いあちらでは緩いながらもトリガーが設けられており、一度表側守備表示にする処理は省かれている。
また、このカードをモチーフにした罠カードRUSH:《酢酸のたまった落とし穴》も存在する。
関連カード †
- 《大落とし穴》(落とし穴に落ちている騎士のみ)
- 《ブーギートラップ》(同上)
- 《トラップトリック》(同上)
リバースした後に墓地へ送られることで効果を発動・適用できる守備力2000以下のモンスター †
収録パック等 †
- 遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記 付属カード Ultra
- PREMIUM PACK 5 P5-05 Ultra,Parallel
- STRUCTURE DECK-マリク編- SDM-039
- トーナメントパック2007 Vol.4 TP04-JP012
- アドバンスド・トーナメントパック2014 Vol.1 AT05-JP008
- 決闘者の栄光-記憶の断片- side:闇遊戯 15AX-JPY55 Normal,Millennium
FAQ †
Q:このカードの効果でリバースモンスターを対象とした場合、破壊された、または裏側守備表示に戻ったモンスターのリバースした際の誘発効果は発動しますか?
A:いいえ、発動しません。(20/04/01)
Q:相手フィールドに《ダーク・シムルグ》が表側表示で存在する時に発動できますか?
A:はい、発動できます。
なお、表側表示になったモンスターの守備力が2000より大きい場合、そのモンスターは破壊されずに表側表示のままフィールドに残ります。(13/11/10)
Q:リバースとその他の処理は同時ですか?
A:このカードの効果は、まず選択したモンスターをリバースし、そのモンスターの守備力の数値を確認した結果、破壊するか元に戻すかの処理を行います。
したがって、テキストの通りに効果処理を行いますので、同時かどうかによってデュエルに影響はありません。
結果的に、このカードの効果処理は、破壊されるか裏側表示に戻すかで処理が完了します。(14/11/22)
Q:《硫酸のたまった落とし穴》の「裏側守備表示に戻す」は、《誘惑のシャドウ》の発動条件になりますか?
A:「守備力が2000より高い場合は裏側守備表示に戻す」処理は、対象のモンスターをセットする扱いとなります。
よって、チェーン1で発動した《硫酸のたまった落とし穴》の場合に限り、《誘惑のシャドウ》を発動できます。(18/01/25)
特定のモンスターに対して †
Q:セットされた《タイラント・ドラゴン》・《人造人間-サイコ・ショッカー》に対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:上記のモンスターらが持つ永続効果は適用されず、守備力が2000以下の場合は破壊され、2000より上の場合は裏側守備表示に戻ります。(13/05/12)
Q:セットされた《E・HERO ワイルドマン》に対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:破壊されます。(13/04/17)
特定の状況下で特定のモンスターに対して †
Q:《聖域の歌声》適用下で、セットされた元々の守備力が1600であるモンスターに対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:守備力2100として扱うためそのモンスターは破壊されません。(12/07/04)
Q:《聖域の歌声》適用下で、セットされた《ホルスの黒炎竜 LV6》に対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:《ホルスの黒炎竜 LV6》の効果はこのカードの効果の処理中には適用されない為、守備力が2100となり、結果的に破壊されません。(12/07/04)
Q:《聖域の歌声》適用下で、自身の効果によりリリースせずにセットされた《可変機獣 ガンナードラゴン》に対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:破壊されません。(13/04/24)
Q:《海竜神の加護》適用下で、レベル3以下の水属性モンスターに対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:《海竜神の加護》の効果によって破壊されません。(13/04/24)
Q:裏側守備表示の《武神-ヤマト》がこのカードの対象となりました。
《武神器-チカヘシ》の効果で破壊を防ぐ事ができますか?
A:《武神器-チカヘシ》の効果が適用されている場合、《武神-ヤマト》は破壊されず表側守備表示になります。(14/10/06)
Q:手札が6枚以上ある時に、セットされた《ムカムカ》に対してこのカードを発動した場合、どうなりますか?
A:《ムカムカ》の効果はこのカードの効果の処理中には適用されない為、破壊されます。(12/07/04)
Q:コアキメイルモンスターがこのカードの効果で破壊される場合、破壊される代わりに《コアキメイル・グールズスレイブ》の効果を適用できますか?
A:適用できません。(14/10/02)
Q:《武神-ヤマト》がこのカードの効果で破壊される場合、破壊される代わりに《武神帝-カグツチ》の効果を適用できますか?
A:いいえ、できません。(14/12/29)
Q:サイキック族が破壊されるとき、《テレキアタッカー》で守ることができますか?
A:ご質問の場合、《テレキアタッカー》の効果を適用できます。(25/02/13)
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