遊戯王カードWiki - 《ＤＤＤＤ偉次元王アーク・クライシス》

《ＤＤＤＤ(ディーディーディーディー)偉次元王(いじげんおう)アーク・クライシス》 †

融合・ペンデュラム・効果モンスター
星１２/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
【Ｐスケール：青１３/赤１３】
このカード名のＰ効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドの「契約書」カードを任意の数だけ対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
その後、破壊した数までデッキ・ＥＸデッキから「死偉王」Ｐモンスターを特殊召喚できる。
【モンスター効果】
悪魔族の融合・Ｓ・Ｘ・Ｐモンスター１体ずつ合計４体
「ＤＤＤＤ偉次元王アーク・クライシス」は１ターンに１度、融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●自分のフィールド・墓地の上記のカードを除外した場合にＥＸデッキ（裏側）から特殊召喚できる。
(1)：このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2)：このカードは相手モンスター全てに１回ずつ攻撃できる。
(3)：モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のＰゾーンに置く。

　DOOM OF DIMENSIONSで登場する闇属性・悪魔族の融合・ペンデュラムモンスター。
　以下の召喚制限、召喚条件、ペンデュラム効果、モンスター効果を持つ。

融合召喚または「自分のフィールド・墓地の融合素材を除外した場合」のみ特殊召喚できる召喚条件
自分フィールドの契約書カードを任意の数だけ破壊し、その後その数までデッキ・エクストラデッキから死偉王ペンデュラムモンスターを特殊召喚できるペンデュラム効果
特殊召喚した場合に相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果を無効化する効果
全体攻撃できる効果
モンスターゾーンで破壊された場合に自身をペンデュラムゾーンに置く事ができる効果

　融合素材を用いた正規の融合召喚、または融合素材をフィールド・墓地から除外した場合のみ特殊召喚できる。
　その融合素材は悪魔族の融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム１体ずつ合計４体と、かなり重い。
　【ＤＤ】はこれら全てを併用して展開するとはいえ、その全てをフィールド・墓地に用意するにはそれなりの展開力と下準備を求められる。
　場合によってはエクストラデッキから直接墓地へ送る手段を用意しても良いだろう。
　もっとも、このカードは妨害ではなく攻めに向いた効果を持つことから、デュエル序盤での展開を無理に狙わず、中盤以降で使用済みのカードを用いて特殊召喚できれば十分であろう。
　なお、初めからデュエル開始時にエクストラデッキに入るペンデュラムモンスターは２種類の内どちらかの融合素材として使い分けできるため、展開を多少補助してくれる。
　《ＤＤＤ智慧王ソロモン》・《ＤＤＤ創始王クロヴィス》は素材として適性が高く、除外時の効果により貫通と戦闘破壊時のバーンをこのカードに付与できる。

　相手フィールドの状況次第だが、《多層融合》であればエクストラデッキのカードのみの融合召喚も可能となり、上述にもある《ＤＤＤ智慧王ソロモン》・《ＤＤＤ創始王クロヴィス》もエクストラデッキから直接除外できる。
　とはいえ、【ＤＤ】にとってこのコンボに伴うエクストラデッキの圧迫や、多発する自分への自傷効果ダメージを受けた上でのライフロスを許容できるかは、よく考える必要がある。

　(1)のモンスター効果は特殊召喚時における相手の表側表示モンスター全ての効果の無効化。
　自分ターンでは一部の永続効果や誘発即時効果への対処に留まるが、何らかの手段で相手ターンに融合召喚できれば妨害手段となる。
　比較的現実的な範囲では《暗黒界の登極》が挙げられ、メインフェイズ限定ではあるが、スペルスピード２かつ墓地のモンスターを融合素材にできる。
　なお、上記の方法以外での特殊召喚が禁じられているので、相手ターンに蘇生・帰還して発動することはできない。

　(2)のモンスター効果は全体攻撃。
　4000での全体攻撃は強力であり、特に永続効果で自己強化する類のモンスターに対しては(1)も相まって強烈なダメージを与えられる。

　(3)のモンスター効果は破壊された場合におけるペンデュラムゾーンへの移動。
　破壊手段は問わないので、バウンス・除外を受けそうになった場合は自分から能動的に破壊する事も検討して良いだろう。

　ペンデュラム効果は契約書の破壊とその数までの死偉王の特殊召喚。
　死偉王はいずれも高ステータス且つ優秀なモンスター効果を備えるため、契約書を破壊しても十分にリターンは得られる。
　難点は効果を発動するまでの下準備であり、元々重いこのカードを展開した上で破壊し、更に契約書を別にフィールドに用意する必要があるため、かなり重い。
　また最大限活かそうと思うと複数体特殊召喚したいのだが、そのモンスターがエクストラデッキで表側表示になっている場合はリンクマーカーまで必要になってしまう。
　《ＤＤＤ死偉王ヘル・アーマゲドン》のリクルートか、エクストラデッキで裏側表示のモンスターであればリンクマーカーは不要となるためこちらを狙いたい。
　また、同名カードの特殊召喚も可能であるため、《ＤＤＤ死偉王ヘル・アーマゲドン》を複数体特殊召喚し、ランク８ということもできる。
　ただし、エクシーズモンスターの《ＤＤＤ超死偉王ダークネス・ヘル・アーマゲドン》はエクシーズ素材を持てないためやや相性が悪い。
　この効果に辿り着く前にデュエルが終了し、発動機会が訪れないこともあるため、無闇にエクストラデッキの枠を埋めるのは得策ではなく、他の枠との相談になるか。

召喚制限により、蘇生制限を満たしていたとしても墓地からの蘇生や除外状態からの帰還はできず、エクストラデッキの表側表示のこのカードはペンデュラム召喚や効果では特殊召喚できない。

蘇生制限を満たしていれば、《覇王天龍オッドアイズ・アークレイ・ドラゴン》のペンデュラム効果や《ＴＧグレイヴ・ブラスター》の効果などによって召喚条件を無視して特殊召喚する事は可能。

情報初公開時のYU-GI-OH.jpでは「ＥＸデッキ（裏側）」の表記が記されていなかった（ついでに属性も未表記であった）が、単純なミスだったようで、程なくして修正された。
- Vジャンプ7月特大号でも同様の記載ミスがあった。
  こちらについても2025年5月21日付でVジャンプWEBにVジャンプ7月特大号（5月21日発売）『遊戯王』記事についてのお知らせが掲載され、訂正が告知されている。

カード名・効果・イラスト全体を通して、ＤＤＤの融合形態を思わせる要素、《覇王龍ズァーク》との共通点または極端な相違点が見られる。
アニメARC-V主人公の榊遊矢の前世兼ラスボスだった《覇王龍ズァーク》とそこから分かれた「四天の竜」（一部の覇王眷竜のモチーフ）に対し、ライバルの赤馬零児が使用したＤＤＤという因縁深い関係であり、同等の力を得た存在なのだろう。
- 《覇王龍ズァーク》と比較して、融合・ペンデュラムモンスターのカードの種類、大部分のステータス（レベル・属性・攻撃力・守備力）が同じ。
  自身が特殊召喚された時相手フィールド全体に強烈な悪影響を与える効果、自身が破壊された時にペンデュラムゾーンへ置く効果も共通する。
  片仮名のカード名表記は若干異なるが「アーク(Arc/円弧)」を含んでおり、後半の「クライシス」もＤＤＤペンデュラムモンスターの「地獄や厄災を思わせる単語」の命名規則を守りつつ、《覇王龍ズァーク》が初登場したパック「マキシマム・クライシス」を連想させる。
  - 一方で、自身の種族および融合素材は、あちらがドラゴン族、こちらが悪魔族で異なり、ペンデュラムスケールも１と13で両極端に対を成す。
- 色合いや形状は、それぞれのカードの種類で初出となった各召喚方法を代表するＤＤＤ４体のものを少しアレンジしながら融合させたように見える。
  - 頭部：《ＤＤＤ死偉王ヘル・アーマゲドン》（ペンデュラムモンスター）
  - ベルトで縛った太腿の鎧～ブーツ：《ＤＤＤ烈火王テムジン》（融合モンスター）
  - 肩と腰の鎧、背中のマント：《ＤＤＤ疾風王アレクサンダー》（シンクロモンスター）
  - 胸の鎧、マント左右の刃物型突起物：《ＤＤＤ怒濤王シーザー》（エクシーズモンスター）
  - 剣：上記のＤＤＤ融合・シンクロ・エクシーズ３体分
  - 緑の発光ラインはいずれにも存在しないが、《覇王龍ズァーク》や覇王眷竜と共通していることから、融合によって生じたものと思われる。
- 「ＤＤＤＤ」のカード名からも、４つの次元（召喚方法）を統合した「ＤＤＤ」を超えるモンスターであることがうかがえる。
  - なお、漫画版では既に《ＤＤＤＤ超次元統皇ゼロ・パラドックス》が登場している。
- ＤＤは「異次元(Different Dimension)」の略語とされているが、このカード名は「偉次元王」である。
  発音・宣言に問題は無いが、検索時には注意。
  - 死偉王を特殊召喚する効果から、各次元（召喚方法）の死偉王を統べる存在の「（偉）次元王」ということなのだろう。