バンダイ版 †
OCGの発売に先立つ1998年〜1999年に、株式会社バンダイから販売されていた『遊戯王』トレーディングカードゲームの通称。
KONAMIによるOCGがぎゃろっぷ制作・テレビ東京系放送のアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』シリーズと連携しているのに対し、バンダイ版は東映アニメーション制作・テレビ朝日系放送のアニメ『遊☆戯☆王』と連携していた。
メーカーからして異なる商品であり、後述するようにルールの差異もあるため、OCG及びラッシュデュエルとの互換性はない。
販売方法はカードダス(4枚1セット・100円)のみ。
そのためルールブック等は無く、ゲームルールはカードの左下に記された内容を集めて確認する必要があった。
- カードダスのみでの展開だったためパッケージが存在せず、カードダス筐体に掲示される商品内容を示した台紙の商品名は「カードダス遊☆戯☆王」「遊☆戯☆王第2弾」「遊☆戯☆王第3弾」となっている。
正式な商品名・シリーズ名がよくわからない事から、販売会社の名前を取って「バンダイ版」と通称されている。
また、先述の通り東映アニメーション制作のアニメ『遊☆戯☆王』のタイアップ商品であることから、稀に「東映版カード」と呼ばれることもある。
- 東映版アニメ内では種族とフレイバー・テキストの記載はなく、レベルは右上という原作に沿った形となっていたため、完全に同一のレイアウトではない。
また、左下のルール・効果テキスト欄も東映版アニメ内(及び原作)においては存在しなかった。
- コピーライトなどはカード裏面に印刷されており、製造年は2通りあるほか、1998年製の中には「東映アニメーション」の名義が旧商号「東映動画」のものもあるため、やろうとすれば裏面から区別を付けるイカサマができてしまう。
このためゲームとして遊ぶ場合は不透明スリーブの着用が好ましい。
- 東映版アニメとのタイアップ商品であるため、このバンダイ版でしか商品化されていないアニメオリジナルカードも存在する。
ルール †
モンスターカード・キャラクターカードの左下に記載される。
効果モンスターに相当するカードは「〜特別ルール〜」としてそのモンスター効果がルールの代わりに記載される。
- 友達と同じ枚数のカードを用意し山札にする。
- 自分の山札の上から5枚を引いて、手札にする。
- 手札の中から1枚を選び、同時に出して戦闘開始。
- 戦闘では、自分の攻撃力と、敵の守備力を比べる。
- 攻撃力のほうが高い場合は、敵のカードを倒せる。
- 敵を倒しても、守備力が敵の攻撃力より低いと自分も倒れる。
- 戦闘終了後、山札からカードを1枚引き、手札に加える。
- お互いの山札が無くなるまで、毎回これを繰り返す。
- 最後に倒したカードの星の数を合計し、多いほうが勝ち。
- 魔法、罠、装備カードが手札の中にある場合、場に伏せておくことができる。
- 場に伏せた魔法、罠、装備カードは、戦闘中いつでも使うことができる。
- 一度使った魔法、罠、装備カードは、捨て札になる。
- 一方が先に山札がなくなっても、もう一方の山札もなくなるまでゲームは続行される。
9個目までが第1弾までで整備されたルール、10個目以降が魔法カードの登場した弾から追加されたルールである。
1対1の戦闘を繰り返していくゲームで、相手が強いカードを出してきそうな時はあえて失点の少ない弱いカードで迎え撃つのが定石であった。
パワーカードありきの公式ルールと比べれば、どうしようもなく使えない弱いカードにも使いようがあり、駆け引きが味わえた。
ただし、「一方が先に山札がなくなっても、もう一方の山札もなくなるまでゲームは続行される。」とあるもののどのように続行するか明確になっていない等、ルールに粗が目立つ。
山札に入れるカード一種類当たりの枚数制限も設定されていない為、戦闘にかならず勝つ効果を持つ《武藤遊戯》のカードで山札を全て埋めれば、必ず勝ててしまう。
また、山札の枚数も友達と同じ数としか設定されていない為、お互いにエクゾディアパーツのみで構築した場合、引き分け以外の決着がつかなくなる。
バンダイ版独自の要素で、《武藤遊戯》や《海馬瀬人》といったキャラクターカードがゲームに使用できた。
キャラクターカードはモンスターカードと同様の振る舞いをするが、攻撃力・守備力の欄が特殊能力に置き換えられており、それに基づいて戦闘の勝敗判定を行う。
各キャラクターカードの特殊能力は以下の通り。
| カード名 | 能力名 | 特殊能力 |
|---|
| 《武藤遊戯》(表遊戯) | 先読み | このカードは戦闘で負けてしまうが代わりにその場でカードを3枚引き、手札に加えることができる。 |
| 《武藤遊戯》(闇遊戯) | 闇のゲーム | 戦闘に必ず勝つ。 |
| 《城之内克也》 | 根性 | このカードは戦闘で負けてしまうが次に出すカードの攻撃と守備をプラス五百点できる。 |
| 《海馬瀬人》 | 達人 | 彼はモンスターのカードが相手なら必ず勝つ。が、キャラクターのカードが相手だと必ず負けてしまう(本田にも負ける)。 |
| 《本田ヒロト》 | おみそ | 彼はルールがよくわからないので戦闘で必ず負けるが、星の数がゼロなので相手の得点にもならない。 |
| 《真崎杏子》 | 優しさ | すでに使ったカードの中から1枚を選びこのカードの代わりに戦闘をさせることができる。 |
| 《野坂ミホ》 | マイペース | ミホは、敵カードの星が5つ以上ならミホが勝ち、4つ以下なら相手がかわいそうなので負けてしまう。 |
| 《シャーディー》 | 千年錠 | このカードは戦闘で負けてしまうが、相手の手札を見て、次とその次の戦闘で相手が出すカードを指定できる。 |
レアリティ †
カードリスト †
OCGに同種のカード・キャラクターのページが存在する場合にはリンクを張っていますが、リンク先にバンダイ版カードの解説はありません。
第1弾 †
全42種(ホロカード2種、箔押しカード4種)。
公称は上記の通りだが、同番号に《火器付機甲鎧 昆虫人間》・《レーザー砲機甲鎧付き昆虫人間》と《ハーピィ・レディ1》・《ハーピー・レディ1》が存在するため、正確には全44種である(後者はエラーカードと見られている)。
第2弾 †
全46種(ホロカード4種、箔押しカード4種)。
公称は上記の通りだが、《メタル・ガーディアン》にはルール5とルール6が書かれているもの2種類存在するため、正確には47種類である。(番号順にルール番号が割り振られているため後者がエラーカードと見られる)
第3弾 †
全30種(ホロカード3種、箔押しカード3種)。
備考 †
- 当時のプレイヤー間では、バンダイ版を「軟式」、OCGを「硬式」と球技用ボールに準えた俗称が広まっていた。
インターネット普及前時代でありながら口コミで広い地域に浸透していたらしく、現在でもネット上でこの俗称についての情報が確認できる。
- 原作・アニメ・ゲーム作品以外において―
バンダイ版カードの生産終了後、バンダイグループ(現・バンダイナムコグループ)企業が遊戯王関連商品を手掛けることは長らく無かったが、2019年の「PROPLICA デュエルディスク」を皮切りにプレミアムバンダイやBANDAI SPIRITSから立体物グッズが生産・販売されるようになった。
また、株式会社メガハウスが手掛ける「ART WORKS MONSTERS」シリーズなど一部小売店専売の遊戯王関連商品の卸先としてもプレミアムバンダイが選ばれている。
関連リンク †