遊戯王カードWiki - リミットレギュレーション/2024年10月1日

Top / リミットレギュレーション / 2024年10月1日 [ 編集 | 凍結 | 差分 | バックアップ | リロード | 新規 | 最終更新 ] Last-modified: 2024-09-27 (金) 04:37:13 (12d)

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2024-10-10

2024-10-09

2024年10月1日適用のリミットレギュレーション †

　BEFORE：リミットレギュレーション/2024年7月1日

2024年10月1日適用のリミットレギュレーション

　太字は制限が強化されたカード。
　斜体は制限が緩和されたカード。

　非常に多くのカードが規制あるいは緩和されており、歴代でも稀に見る大規模な制限改訂となった。
　登場直後から（出張も含めて）環境を席巻した【デモンスミス】の他、複数の主流デッキのキーカード・汎用カードが多数規制された。
　一方で緩和も多く、枚数は制限改訂史上最多、特に禁止カードからエラッタ無しでの制限復帰が４枚にも登っており（後述）、カードパワーの多大なインフレを実感させられる。

制限強化されたカードについて―

【デモンスミス】から、《魔を刻むデモンスミス》と《刻まれし魔の詠聖》が制限カードに指定された。
更に、【デモンスミス】の登場～出張が定着して以降、事実上汎用カードと化していた《永遠の淑女ベアトリーチェ》が禁止カードとなった。
- 《永遠の淑女ベアトリーチェ》は前回の制限カードでは殆ど意味がないという声も大きく、TCGでは一足早く禁止カード指定されていたため、予想通りの規制と言える。
  一方、本来の活躍の場である【彼岸】はとばっちりで弱体化する羽目になった。

大幅強化以降は環境で結果を残していた【ユベル】から、《ファントム・オブ・ユベル》が制限カード、《ナイトメア・スローン》が準制限カードと複数のカードに規制がかけられた。
このデッキが環境最上位クラスの強さを誇ったのはデモンスミスとのシナジーもあっての事であり、そちらも規制された事で【ユベル】にとっては非常に重い改訂となった。
- 《ファントム・オブ・ユベル》は登場から約半年での規制だが、書籍付属カードにしてはかなりの早期規制である。
  なお、エクストラデッキのカードではあるものの【ユベル】では複数採用が基本であったため、１枚しか採用できなくなる影響は大きい。

その他の主流デッキから、【スネークアイ】および罪宝の出張セット要員である《黒魔女ディアベルスター》・《蛇眼の炎燐》、【天盃龍】から《天盃龍チュンドラ》がそれぞれ制限カードに指定された。
両デッキとも度重なる規制にもかかわらず長く環境上位のパワーを維持し続け、特に前者は出張による高すぎる採用率もあって、更なる規制が必要と判断されたか。

圧倒的な採用率と汎用性を誇る《増殖するＧ》が、実に７年ぶり・２度目となる準制限カード指定を受けた。
今回の改訂で最も多くのデッキに影響するが、それでも長らく禁止カードに指定されているTCGに比べるとまだまだその存在感は大きく、依然として環境に与える影響は大きいと思われる。

調整版の後継カードとも呼べるマルチャミーの登場から規制を予想するプレイヤーも少なくは無かった。
《マルチャミー・フワロス》の登場以降はあちらと共にフル投入される事例も見られ、「通ってしまうと（基本的には）先攻側の行動が制限されるカード」が６枚投入できる状態は過剰抑止であると判断されたか。
前回の規制（17/10/01）と比べると、手札誘発カードの選択肢・パワー・投入枚数が増加しており、マルチャミーと違い先攻側が制圧した上で発動して他の手札誘発をドローできる点も問題視されたのだろう。
20枚を超える大量の手札誘発を採用できてしまう【天盃龍】への規制という意味合いでもあるのかも知れない。

本年６月に発売されたTACTICAL-TRY DECKでは、フル投入が当たり前となるこのカードがいずれも２枚収録のため、準制限カード化を予想する向きもあった。
一方で、あちらの商品コンセプトの都合上、これ以上の制限強化は当面ないとの見方もある。

その他、《篝火》が制限カードへと制限強化されているが、これは上記の【スネークアイ】や新たに環境に登場した【ライゼオル】への規制も兼ねているのだろう。
- 海外先行カテゴリである灰滅にとっては、来日直後に弱体化を強いられる形となっている。

また、昨今続く永続カードへの規制では《御前試合》が新たに準制限カードとなった。
TCGとマスターデュエルでの先行規制に続いた形だが、同日時点ではそれらよりも規制は緩い。
環境では【天盃龍】への対抗馬として【神碑】が多少見られたが、それほど大暴れしたカードというわけではなかった。

制限緩和されたカードについて―
- 禁止カードからの制限復帰が４枚と多く、それも全てエラッタ無しであるため、環境に与える影響が注目される。
  《強奪》はTCGで制限復帰・マスターデュエルで制限解除、《十二獣ドランシア》はマスターデュエルで制限カードでサービスが開始され後に制限解除となっており、また《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》はTCGでは禁止カードに指定されていないため、これらの動向も考慮した上での判断なのだろう。
  《真竜剣皇マスターＰ》に関してはカードパワーが許容範囲に収まったことのほか、種族面でシナジーが見込める【竜華】との連動も意識したものか。

このリミットレギュレーションの数日前には、対象を取り続けるコントロール奪取に関する裁定が変更されており、《強奪》の制限復帰はこれを考慮したものと思われる。

《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》は、出張による融合召喚を容易にしていた《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が既に禁止カード指定されており、当時ほどの出しやすさは失われている。
《表裏一体》等の新たな展開手段も登場しているが、それらは除去効果を使えないことで制圧力が落ちるため、影響無しと判断されたのだろう。
耐性・制圧の効果も、近年はそれに対応できるカードも増えたので許容範囲と判断されたか。

《十二獣ドランシア》の制限復帰により、【ランク４】では《十二獣ライカ》と共にセット採用が可能となった。
ランク４縛りがつく【ライゼオル】は間接的に強化されたと言えるが、あちらはエクストラデッキの枠が厳しいデッキでもあるため、実際に２枠を潰して採用すべきかは判断が分かれる。

準制限カードへの制限緩和は８枚、無制限カードへの制限解除は11枚と、こちらも非常に枚数が多い。

《ＳＲベイゴマックス》はTCG・マスターデュエルの制限解除に加えて、SUPREME DARKNESSでのスピードロイドの強化との連動も意識したものだろう。

また、《ＳＲベイゴマックス》１枚から召喚権無しでランク３を立てられるため、それも含めて《Ｍ.Ｘ－セイバーインヴォーカー》を初動に利用するデッキは大きく強化された。
意識されたかは不明だが、新規登場が予定されている【ＡＲＧ☆Ｓ】はキーカードの《ＡＲＧ☆Ｓ－栄冠のアドラ》のリクルート要員として採用でき、あちらの強化に繋がっている。

汎用カードの《封印の黄金櫃》の制限緩和は【アルバスの落胤】・【ふわんだりぃず】・【サンダー・ドラゴン】といった多くのデッキが恩恵を受けられるが、その中には除外から即帰還へと繋げられる【Ｍ∀ＬＩＣＥ】も含まれる。
あちらは登場直後から環境で活躍しているが登場時期の関係から今回規制を受けておらず、寧ろ今回で強化された形であり、環境での動向に注目される。

高い汎用性を持つ《天霆號アーゼウス》が一気に制限解除された。
マスターデュエルでは先行して24/08/08に制限解除されており、そちらの動向を踏まえ解除されたのだろう。
デッキコンセプトから相性が良い【十二獣】としては、《十二獣ドランシア》の制限復帰を含め強化となった。

８期での登場から15/04/01での禁止カード指定まで環境に大きな影響を与え続けた、最上級征竜４種が制限解除となった。
最上級征竜と下級征竜の８種全てが無制限カードとなったのは13/09/01以来なんと11年１か月ぶりである。
先行してマスターデュエルでは制限解除されていたものの特段目立った動きが無かったため、問題ないと判断されたのだろう。
対応する４属性のデッキが強化されることに加え、相性の良い《封印の黄金櫃》の制限緩和も追い風である。

《強奪》・《ダイナレスラー・パンクラトプス》・《サンダー・ボルト》・《ライトニング・ストーム》と、後攻初手で有効活用しやすいカードが多数緩和されている。
捲り系魔法カードは【ユベル】等に有効なためサイドデッキを含めた採用率はそれなりにあったが、上記の《増殖するＧ》の規制に伴い先攻の展開に対する抑止力が多少弱まることが予想されるため、代わりに捲り札を増やすという方針だろうか。
他にも前々回の《心変わり》、今回の《強奪》と後攻側の捲り札の緩和は続いており、その流れを継続したというところもあるのだろう。

禁止カード84枚、制限カード81枚、準制限カード24枚。
合計枚数は189枚。

今回の制限改訂において、規制は11枚（禁止１枚＋制限７枚＋準制限３枚）、緩和は23枚（制限４枚＋準制限８枚＋無制限11枚）も行われている。
緩和枚数では歴代でも最多である。

また、エラッタ無しでの制限復帰が４枚以上というのは15/04/01の下級征竜以来となる９年半ぶり。
それも最上級征竜の禁止化との引き換えというやや特殊な事例であり、別々のカードがそれぞれの事情による制限復帰という通常の事例に限定すると、実に05/03/01以来となる19年半ぶりにもなる。
禁止カードシステムが構築されて間もない頃の事例であり、長らく生じなかった事例が生じるほどにゲーム全体のパワーがインフレした証とも言えるか。

禁止カード †

制限カード †

準制限カード †

制限解除 †

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