遊戯王カードWiki - リミットレギュレーション/2025年7月1日

2025年7月1日適用のリミットレギュレーション †

　BEFORE：リミットレギュレーション/2025年4月1日

2025年7月1日適用のリミットレギュレーション

　太字は制限が強化されたカード。
　斜体は制限が緩和されたカード。

　デッキビルドパックジャスティス・ハンターズの発売以降はそれらのカードを中心に拮抗した環境が保たれていたため、全体的には小規模な改訂に留まる。
　強いて言えば【ＶＳＫ９】がトップの地位を築いてはいたが、２番手以降と大きな差が見られたわけでもなく、構築可能になってから日も浅いため見送られたものと思われる。
　制限強化されたカードは僅か３枚、それも特定のデッキを著しく弱体化させるものでもないので、パワーバランスにかなり気を配ったことが窺える。
　緩和されたカードはそれなりにあるが、その多くはマスターデュエルやTCGで先んじて緩和・解除されていたカードであり、OCG独自の緩和は少ない。

禁止カード86枚、制限カード82枚、準制限カード10枚。
合計枚数は178枚。

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制限強化されたカードについて †

《Ｎｏ.６７パラダイスマッシャー》が無制限カードから一気に禁止カードとなった。
高確率の制圧が可能なランク５エクシーズモンスターであり、Ｋ９の登場以降、採用率が上昇していた。
一部Ｋ９は効果を使用するとこのモンスターを含む光属性のエクシーズ召喚の素材に使えないよう調整されていたのだが、その効果を使用しない、または同じランク５の《Ｎｏ.１９フリーザードン》の肩代わり効果を経由する方法で運用されていた。
- このカード自体はあくまでも選択肢の１つ程度の存在であり、Ｋ９を採用するデッキが極端に依存していたわけではない。
  この手の凶悪な制圧を実行できるカードは実際の活躍よりもゲーム性に悪影響を与える点が重く見られたと思わしき規制の事例が多く、今回もその一例となった。
  - 登場当初から性能をフルに発揮した際のポテンシャルは高く評価されるも、素材の重さでバランスの取られていたカードが、出しやすくなったことで許容できなくなった事例の１つと言える。
    似たような立場と運用のされ方には、同じエクシーズモンスターの《真竜皇Ｖ.Ｆ.Ｄ.》等が存在した。

TCGで一足早く禁止カード規制を受けていた《召命の神弓－アポロウーサ》がOCGでも後追いする形で禁止カードとなった。
以前から汎用カードとしての地位は確立していたが、主流デッキの採用率はまちまちであり、直近の環境で特に目立った働きをしていたわけでもない。
しかし、複数回モンスター効果を無効にできることから影響力が高く、先攻制圧を助長していることからいつ規制されてもおかしくないという評価をされていた。
- 直近の環境での使用率は目立っていなかったが、非常に幅広いデッキで使用されていたカードであり、妨害手段の限られたデッキでは貴重な無効能力持ちだった。
  このカードを出されないように妨害の打ち方を工夫するなどプレイングにも影響を与える存在だったため、環境内外を問わず禁止カード化の影響は大きいだろう。
- 強いて言えば環境で長期間活躍する【Ｍ∀ＬＩＣＥ】の弱体化を図ったと思われるが、リンクモンスター主体という共通点はあるがこちらも極端に依存していたわけではない。
  発動後の展開を風属性に制限する絢嵐の登場が予定されており、これからのカード販売の際に悪影響にもなると目され、先んじた規制がかけられた可能性の方が大きいだろうか。
  - QUARTER CENTURY ART COLLECTIONでイラスト違いが再録されたばかりであり、再録からわずか4ヶ月の禁止となった。
    （イラスト違いが存在している状態で禁止カードになったのは《ファイアウォール・ドラゴン》等がある。）

昨今恒例となった制圧に用いられる永続カードの規制では、今回は《魔封じの芳香》の制限カードが該当する。
TCGやマスターデュエルでは既に制限カードとなっていたので、そちらに続いた形である。
魔法カードやペンデュラムモンスター（ペンデュラムゾーンの発動）に依存するデッキが後攻を取った場合に著しく不利になっていたので、その是正も兼ねたか。
- 上記の《召命の神弓－アポロウーサ》は【ペンデュラム召喚】系列での採用率が比較的高かった。
  緩いリンク素材故に構築を問わず、リンクマーカーの向きもペンデュラム召喚と合致しており、早めに出せれば相手の《原始生命態ニビル》を牽制することもできたからである。
  あちらの禁止カード化に伴い【ペンデュラム召喚】が弱体化することが予想できたので、引き換えにペンデュラム召喚メタとなる《魔封じの芳香》も規制して調整した可能性も考えられる。

OCGにおいては登場から実に24年7か月の時を要して初の規制となった。

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制限緩和されたカードについて †

《流離のグリフォンライダー》と《トロイメア・ゴブリン》が制限復帰、《スプライト・ジェット》と《マスク・チェンジ・セカンド》が制限緩和されている。
- 《流離のグリフォンライダー》はマスターデュエル・TCGで１度も規制されておらず、それ以外の３枚は既にマスターデュエルで制限解除されており、環境に然程の問題も見られなかった。
  昨今ではデッキ内に引きたくないカードを入れるギミックの評価が低下傾向にあること、アザミナやデモンスミスなど他の出張ギミックと比較したときのカードパワーから、勇者トークンギミックの出張が流行することはないと判断されたか。
- 《スプライト・ジェット》は他のスプライトが複数規制されていること、環境で【スプライト】の活躍が長らく見られていないことも緩和理由となったか。
  OCGのスプライトは、マスターデュエルやTCGに比べて厳しい規制が掛けられているだけに以降のリミットレギュレーションでスプライトの緩和がどれほど進むか注目される。
- 《マスク・チェンジ・セカンド》はこのリミットレギュレーションとほぼ同時期の発売となるTACTICAL-TRY PACK －黒魔導・ＨＥＲＯ・御巫－にてＭ・ＨＥＲＯが強化されるため、販促も兼ねたものと思われる。
  規制移動は実に９年ぶりであり、第９期以降に登場したカードの中ではかなり長期間制限カードに留まり続けていた部類となる。

《サイバーポッド》・《十二獣ドランシア》・《ＳＲベイゴマックス》・《Ｒ－ＡＣＥエアホイスター》・《ナイトメア・スローン》・《フュージョン・デステニー》・《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の合計７枚のカードが制限解除されている。
- 《サイバーポッド》の無制限カード使用が可能となるのは、00/11/01以来24年8か月ぶりである。
- 《十二獣ドランシア》はこの中では唯一エクストラデッキに入るカードであるためか、制限カードから一足飛びで規制解除されている。
- 《ＳＲベイゴマックス》は風属性で統一されておりレベル面でもシナジーする絢嵐で採用されることも見込んでの解除だろう。
- 《Ｒ－ＡＣＥエアホイスター》はこのリミットレギュレーションの１か月少し前に発売されたTACTICAL-TRY DECK 超骸装部隊Ｒ－ＡＣＥの存在も考慮されたか。
- 《フュージョン・デステニー》は上記のＨＥＲＯ強化とも連動した解除だろう。

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その他 †

《ビッグウェルカム・ラビュリンス》の制限解除に伴い、準制限カードに指定された罠カードが存在しなくなった。
23/07/01以来２年ぶりのことだが、同改訂では準制限カードのカードは19枚あったのに対し、今回は10枚と半分近く減らしている。

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《ビッグウェルカム・ラビュリンス》

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