視聴者モンスターデザイン応募企画 †
アニメ視聴者からモンスターのデザインを募集し、アニメ劇中に登場させる企画。
これまでの所、GX、5D's、ZEXAL、ARC-Vで行われている。
また、原作・ゲーム作品・イベント等でもファンからのカードのデザインを採用する企画が存在する。
- 応募傾向や当選者への配慮もあってか、ほとんどはメインキャラクターの使用するモンスターとして採用されている。
敵サイドのモンスターとして採用されたのはGXの《闇の神−ダークゴッド》・《デミウルゴス EMA》のみであり、どちらもデッキのエースモンスターであった。
原作 †
週刊少年ジャンプ1998年21号に「キミの考えた必殺カード募集」で募集された。(締切は特になし)
1998年28号で中間発表として《虹色の翼》・《変化葉の妖精》・《地形開拓》・《復讐人形》が誌上に掲載されたが、原作では特に登場しなかった。
1998年35号(遊闘91)の扉絵に以下のカードは読者のアイデアを採用したものだと記されている。
遊戯王デュエルモンスターズGX †
2005年8月3日(第44話)〜8月19日まで「カードイラスト大募集」と題して募集されていた。
《星見鳥ラリス》・《闇の神−ダークゴッド》・《デミウルゴス EMA》の3枚が採用され劇中に登場したが、OCG化されたのは《星見鳥ラリス》のみである。
《闇の神−ダークゴッド》はTAG FORCEシリーズで使用できるが、《デミウルゴス EMA》については現在に至るまでフォローがない。
また、《星見鳥ラリス》のデザインは、アニメに登場したものとは異なっている。
遊戯王5D's †
2008年7月23日(第23話)〜9月1日まで「モンスターイラスト募集」と題して募集されていた。
以下の6枚が劇中に登場し、全てOCG化された。
なお《ドリル・ウォリアー》と《ドリル・シンクロン》は同一人物からの応募である。
遊戯王ZEXAL †
2011年5月2日(第4話)〜5月31日まで「モンスターデザイン募集」と題して募集された。
以下の3枚が劇中に登場し、全てOCG化された。
遊戯王ARC-V †
2014年3月17日〜4月21日まで、「遊戯王ARC-Vスタート記念 モンスターデザインコンテスト」と題して募集された。
同年6月22日のARC-V第11話の放送で《トランプ・ウィッチ》が採用されたことが発表された。
Design Your Destiny Card Contest †
米国UpperDeck社、および米国でのアニメ「遊戯王」シリーズの放送を行う4Kids社が開催した。
2006年10月13日〜11月3日まで募集され、年齢別に3枚の入賞作が選ばれGladiator's AssaultでTCG化された。
応募条件は17歳以下であった。
米国の開発チームによると、イラストのみ選考されたとしている。
《タン・ツイスター》の原案イラストには応募者によってカード名の候補が書かれているが、採用されていない。
Duel to Rule Sweepstakes †
2010年3月15日〜4月10日に米国でのアニメ「遊戯王」シリーズの放送を行う4Kids社が開催した懸賞イベント。
応募条件は米国在住の3歳〜17歳であった。
当選者1名にはカードデザインの権利以外にもYu-Gi-Oh! National Championships 2010への旅行およびその決勝戦出場選手との対戦、$1000のギフトカード、2010年に発売された全カード、遊戯王の関係者のサイン入りの裁断前のカードシートが与えられた。
その他 †
- 遊戯王OCG発売以前にKONAMIから発売されたプレイステーションソフト「遊戯王モンスターカプセル ブリード&バトル」でもモンスターデザインの募集が行われ、《タイホーン》が採用されている。
「遊戯王モンスターカプセル ブリード&バトル」に登場したオリジナルモンスターはそのほとんどがOCGには登場していないが、《タイホーン》は唯一の例外としてOCGにも輸入された。
- ゲームボーイ「遊戯王デュエルモンスターズ」の発売前にもモンスターデザインの募集が週刊少年ジャンプ1998年26号誌上で行われた。
週刊少年ジャンプ98年36号・Vジャンプ98年11号で採用モンスターの一部が公開された。
《森破壊の魔獣》は採用されたことが誌上に掲載されたが、ゲームには実装されていないため、OCG化もされていない。(公式発表はないが富士見書房のモンスター・コレクションの「キマイラ」の盗作デザインの可能性が後に判明している)
誌上には「選ばれたモンスターの一部」と書かれており、全体で何枚が採用されたのかは不明。
(スタッフロールのモンスターデザインの項目に200名の名前が掲載されており、誌上に掲載された採用者の名前が含まれていることから、おそらく200枚のカードのデザインが採用されたと考えられる)
本作の収録カードは全てOCG化している。
- 2005年に米国UpperDeck社と財団「Make a Wish Foundation」が難病のTyler Gressle少年の自分で遊戯王カードをデザインしたいという夢を叶えるために、世界に1枚しかない《Tyler the Great Warrior》を制作している。
インタビューによると、彼の描いたイラストを元に、高橋和希氏が2つのコンセプトアートを描き、その内1つを選んでイラストが制作されている。
攻撃力・レベルについては選んだが、召喚条件については特に指定する機会はなかったと答えている。
その後、彼は難病を克服している。
- Vジャンプで連載されていた漫画版「遊戯王GX」でもモンスターデザインの募集が行われたが、結果が発表されることなく連載が終了したため詳細は不明。
- 原作・アニメにおいて―
アニメDMではレオンが使用する《シンデレラ》など童話関連カードはペガサスへ嘆願したことで作られたことが明かされており、一種のデザイン応募で作られたカードと言える。
関連リンク †