*1ターンに1&ruby(ど){度};/Once per turn [#OPT]
 [[カード]]の[[効果]][[テキスト]]に[[使用]]される「1ターンに1度」とは、基本的に「その[[カードの効果]]を[[使用]]する[[プレイヤー]]は1ターンに1度のみ、その[[カードの効果]]を[[使用]]できる」という事を意味しています。~
 例えば、[[相手]]も[[同名カード]]を持っている場合、[[自分]]が先にその[[カードの効果]]を[[使用]]している場合に、[[相手]]がその[[同名カード]]を使用できなくなる、という事はありません。~

 「1ターンに1度」とある場合、[[自分]]の[[ターン]]と[[相手]]の[[ターン]]にてそれぞれ1度ずつその[[カード]]の[[効果]]を[[発動]]できる場合もありますが、[[モンスター]]の[[起動効果]]等、そもそも[[自分]]の[[ターン]]でしか[[発動]]できない[[カードの効果]]については、『[[自分]]の[[ターン]]を迎える度に1度ずつその[[カードの効果]]を[[発動]]できる』という意味になります。~

 (公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0 より引用)
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#contents

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 [[発動]]に何らかの制限を持つ[[カード]]は数多いが、その中でも最もメジャーな制限が「1ターンに1度」である。~
 「1ターンに2度」「〜3度」「〜4度」といった制限を持つ[[カード]]も存在するが、それらについても概ねここでの解説に従う。~

 「この[[カード名]]の(1)の[[効果]]は1ターンに1度しか[[使用]]できない。」のような[[カード名]]を指定して[[1ターンに1度]]の制限をかける[[テキスト]]は、様々な点で性質が異なる。~
 これについては[[カード名を指定した1ターンに1度]]を参照。

**カード名指定のない「1ターンに1度」の主なルール [#r1f5e40a]

-その制限はその[[効果]]を使った[[カード]]だけにかかり、それとは別に[[同名カード]]が存在するならば、その[[同名カード]]も「1ターンに1度」の[[発動]]が可能である。~

-「1ターンに1度」の[[効果]]を[[発動]]した[[カード]]が、その効果を発動した場所を離れ、再び元の場所に戻った場合、再度「1ターンに1度」の[[効果]]を[[発動]]できる。~

--[[フィールド]]で[[発動]]する[[効果]]の場合、[[フィールド]]以外の場所([[手札]]・[[墓地]]・[[デッキ]]・[[エクストラデッキ]]・[[除外]]状態)に移動するか、[[裏側表示]]になった後に、再び[[フィールド]]に出せば再度[[効果]]を使える。~
[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]の場合、[[墓地]]以外の場所に移動し、再び[[墓地]]に置かれた場合、再度[[効果]]を使える。

---例1:既に[[効果]]を使用した[[《コアラッコ》]]を[[《キャトルミューティレーション》]]で一旦[[手札]]に戻して再度[[特殊召喚]]すれば、もう1度[[効果]]を[[発動]]できる。~

---例2:スタンバイフェイズに[[《黄泉ガエル》]]の効果を発動して自己再生し、そのスタンバイフェイズ中に[[《黄泉ガエル》]]を墓地へ送った場合、[[《黄泉ガエル》]]はもう1度自己再生できる。

--ただし、[[フィールド]]にあるゾーンを行き来しているだけでは[[リセット]]されず、再度[[発動]]はできないままである。~
([[メインモンスターゾーン]]・[[エクストラモンスターゾーン]]・[[フィールドゾーン]]・[[魔法&罠ゾーン]]・[[ペンデュラムゾーン]]が該当)~
[[ARG☆S]]は自力で[[モンスターゾーン]]と[[魔法&罠ゾーン]]を行き来できるため、このルールが重要となる。~

-1ターンに1度発動でき、[[相手]][[ターン]]にも[[発動]]できる[[効果]]を持つ[[モンスター]]の[[コントロール]]が変更された場合。~
その[[モンスター]]が[[効果]]を[[発動]]した[[ターン]]中に[[コントロール]]を変更した場合、同[[ターン]]中その[[効果]]は[[発動]]できない。~
「[[カード名を指定した1ターンに1度]]」「[[デュエル中に1度]]」の場合は発動できるため注意。

-[[効果]]''だけ''を[[無効]]にされたり、[[効果]]が[[不発]]に終わった場合も「1度[[発動]]した」とカウントされる。~
-「1ターンに1度」の[[モンスター効果の発動]]、または[[魔法・罠カード]]の[[効果の発動]]を[[無効]]にされた場合も1度[[発動]]した扱いになる。~
--[[《光と闇の竜》]]によって [[《カードガンナー》]]の[[モンスター効果の発動]]が[[無効]]になった場合、同一[[ターン]]中に [[《カードガンナー》]]の[[効果]]を再び[[発動]]する事はできない。(12/11/26)~
-使用回数制限に関係のない[[テキスト]]においては、[[発動]]が[[無効]]になった場合は[[発動]]は行われた扱いにはならないことに注意。
--[[《光と闇の竜》]]によって [[《カードガンナー》]]の[[モンスター効果の発動]]が[[無効]]になった場合、同一[[ターン]]中に「他の[[効果]]を[[発動]]できない」という[[発動条件]]を持つ[[《混沌帝龍 −終焉の使者−》]]は[[発動]]できる。(15/07/09)~
//http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=14599

**[[サイクル・リバース]]と[[《異次元の偵察機》]]・[[《異次元の生還者》]]について [#b5e4f64f]

 [[サイクル・リバース]]系モンスターの「[[1ターンに1度]]自身を[[裏側守備表示]]にできる[[効果]]」と、[[《異次元の偵察機》]]・[[《異次元の生還者》]]の「[[1ターンに1度]]自身を[[除外]]状態から[[特殊召喚]]する[[効果]]」は特殊な仕様を持つ。~

-[[サイクル・リバース]]は自らを[[1ターンに1度]][[裏側守備表示]]にする[[効果]]を持つ。~
通常なら、[[裏側守備表示]]になった時点で「[[1ターンに1度]]」の回数が[[リセット]]されるため、その[[モンスター]]を[[反転召喚]]等で[[表側表示]]にすれば、自らを[[裏側守備表示]]にする[[効果]]を再度使える事になる。~
しかし、[[サイクル・リバース]]がこの[[効果]]を使える回数は[[裏側守備表示]]になっても[[リセット]]されず、1枚につき[[1ターンに1度]]だけである。~

-[[《異次元の偵察機》]]・[[《異次元の生還者》]]は、[[1ターンに1度]]、自身を[[除外]]状態から[[特殊召喚]]する[[効果]]を持つ。~
通常なら、[[除外]]状態から[[フィールド]]に移った時点で「[[1ターンに1度]]」の回数が[[リセット]]されるため、その[[モンスター]]を同一[[ターン]]中に再度[[除外]]すれば、また[[特殊召喚]][[効果]]を再度使える事になる。~
しかし、[[《異次元の偵察機》]]・[[《異次元の生還者》]]がこの[[効果]]を使える回数は[[特殊召喚]]されても[[リセット]]されず、1枚につき[[1ターンに1度]]だけである。~

-第9期以降のこれらのカードの[[テキスト]]は、通常の「1ターンに1度、◯◯する」というテキストではなく、「◯◯する(1ターンに1度のみ)」と文末にかっこ書きで記されている。~
-[[第9期]]以降のこれらのカードの[[テキスト]]は、通常の「1ターンに1度、◯◯する」というテキストではなく、「◯◯する(1ターンに1度のみ)」と文末にかっこ書きで記されている。~
([[《異次元の生還者》]]は[[OCG]]では[[エラッタ]]されていないが、ゲーム内で同様に[[エラッタ]]されている。)~

-なお、ややこしいが他の方法で[[フィールド]]を[[離れた>離れる]]場合などはこの記述であっても再度[[効果の発動]]は可能となる。~
例えば既に[[効果]]を[[発動]]した[[サイクル・リバース]]が[[墓地へ送られた]]後に[[蘇生]]した場合や、[[帰還]]した[[《異次元の偵察機》]]が[[墓地へ送られた]]後に再び[[除外]]された場合などが該当する。~

**その他 [#hb27ba20]
-原作・アニメにおいて―~
アニメARC-Vでは[[自分]][[フィールドのカード]]を1枚[[対象]]として[[発動]]し「その[[カード]]の「1ターンに1度」と書かれた[[効果]]を、この[[ターン]]もう1度[[発動]]する」という[[効果]]を持つ[[速攻魔法]]《ビッグ・リターン》が登場している。~
--漫画ARC-Vでは「[[装備モンスター]]は1ターンに1度[[エクシーズ素材]]を[[使用]]する[[効果]]をその[[ターン]]にもう1度使うことができる」という[[効果]]を持つ[[装備魔法]]《エクシーズ・ウィング》が登場している。~
--アニメVRAINSに登場した[[永続罠]]《インターフェアレンス・キャンセラー》は、1[[ターン]]で[[発動]]できる回数が「[[発動]]時に対象とした[[相互リンク]]状態の[[リンクモンスター]]の[[リンクマーカー]]の数」に依存する[[効果]]を持っている。~
--漫画OCGストラクチャーズでは[[《雷神龍−サンダー・ドラゴン》]]について、この用語を絡めて「(1)の[[効果]] 1ターンに一度じゃないのかよ!!」と驚愕するシーンがある。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#card]
***[[表側表示]]で存在する限り1度しか使用できない[[効果]]を持つ[[カード]] [#only]
-[[ゼンマイ]]
--[[《ゼンマイウォリアー》]]
--[[《ゼンマイジャグラー》]]
--[[《ゼンマイソルジャー》]]
--[[《ゼンマイドッグ》]]
--[[《ゼンマイナイト》]]
--[[《ゼンマイニャンコ》]]
--[[《ゼンマイネズミ》]]
--[[《ゼンマイバット》]]
--[[《ゼンマイハンター》]]
--[[《ゼンマイマイ》]]
--[[《ゼンマイマジシャン》]]
--[[《ゼンマイラビット》]]

-[[《アメーバ》]]
-[[《ギミック・パペット−死の木馬》]]
-[[《グリグル》]]
-[[《召喚師セームベル》]]
-[[《聖騎士ベディヴィエール》]]
-[[《ダーク・ヴァルキリア》]]
-[[《XX−セイバー フラムナイト》]]
-[[《沈黙の魔導剣士−サイレント・パラディン》]]
-[[《氷結界の風水師》]]
-[[《ファーニマル・ペンギン》]]
-[[《ファーニマル・マウス》]]
-[[《ブリザード・ファルコン》]]
-[[《マジック・ハンド》]]
-[[《妖仙獣 鎌壱太刀》]]

-[[《シー・ランサー》]]
-[[《デーモンの巨神》]]
-[[《マックス・テレポーター》]]

-[[《極星邪龍ヨルムンガンド》]]
-[[《水魔神−スーガ》]]
-[[《風魔神−ヒューガ》]]
-[[《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》]]
-[[《溟界神−オグドアビス》]]
-[[《雷魔神−サンガ》]]

-[[《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》]]
-[[《三相魔神コーディウス》]]
-[[《始祖の竜王》]]

-[[《フルール・ド・バロネス》]]
-[[《レッド・ワイバーン》]]

-[[《隻眼のスキル・ゲイナー》]]
-[[《ヴェルズ・ウロボロス》]]

-[[《オルターガイスト・アドミニア》]]
-[[《セキュリティ・ドラゴン》]]
-[[《ファイアウォール・ドラゴン》]]

-[[《魔術師の再演》]]

-[[《虚無械アイン》]]


***回数の制限を追加する[[カード]] [#restriction]

―[[特殊召喚]]回数を制限
-[[《放電ムスタンガン》]]

-[[《スケイルモース》]]

-[[《エルシャドール・ミドラーシュ》]]

-[[《サモン・ゲート》]]

―[[召喚]]・[[特殊召喚]]回数を制限
-[[《原始生命態ティア》]]

―[[召喚]]・[[反転召喚]]・[[特殊召喚]]回数を制限
-[[《サモンリミッター》]]

―[[発動]]回数を制限
-[[《インスペクト・ボーダー》]]
-[[《ナチュル・ローズウィップ》]]

-[[《召喚獣カリギュラ》]]

-[[《大将軍 紫炎》]]
-[[《氷結界の交霊師》]]

-[[《運命のドロー》]]
-[[《交差する魂》]]

―[[セット]]回数を制限
-[[《熱き決闘者たち》]]


**関連リンク [#link]
-[[誓約効果]]
-[[カード名を指定した1ターンに1度]]
-[[デュエル中に1度]]

-[[公式用語集]]

**FAQ [#faq]
Q:[[自分]]の[[ターン]]中に[[相手]]の[[《セイクリッド・プレアデス》]]が[[効果]]を[[発動]]しました。~
  その[[《セイクリッド・プレアデス》]]の[[コントロール]]を[[自分]]が得た場合、その[[ターン]]内に[[自分]]は[[《セイクリッド・プレアデス》]]の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。(13/12/11)