発動 †
効果を持つカード(効果モンスター、魔法カード、罠カード)の効果を発揮させること。
効果を持つカードは、テキストに【条件】と【効果】が記載されている。
【効果】のテキストの最初から「。」で終わるまでの部分を適用でき、【条件】を満たした状態で発動を宣言すれば【効果】に記載された効果が適用される。
例えば、手札を1枚墓地へ送る【条件】を持ち、自分の魔法使い族モンスター1体を対象とする【効果】を持つ《風精の加護》の場合。
自分フィールドに魔法使い族モンスターがいる状況で(いなければ発動ができない)、まず手札を1枚墓地へ送ってから「《風精の加護》を発動します」と相手に伝える。
その後【効果】が適用され、自分の魔法使い族モンスター1体の攻撃力がアップする。
【効果】のテキストの最初から「。」で終わるまでの部分を適用できないと発動ができないが、それより後のテキストは適用できなくても発動できる。
発動自体を無効にする手段は存在せず、罠カードは事後対処の形で扱うことになる。
効果モンスターの効果は、そのモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在する場合のみ発動できる。
自分のメインフェイズに【条件】を満たして発動を宣言すれば、【効果】が適用される。
効果を発動できるのは、表側表示の効果モンスター1体につき、1ターンに1度だけである。
一度裏側守備表示になることで「そのターンに効果を発動した」という情報はリセットされるため、そこからさらに同じターンに表側表示になった場合は2回目の効果を発動できる。
魔法カードは、手札から発動することも、セットしておいた魔法カードを表にして発動することもできる。
なお、1ターンに何枚でも発動できるが、通常魔法・装備魔法は魔法&罠ゾーン、フィールド魔法はフィールドゾーンでしか発動・セットできない。
手札から発動する場合でも、通常魔法・装備魔法は魔法&罠ゾーンが空いていなければ発動できない。
フィールド魔法はその前にフィールドゾーンにカードがある場合、そちらを墓地へ送って発動(もしくはセット)する。
自分のメインフェイズに【条件】を満たして手札からもしくはセットされた魔法カードを表側表示にして発動を宣言すれば、【効果】が適用される。
その後通常魔法は墓地へ送り、装備魔法・フィールド魔法は発動したフィールドに残る。
罠カードは自分のメインフェイズにセット状態で魔法&罠ゾーンに出し、次のターンから発動が可能となる。
効果でセットする場合も次のターンから発動が可能となる。
罠カードは【条件】に必ず発動できるタイミングが記されているので、これを満たした時に表側にして発動を宣言すれば、【効果】が適用され、その後墓地へ送る。
1ターンに何枚でも発動できるが、1度のタイミングに対して1枚の罠カードのみ発動でき、非ターンプレイヤー→ターンプレイヤーの順番で発動の権利がある。
非ターンプレイヤーが発動した場合は、ターンプレイヤーはそのタイミングで発動することはできなくなる。
【条件】で召喚・特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力を指定している場合、永続効果・フィールド魔法を適用した後の数値が対象となる。
効果の発動ができない状況 †
結論から言えば無意味な効果の発動はできない。ただし、例外として破壊・効果ダメージ・戻すがある。
空撃ちも参照。
例1 †
すでに発動している効果によって無意味になる効果は発動できない。
《ルミナス・シャーマン》
効果モンスター
星2/光属性/魔法使い族/攻 500/守 0
【条件】自分フィールドの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】自分フィールドの表側表示モンスター(レベル4以下/魔法使い族)1体を選ぶ。
このターン、そのモンスターは直接攻撃できる。
《ドラゴンズ・セットアッパー》
効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守1000
【条件】自分フィールドにこのカード以外のモンスターがいない場合に発動できる。
【効果】自分の墓地の「ドラゴンズ・アップセッター」1体を選び、
自分フィールドに表側守備表示で特殊召喚する。
このターン、自分はモンスター(レベル6以下)で攻撃できない。
1つ目の状況。
先攻1ターン目には《ルミナス・シャーマン》の効果は発動できるか?
この場合、発動できない。
なぜなら先攻1ターン目にはバトルフェイズが行えない=攻撃ができないため、直接攻撃をできるようにしても無意味だからである。
2つ目の状況。
《ルミナス・シャーマン》の効果を1ターンに2回同じ対象に発動できるか?
この場合も、発動できない。
なぜなら、永続カードの重複を除き、直接攻撃の他、貫通・耐性のいずれも、既に適用されている効果の付与が最初に書いてある場合には発動できないからである。
破壊耐性は、より範囲の広い場合、連続攻撃・2回攻撃は、より制約の少ない場合、(元々の種族と異なる)同じ種族への変更は、より適用されるターンが長い場合には発動ができる。
3つ目の状況。
《ドラゴンズ・セットアッパー》の効果を発動した後で《ルミナス・シャーマン》の効果を発動できるか?
この場合も、発動できない。
なぜなら、《ドラゴンズ・セットアッパー》の効果を発動した時点で「このターン、自分はモンスター(レベル6以下)で攻撃できない」状況になっている。
そのため攻撃できない下級モンスターを直接攻撃可能にする《ルミナス・シャーマン》の効果は無意味であり発動できないのである。
例2 †
他には効果の対象となるカードが存在しない時も効果を発動することができない。
《ロード・マジック-ダイアストロフィズム》
通常魔法
【条件】自分フィールドに表側表示モンスター(レベル7以上/魔法使い族)がいて、
自分の墓地にモンスター(攻撃力100以上)がいる場合、
手札のモンスター(地属性)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、
その攻撃力をターン終了時まで、[自分の墓地の攻撃力が一番高いモンスターの攻撃力]だけダウンする。
《ロマンス・ピック》
効果モンスター
星1/光属性/サイキック族/攻 500/守 0
【条件】自分のLPが相手より少ない場合、500LPを払って発動できる。
【効果】自分のデッキの上からカード3枚を墓地へ送る。
その中にモンスター(サイキック族)がいた場合、
自分の墓地のモンスター(サイキック族)1体を選んで手札に加える。
ラッシュデュエルでは条件と効果の発動のタイミングが同時である。
つまり条件をクリアする前に最初の効果が適用、処理できる状況でなければ発動できない。
よって《ロード・マジック-ダイアストロフィズム》は以下の全てのカードがある状況でないと発動できない。
- 「自分フィールドのレベル7以上/魔法使い族モンスター」
- 「手札の地属性モンスター」
- 「自分の墓地のモンスター」(弱体化効果の数値の参照元、「2.」以外に1枚以上必要)
- 上記三つは条件部分
- 「相手フィールドの表側表示モンスター」(弱体化効果の対象)
- 上記一つは効果部分
発動の際に墓地へ送った「手札の地属性モンスター」は、発動前の「自分の墓地のモンスター」として扱えないが、別のモンスターがいて発動できた場合は墓地にある弱体化効果の数値の参照元として扱うことができる。
対して《ロマンス・ピック》は「相手よりライフポイントが少ない」「ライフポイントが600以上ある」が条件部分。
効果部分は【効果】の最初の「デッキの上から3枚墓地へ送ることができる=デッキが3枚以上ある」が発動できるかの基準となる。
サルベージ効果の部分は「。」で区切られた後の追加で行う効果なので、墓地にモンスターがいなくても発動できる。
(サルベージ効果が適用できない場合、処理がそこで終わる)
例3(発動できる例) †
一見無意味だが発動はできるケースとして、破壊されない対象を選んで破壊する効果を発動はできる。
ただし、「その後」「破壊し、」の後のテキストは適用できない。
《邪影ダーク・ルーカー》
効果モンスター
星7/闇属性/アンデット族/攻 100/守2600
【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。
その後、相手に1000ダメージを与える。
さらに、このカードを持ち主の手札に戻す。
《蒼救の幻影 ドルクムーア》
フュージョン・効果モンスター
星9/闇属性/天界戦士族/攻2900/守2500
「蒼救騎士 ダンクス」+「蒼救天使 ルーア」
【条件】なし
【永続効果】自分フィールドの表側表示のカードは、相手の効果では破壊されない。
相手フィールドに《蒼救の幻影 ドルクムーア》がいる時にフィールド魔法が発動している場合。
この時《邪影ダーク・ルーカー》の効果をフィールド魔法を対象に破壊されないと発動前から分かっていても発動できる。
ただし、破壊が成功しなかったため、効果ダメージ、及び手札に戻す部分は一切適用されない。
効果ダメージ・戻すに関しても同じ裁定であり、公式サイトの効果の処理についても参照。
まとめ †
まとめると効果の発動できない状況としては以下の3点がある。
関連カード †
※特に指定がない場合は相手のみ発動できないものとする
―モンスター効果の発動
―魔法カードの発動
―罠カードの発動
―魔法・罠カードの発動
―魔法カードの発動
関連リンク †