遊戯王カードWiki - 《クロノダイバー・テンプホエーラー》

《クロノダイバー・テンプホエーラー/Time Thief Temporwhal》 †

効果モンスター
星４/闇属性/機械族/攻 800/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードをリリースし、相手フィールドのモンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターをエンドフェイズまで除外する。
(2)：このカードが墓地に存在する場合、「クロノダイバー・テンプホエーラー」以外の
自分フィールドの「クロノダイバー」モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻し、このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

　遊戯王OCGストラクチャーズ第３巻付属カードで登場した闇属性・機械族の下級モンスター。
　自身をリリースし、相手モンスターをエンドフェイズまで一定期間だけ除外する起動効果、フィールドのクロノダイバーモンスターを手札に戻し、墓地から自己再生する起動効果を持つ。

　(1)は相手モンスターを一定期間だけ除外する効果。
　一時しのぎ的ではあるものの、メインデッキのクロノダイバーとしては貴重な除去効果を持つ。
　対象をとる効果であるものの、破壊耐性はすり抜けることができる。
　制圧効果を持つモンスターなどをこの効果で一定期間だけ除外し、その間に展開を進めたい。

　(2)はクロノダイバーをバウンスし、自己再生する効果。
　召喚・特殊召喚時の効果及び手札からの特殊召喚効果を持つサイキック族のクロノダイバーをバウンスして再利用を狙うのが無駄がない。
　《クロノダイバー・ベゼルシップ》などと同様、蘇生後は除外デメリットを回避するためにエクシーズ素材にしてしまいたい。

(2)の対象にエクストラデッキのクロノダイバーを選ぶことは可能だが、その場合このカードの特殊召喚処理は行われない。
逆に言えば、何らかの都合でフィールドからエクストラデッキに回収したい場合、ノーコストで戻すことができる。
ミラーマッチにおいては期限付きのコントロール奪取が絡んだ場合に、元々の持ち主が相手のクロノダイバーエクシーズモンスターを除去できるため、覚えておいて損はない。

「テンプ（天桴・天府）」とは金属の輪の中に細いゼンマイを仕込んだ装置であり、振り子のように等時性をもちながら、振り子とは異なり振動に強いのが特徴である。
揺れや移動に弱い振り子の特性上、かつては船上などに振り子時計を設置する事は難しく、携帯式の時計も作られなかった。
17世紀後半にテンプが発明された事でその問題を解決する事ができるようになり、後の腕時計の発明へと繋がっていった。

「ホエーラー/Whaler」は捕鯨船や捕鯨漁師を意味するが、イラストと関連性はない。
イラストの機体の尾翼にクジラの尾のような形状がついており、鯨を模した乗り物であると考えられるため、「whale/ホエール」と「-er」を付けたものか。

鯨の髭は加工しやすく、引っ張り強度や弾力性があることから、カラクリ人形のぜんまいばねとして使われていた。

英語名は「temporal（時間の）」＋「whale（鯨）」または「narwhal（イッカク）」を掛けたものか。
「テンプ」は英語では「balance wheel」だが、訳には含められていない。

原作・アニメにおいて―
漫画OCGストラクチャーズの「アゲハvs月子」戦でアゲハが使用。
漫画上では省略されているが、解説によると《クロノダイバー・スタートアップ》で特殊召喚された後に《クロノダイバー・パーペチュア》のエクシーズ素材に使用された模様。
その後、(2)で《クロノダイバー・リューズ》をバウンスして自己再生され、即座に(1)を発動して《驚楽園の支配人＜∀ｒｌｅｃｈｉｎｏ＞》を除外した。
- 漫画に初登場したVジャンプ（2021年3月号）では、テキストは明かされたものの収録媒体は明かされなかった。
  同作において未OCG カードが登場する事は僅かに前例があったが、カードの情報が一部未判明のものが登場するのはこれが初である。