遊戯王カードWiki - 《クロノダイバー・ハック》

《クロノダイバー・ハック/Time Thief Hack》 †

永続魔法
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、
自分フィールドのＸモンスターは特殊召喚したターンには、
相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2)：自分フィールドのＸモンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、そのＸ素材の数×３００アップする。
さらにそのモンスターが、元々の持ち主が相手となるカードをＸ素材としている場合、
このターンそのモンスターは直接攻撃できる。

　EXTRA PACK 2019で登場した永続魔法。
　エクシーズモンスターに特殊召喚されたターンに耐性を与える効果、エクシーズモンスターを強化し、条件付きで直接攻撃できるようにする効果を持つ。

　(1)は特殊召喚されたターンだけエクシーズモンスターに対象および破壊耐性を付与する効果。
　《強制脱出装置》や《幽鬼うさぎ》といった除去、《エフェクト・ヴェーラー》や《無限泡影》のような無効効果に強くなれ、効果を通しやすくなる。
　特殊召喚されたターン限定ではあるものの、《Ｎｏ.４２スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》のように効果が通れば大量展開できるモンスターもいるためそのようなモンスターと組み合わせるといいだろう。
　ただし、このカードを先出しする必要があり、その時点で相手は素材となるモンスターに除去を撃ってくるためエクシーズ召喚までのルートはよく考えておきたい。
　状況にもよるが、エクシーズ素材を揃える前に発動すると先に妨害が飛んでくる可能性があるため、基本的にはモンスターを揃えた後に発動すると良いだろう。

　(2)はエクシーズ素材の数だけ強化し、相手のカードをエクシーズ素材としている場合に直接攻撃できるようにする効果。
　強化倍率は悪くなく、基本的なエクシーズ素材２つのエクシーズモンスターでは600の強化となる。
　対象のエクシーズモンスターが攻撃力2500前後なら攻撃力3000前後まで上げられるため、戦闘破壊できる範囲はかなり広がる。
　また、エクシーズ素材が多いほど強化値が多くなるため、重ねてエクシーズ召喚できるモンスターとの相性もいい。

　相手のカードを持っている場合は直接攻撃ができるためフィニッシャーとしての運用もできる。
　クロノダイバーならば相手のカードをエクシーズ素材とする機会が多く、このカードも《クロノダイバー・リューズ》でサーチできるので戦術に組み込みやすい。
　クロノダイバー以外だと、《オーバーレイ・イーター》などで直接素材を奪う、無限起動や《Ｎｏ.１０１Ｓ・Ｈ・ＡｒｋＫｎｉｇｈｔ》、《永の王オルムガンド》、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》などでエクシーズ素材にする、コントロール奪取からエクシーズ召喚へ繋ぐといった方法がある。
　ただ、《オーバーレイ・イーター》などでエクシーズモンスターから奪うのは相手依存の面が強く、無限起動も一度戦闘を介する必要があるため、直接攻撃付与のタイミングとはやや噛み合わない。
　コントロール奪取からエクシーズ召喚へ繋ぐ場合はレベル調整が必要ない《交血鬼－ヴァンパイア・シェリダン》・《真血公ヴァンパイア》を使用するのが現実的だろう。

　直接攻撃付与を無視して、コンボが通れば出したそのターンに１ターンキルできる【希望皇ホープ】に採用するのも良い。
　《Ｎｏ.３９希望皇ホープ・ダブル》が《幽鬼うさぎ》や《エフェクト・ヴェーラー》等に妨害されなくなるためコンボの成功率が大きく上がる。
　更に《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》の攻撃力が5600（倍にすると11200）となるため、殆どの攻撃表示モンスターに対して１ターンキルが成功する。

(2)による「攻撃力上昇値」および「直接攻撃できるかどうか」は、効果処理時に対象が持っているエクシーズ素材の状態によって決定する。(19/9/23)
効果処理後はターン終了時まで、エクシーズ素材が増減してもアップした攻撃力の値は変わらず、またエクシーズ素材から相手のカードがなくなっても直接攻撃可能である（逆も同じ）。

元々は、TCG版Savage Strikeで追加された12種の海外新規カードの内の１枚である。

カード名の「ハック（hack）」は様々な意味を持つ単語だが、クロノダイバーに属することを考慮すると時計の「ハック機能」が由来だろう。
時計の竜頭を引くと秒針が止まる機能で、これにより秒単位で時刻合わせができる。
イラストでは《クロノダイバー・リューズ》が時間を止めることで銃弾に襲われる少女を救出しており、竜頭で秒針を止めることと関連している。

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