《ゴッドオーガス/Orgoth the Relentless》

効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2500/守2450
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
サイコロを3回振る。
このカードの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで、出た目の合計×100アップする。
その後、出た目の2つが同じ場合、その同じ目によって以下の効果を適用する。
出た目の全てが同じ場合、以下の効果を全て適用する。
●1・2:このカードは相手ターン終了時まで戦闘・効果では破壊されない。
●3・4:自分はデッキから2枚ドローする。
●5・6:このターン、このカードは直接攻撃できる。

 COLLECTORS PACK 2018で登場した地属性戦士族最上級モンスター
 サイコロを3回振り、出た目の合計×100だけ攻撃力守備力強化し、その際に出た目の2つ以上が同じ場合に追加効果適用する起動効果を持つ。

 攻撃力最上級モンスターとしては低いものの、自身の効果で最低でも2800、最大で攻撃力4300になるため、実質的にはかなり高い攻撃力を持つと言える。
 出目が同じにならない場合の最低値は1・2・3だが、その場合でも攻撃力3100・守備力3050となり、ステータスは十分に高い値となる。

 追加効果は同じ目が複数出た場合にのみ適用されるが、サイコロ3個の出目の組み合わせは216通りあり、その内2個のみ同じ目となるのは90通りで、確率は5/12。
 3個とも同じ目となるのは6通りで、確率は1/36となる。
 したがって、4/9(約45%)の確率で、いずれかの追加効果適用される。
 ただし特定の効果を狙うのは難しく、3個とも同じである場合を含めても1/6(約17%)にしかならない。

 1・2の目は戦闘破壊効果破壊両方への耐性であり、この場合の攻撃力は出た目が全てが同じ場合を除くと2900〜3500となる。
 バラつきはあるものの2以下が2つ以上出る都合上ステータスが低くなりやすいため、戦闘破壊耐性のありがたみも増すだろう。

 3・4の目は《強欲な壺》と同じドロー効果
 唯一カード・アドバンテージを稼げる効果であり、3種の効果の中では一番出したいが、3つ全ての目が同じになるパターンを除き《出たら目》での操作が利かない。

 5・6の目は直接攻撃であり、1〜4全てが3つ出て得るパターンを除き、攻撃力が最低でも3600となるため一撃でライフを半分近く削ることが可能である。
 ただし、モンスター戦闘破壊できる状況では戦闘破壊を狙った方が有利になりやすい。
 このカードの場合、直接攻撃の権利を得られるかがランダムなので、次のターン直接攻撃できるとは限らず、モンスターを減らした方がダメージ増加することも大いに考えられる。
 とはいえ戦闘を避けたいモンスターがいる時や《アサルト・アーマー》などとの併用で大ダメージを狙えるなど、あって困る効果ではない。

 基本的には高攻撃力を得ることができるモンスターとして使用し、3つの効果に関しては当たればラッキーぐらいに思っておくのが無難か。
 ただし、自己特殊召喚能力は持っていないので、【ギャンブル】で使うなら《ダイス・ダンジョン》からサーチの効く《ディメンジョン・ダイス》を使い《出たら目》を併用して置きたいところ。
 戦士族地属性のため《プロモーション》リクルートすることもできる。
 その他、《ドドドバスター》などに《トランスターン》を使ってリクルートしてもいいだろう。

  • サイコロを3個振った場合の出目の期待値は10.5である。
    そのため、攻撃力守備力の期待値は3550/3500ということになる。
  • 3つのサイコロを振る全組合せ216通りの分布とその確率は下表の通り(範囲となっているものは、複数の効果から選択できる時に、別の効果を選ぶ場合〜必ずその効果を選ぶ場合)。
    サイコロの目を決められる《出たら目》との相性はよく、併用すれば何かしらの効果を得られる確率が5/6(約83%)に増え、全ての効果を得られる確率も上昇する。
    《出たら目》が2枚あれば3つのサイコロの目の内の2つを操作できるため、耐性直接攻撃のどちらかは確実に得られる。
得る効果《出たら目》なし《出たら目》あり
組合せ確率組合せ確率
全て62.78%2411.11%
1・23013.89%51〜7823.61〜36.11%
3・43013.89%24〜3011.11〜13.89%
5・63013.89%51〜7823.61〜36.11%
なし12055.56%3616.67%
  • 「オーガス」は、英語で8月を意味するオーガスト、またオーガストの由来となったローマ皇帝アウグストゥスを意識したものと思われる。
    鬼のような角があるため「オーガ」も掛かっている可能性もある。
  • 英語名の「Relentless」とは「冷酷、非道、情け容赦のない」等を意味する。
    「Orgoth」はJ・R・R・トールキンの『シルマリルの物語』に登場する冥王「Morgoth(モルゴス)」を意識した綴りだと考えられる。
  • 原作・アニメにおいて―
    元々は原作で遊戯と御伽が対決したゲームDDD(ドラゴン・ダイス&ダンジョンズ)(アニメではDDM(ダンジョン・ダイス・モンスターズ))において御伽が使用したモンスター
    レベルモンスターであり、レベルアップルール「トリプル・クレスト」によってレベル4に強化された状態で召喚された。
    DDDでは「ダイヤモンドブレード」を装備して攻撃力2000となる効果、「ダイヤモンドブレード」を魔法反射壁にする効果を持っており、DDMに準拠したアニメでは魔法クレスト2個で自身の攻撃力を上げる効果を持っていた。
    自身の効果で「ダイヤモンドブレード」を装備して攻撃力2000となり、1度は回避されるものの《速攻の黒い忍者》攻撃して撃破する。
    以降はその高い攻撃力効果で遊戯の陣地を制圧した。
    最終的に、原作では遊戯が召喚した《装甲魔導士パズー》によって攻撃力2500となった《戦うダンジョン・マスター》に、アニメでは闇遊戯が召喚した《ブラック・マジシャン》破壊された。
    攻撃名は「ゴッド・ソード・クラッシュ」、攻撃力増加能力は「金剛剣(ダイヤモンドブレード)」、魔法反射能力は「魔法反射剣(リフレクトソード)」。
  • 効果サイコロを転がしてプレイするゲームであるDDDを再現したものとなっている。
    出た目が2つ同じ場合の効果は、ダイスロール時に召喚クレストが2つ揃った場合に召喚が可能となるルールの再現だろう。
    同じ目が3つ出た場合の効果は、このモンスターが原作で召喚された際に発生した、召喚クレストが3つ揃った場合のレベルアップルール「トリプル・クレスト」の再現と思われる。
    自己強化が伴うのも、DDD・DDMにおける自身の効果をイメージしたものだろう。
  • OCG版のステータスは、アニメのものを踏襲している。
    イラストは全体的にアニメ塗りとなっており、OCG化の際に背景に明るさを付け加えて書き直されている。
  • デュエルリンクスでは御伽が使用するとカットインが入り、召喚ムービーや専用台詞はいずれもDDD・DDMを意識した物となっている。
    効果発動時にはやはりDDD・DDMを意識した「ダイスロール」のボイスが使用されている。
    また御伽のスキルとして、デュエル開始時にこのカードデッキに一枚追加し、このカード召喚後にサイコロの目を一度だけ必ず6にできる「ゴッドオーガス・ダイス」、デュエル中一度だけサイコロを振って今のターン数以下の目が出た場合に手札からこのカードを出す「クレスト展開」が存在する。

関連カード

―《ゴッドオーガス》の姿が見られるカード

収録パック等


Tag: 《ゴッドオーガス》 効果モンスター モンスター 星7 地属性 戦士族 攻2500 守2450

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