《スモール・ワールド/Small World》 †
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札のモンスター1体を相手に見せる。
種族・属性・レベル・攻撃力・守備力の内1つのみが見せたモンスターと同じとなるモンスター1体を
デッキから選んで確認し、手札から見せたモンスターを裏側表示で除外する。
さらに、種族・属性・レベル・攻撃力・守備力の内1つのみが確認したモンスターと同じとなるモンスター1体を
デッキから手札に加え、デッキから確認したモンスターを裏側表示で除外する。
BURST OF DESTINYで登場した通常魔法。
手札のモンスターを除外し、それと特定のステータスのみが同じモンスターをデッキから除外し、デッキから除外したモンスターと特定のステータスのみが同じモンスターをサーチする効果を持つ。
複数のカードの確認と除外の処理が入り混じっているので、少々複雑である。
改めて手順を書くと以下のようになる。
- 手札のモンスター(A)を相手に見せる。
- Aの種族・属性・レベル・攻撃力・守備力のいずれか1つのみが同じモンスター(B)をデッキから確認し、Aを裏側表示で除外する。
- Bの種族・属性・レベル・攻撃力・守備力のいずれか1つのみが同じモンスター(C)をデッキから手札に加え、Bを裏側表示で除外する。
1枚のディスアドバンテージになるものの、組み合わせを考えればあらゆるモンスターをサーチ可能。
ほとんどの種族に汎用サーチ手段があるため、こちらを使うならデッキのキーカードか、ステータスの関係でサーチが難しいモンスターを選びたい。
例えばサーチ手段が極めて限られる三幻神でも、手札の《レクンガ》を公開→属性のみ同じ《ガーディアン・スライム》を経由→レベルのみ同じ三幻神をサーチ、といった流れでサーチ可能。
これは三幻魔および三邪神も同様であり、特に専用サポートに乏しい三邪神では頼りになるだろう。
特定の共通項以外は全て異なる必要があり、目当てのカードとはレベルや属性などが異なるカードを採用する必要がある。
間に挟むカードを少量採用する方が事故は少ないが、逆に散らしてデッキを構築することで、あらゆる場面でその時に必要なモンスターにアクセスすることもできるようになる。
また、手札・デッキのモンスターを見せるのは効果処理時なので、このカードにチェーンするタイミングでは相手に情報アドバンテージを与えない。
自分が手札に《増殖するG》を持っている状態で相手がこのカードを発動した場合は、《灰流うらら》などの手札誘発をサーチされる前に使っておくか、それとも【ふわんだりぃず】など刺さらないデッキである可能性を考慮して様子を見るかといった読み合いが重要になる。
特定の共通項のみでデッキを組む場合、その共通項以外はあまり気にせず汎用性のみでデッキを組むことは多い。
例えば【ランク4】の場合、《ブリキンギョ》、《俊足なカバ バリキテリウム》、《カゲトカゲ》といった具合にレベル4以外の共通項がないカードは多く、デッキ内の様々な別のレベル4のカードに交換することができる。
種族が共通するが属性が分かれている、属性が共通するが種族が分かれている、といったカテゴリのデッキでも汎用的なサーチ手段として機能する。
例えばスクラップなら地属性が共通するため、初動の《スクラップ・ラプター》にアクセスしやすい。
他にも種族・属性が異なることが利点である【レベル9】でも起点になるカードをサーチしやすい。
また、【機巧】では種族以外の共通項が少ないことに加え、裏側表示で除外したカードを利用することができる点からも相性が良い。
共通項が複数あるようなカテゴリデッキでも、共通項が1つだけの汎用的なモンスターを間に挟めば特定のモンスターのサーチが行える。
発売当初は、可能性は感じるが扱いづらいカードとの評価が多かった。
しかし、構築によっては壊獣や《ダイナレスラー・パンクラトプス》などのやや状況を選ぶカードが中継かサーチ先になるため、安定性の向上だけでなくデッキの対応力が広がる。
評価の高まりから環境での採用も珍しくなくなり、非公式ではあるが《スモール・ワールド》の専用ツールが制作されるなど、高い注目を受けている一枚である。
関連カード †
―イラスト関連
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
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