《ディメンション・ミラージュ/Dimension Mirage》 †
永続罠
相手フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
(1):対象のモンスターの攻撃で攻撃対象モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時、
自分の墓地のモンスター1体を除外してこの効果を発動できる。
対象のモンスターはもう1度攻撃可能になり、続けて攻撃しなければならない。
(2):対象のモンスターがフィールドから離れた場合にこのカードは破壊される。
劇場版 遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS MOVIE PACKで登場した永続罠。
相手モンスターに連続攻撃を強制させる効果、対象が離れた時自壊する効果を持つ。
墓地のモンスターが続く限り、何度でも相手モンスターに攻撃を強要させ続ける事ができる。
攻撃のたびに相手にダメージを与えられる態勢を整えれば、1ターンキルが成立する。
しかし「攻撃された自分モンスターが戦闘破壊されなかった」時に「その攻撃モンスターに連続攻撃させる」性質上、戦闘を行ったお互いのモンスターが共に生き残る必要がある。
考えられるパターンは以下の6つだろう。
- 戦闘破壊耐性を付与した《アマゾネスの剣士》等に繰り返し攻撃させる。
ただし《ミスト・ボディ》等を装備した《アマゾネスの剣士》に相手がわざわざ攻撃してくる事は考え難いので、攻撃宣言後に《ハーフ・シャット》等を使い耐性を与える必要がある。
- 戦闘破壊耐性のある相手モンスターに、攻撃力の高い自分モンスターを繰り返し攻撃させる。
これも攻撃力が上回るモンスターに攻撃してくる事は稀なので、耐性付与と攻撃力ダウンを行える《ハーフ・シャット》等との併用が不可欠となる。
《ミラー ソードナイト》などの幻想魔族ならばお互いのモンスターが戦闘破壊されないので《オネスト》などのコンバットトリックを用意すればコンボに繋げられる。
- 相手モンスターの攻撃力より高い守備力を持つ自分モンスターに繰り返し攻撃させる。
こちらも守備力の上回るモンスターを相手がわざわざ攻撃するはずはないので、守備力の高いモンスターをセットしておくか、攻撃宣言後に守備力を高める必要がある。
- 《ディメンション・スフィンクス》を併用し、繰り返しダメージを発生させる。
攻撃力が上のモンスターに攻撃される状況なので発動はしやすいが、複数枚のカードを使う。
また、攻撃対象のモンスターの戦闘破壊とプレイヤーへのダメージも防ぐ手段が必要になる。
- このカードの対象になった相手モンスターのコントロールを得て、戦闘破壊耐性を持った相手モンスターに繰り返し攻撃を行う。
能動的に連続攻撃が行えるが、コントロール交換するカードかコントロール奪取カードと相手モンスターに戦闘破壊耐性を与えるカードが必須となる。
攻撃力が低く戦闘破壊耐性を持つモンスターを出して《強制転移》するのが理想だが、相手モンスターが2体以上いると使い難いため戦闘破壊耐性を与えるカードを使うのがいいだろう。
- 《ピースリア》に繰り返し攻撃させる。
あちらは戦闘破壊耐性を持つため、耐性を付与する補助が不要であり、繰り返し攻撃させることでピースカウンターが置かれ、複数枚のサーチが可能となる。
ピースカウンターが4つまで載る過程で任意のモンスター2枚と任意のカード1枚をサーチでき、《月の書》などでピースカウンターを0に戻して戦闘させればさらにサーチが可能。
相方として最適なのは、攻撃される度にステータスを上昇させる効果を持つ《カードブロッカー》と《ダイナソーイング》である。
《カードブロッカー》の場合、自身の守備力上昇時にデッキから墓地送りを行うために墓地コストを他のカードで捻出する必要がない上、攻撃対象変更効果を持つので他のモンスターを攻撃される心配もない。
戦闘破壊耐性がないので、守備力1900の状態で受ける初撃を耐えなければならないが、以降はデッキが残っている限り守備力を1500ずつアップさせて半永久的に攻撃され続けることができる。
つまり、先攻1ターン目でこのカードをセットし、次のターンで《カードブロッカー》を戦闘破壊されないよう攻撃させることで1ターンキルが可能。
また、《カードブロッカー》ほどの相性ではないが、《ダイナソーイング》は戦闘破壊耐性を持つため、攻撃されるたびに守備力が上昇し、墓地に十分なモンスターが存在すればそのまま反射ダメージで押し切る事が可能。
攻撃力1501〜2500の相手の場合、6回攻撃されれば8000以上のダメージを与えられる。
《仁王立ち》とも相性がいい。
守備力を上げることで相手の不意を突いたり、ダメージを上げたりするのと同時に、攻撃されるモンスターを指定することでコンボの成功率を上げることができる。
特定の状況さえ作り出せば少ないカード枚数で容易に勝利できる可能性があるが、そのためには上記のような他のデッキであまり見ないモンスターを用いる必要がある。
そのため、似たタイプの【アステカ】と同様に、狙いを読まれてバトルフェイズを行わないなど対策を立てられやすい。
これについては、《巨大ネズミ》や《荒野の女戦士》といったリクルーターから出して意表を突くなど、デッキタイプを悟られないようなカムフラージュをしておきたい。
逆に、《巨大ネズミ》や《荒野の女戦士》を用いるデッキで、このカードと《カードブロッカー》などをマッチ戦2戦目から投入し地雷デッキにスイッチすることも可能。
総じてコンボ性が高く、場を整えるのには工夫が要るが、ハマれば1ターンキルも狙えるポテンシャルを秘めているカードと言えよう。
- このデュエルでは開始前に遊戯および観客に「次元領域デュエル」のルールが説明され、遊戯が最初のドローでこのカードを目に留めるシーンが存在する。
このことから、戦闘破壊さえされなければ戦闘ダメージが発生しないルールを逆手にとっての上述のコンボを、最初から狙っていたことがうかがえる。
収録パック等 †
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