遊戯王カードWiki - 《液状巨人ダイダラタント》

《液状巨人(えきじょうきょじん)ダイダラタント/Daidaratant the Ooze Giant》 †

エクシーズ・ペンデュラム・効果モンスター
ランク４/水属性/アンデット族/攻2400/守 400
【Ｐスケール：青３/赤３】
このカード名のＰ効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドのＸモンスター１体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターの下に重ねてＸ素材とする。
【モンスター効果】
レベル４モンスター×２
レベル４がＰ召喚可能な場合にＥＸデッキの表側表示のこのカードはＰ召喚できる。
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。
このカードを自分のＰゾーンに置く。
その後、自分の墓地からＰモンスター１体を選んでＥＸデッキに表側表示で加える事ができる。
(2)：モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のＰゾーンに置く。

　PROMOTION PACK 2023で登場した水属性・アンデット族のエクシーズ・ペンデュラムモンスター。
　自身を自分のエクシーズモンスターのエクシーズ素材にするペンデュラム効果、自身をペンデュラムゾーンに置き、墓地のペンデュラムモンスターをエクストラデッキに加える起動効果、破壊された自身をペンデュラムゾーンに置く誘発効果を持つ。

　ペンデュラム効果は自身をエクシーズ素材にする効果。
　(1)のモンスター効果で能動的にペンデュラムゾーンに置けるが、その場合別のエクシーズモンスターを用意する必要があるので、下準備は少々求められる。
　蘇生・帰還されたものや、効果で消費してしまいエクシーズ素材が無いものに補充できれば良い。
　あるいは、エクシーズ・ペンデュラムモンスターをエクシーズ素材に持つことがメリットとなるものを対象にするのも手。

　(1)のモンスター効果はペンデュラムゾーンに置いた上で墓地のペンデュラムモンスターをエクストラデッキに加える効果。
　何らかの理由で墓地へ送られたペンデュラムモンスターをペンデュラム召喚で再利用できるようになる。
　このカードのエクシーズ素材に使って墓地へ送られたペンデュラムモンスターを回収することも可能。
　因みに、後半の効果は任意であるため効果発動時に墓地にペンデュラムモンスターがおらずとも発動でき、それで墓地へ送られたペンデュラムモンスターも回収できる。

縛りの無い２体素材のエクシーズ・ペンデュラムモンスターであるため、《ペンデュラム・エボリューション》の追加ペンデュラム召喚の条件を満たすためのモンスターとしても適する。
ただし、あちらの(3)まで利用する事を狙うのならば、《覇王天龍の魂》のコストも兼ねられる《希望の魔術師》の方が優先される。
このカードの(1)のモンスター効果は比較的構築を問わずに使用できるものなので、《覇王龍ズァーク》を採用しない構築ならばこちらを優先できるか。

初となるアンデット族のランク４モンスターである。

カード名は、「ダイラタント流体」と「ダイダラボッチ」を合わせたものと思われる。
- 「ダイラタント流体」とは、普段は液体のように振る舞うが、衝撃が加わった瞬間は固体のように振る舞う物体のこと。
  身近なものでは砂浜や片栗粉を混ぜた水が有名で、具体的な現象の例としては上で静止していると沈んでいってしまうが、上を素早く歩けば沈まず歩き続けることができる。
  このような現象を「ダイラタンシー現象」といい、実験ショーなどでもしばしば題材にされる。
  「ダイラタント流体」のみでは水族や地属性でもおかしくないモチーフだが、これに妖怪を加えることでよりアンデット族らしくしている。
- このカードは強い衝撃を受けても通常のペンデュラムモンスターのようにエクストラデッキに送られる事なくペンデュラムゾーンに移動し、その後エクシーズ素材としてモンスターゾーン側へ戻る効果を持っている。
  モンスターゾーンに居る時を液体、ペンデュラムゾーンに居る時を固体に例えた効果なのだろう。