《原質の円環炉/Materiactor Annulus》 †
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのX素材を1つ取り除く。
取り除いたX素材が自分の墓地へ送られた場合、さらにそのカードを自分フィールドにセットできる。
DIMENSION FORCEで登場した通常魔法。
自分フィールドのエクシーズ素材を1つ取り除き、それが自分の墓地へ送られた場合はそのカードをフィールドにセットできる効果を持つ。
言わば、墓地を経由してエクシーズ素材をフィールドにセットさせるカードである。
通常ではモンスターカードをセットする事になるが、裏側表示モンスターはエクシーズ素材にもできないため、活用法が限られる。
何らかの手段でリバースする、コストやリリースに用いる、相手ターンを凌いで次のターンまで維持する等の工夫が求められる。
とはいえ、独自のメリットが見出せるのはリバースくらいで、それ以外なら「エクシーズモンスターが必要」「エクシーズ素材を消費」「裏側表示で出す」という難点だらけのこのカードより有用な特殊召喚手段はいくらでもあるだろう。
何らかの経緯により魔法・罠カードをエクシーズ素材にしている場合は、モンスターカードに比べてセットする点がネックになりにくい。
速攻魔法以外の魔法カードならば即座に使用できるため、ほぼサルベージに等しい役割となる。
《RUM−幻影騎士団ラウンチ》や《エクシーズ・リボーン》といった発動条件を満たしつつ自身をエクシーズ素材とするカードとは相性が良く、特に後者は次のターンに再度エクシーズモンスターを蘇生できる。
罠モンスターであれば蘇生と同義であり、《ホールティアの蟲惑魔》やバージェストマならばそれぞれ蟲惑魔やバージェストマのトリガー役になれるので、アドバンテージ稼ぎに役立つ。
個別のエクシーズモンスターでは、墓地のカードをエクシーズ素材にできる《神樹獣ハイペリュトン》等とは多少シナジーする。
共通効果で墓地からエクシーズ素材になれる【スプリガンズ】に採用すれば、実質的に裏側表示での蘇生カードとなる。
「取り除いたエクシーズ素材が自分の墓地へ送られた場合」とあるが、エクシーズ素材の性質上、これを満たせないケースは殆どない。
これは《真血公ヴァンパイア》のように相手から奪ったカードをエクシーズ素材としている場合や、《ギミック・パペット−シャドーフィーラー》のような特殊なカードを用いるでもしていない限りは気にする必要はないだろう。
- 「アニュラス(annulus)」はラテン語で「小さい環」を意味する。
数学分野においては2つの同心円によって囲まれた領域を指し、日本語の「円環」に相当する。
- 「マテリアクトル」の名を持つことから、直接の由来は原子力発電における「アニュラス部」だろう。
原子炉格納容器と原子炉建屋の間にある気密性の高い円環状空間を意味する。
この空間を負圧に保つことで、事故時に原子炉格納容器から漏えいする放射性物質を閉じ込める二重格納設備としての機能を有する。
関連カード †
―イラスト関連
収録パック等 †
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