三戦(さんせん)(さい)/Triple Tactics Talent》

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このターンの自分メインフェイズに相手がモンスターの効果を発動している場合、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分は2枚ドローする。
●相手フィールドのモンスター1体のコントロールをエンドフェイズまで得る。
●相手の手札を確認し、その中から1枚を選んでデッキに戻す。

 RISE OF THE DUELISTで登場した通常魔法
 相手モンスター効果の発動をしたターンに2枚のドローコントロール奪取ピーピングハンデスのいずれかを行う効果を持つ。

 自分メインフェイズ相手モンスター効果発動するという、受動的な発動条件となっている。
 とはいえ、相手の行動を妨害する制圧モンスターの展開や手札誘発の採用が常態化した現環境では、発動機会は高い確率で訪れる。

 発動できる効果《強欲な壺》《心変わり》《強引な番兵》とほぼ同じで、どの効果も強力かつ汎用性が高い。
 先攻1ターン目では《強引な番兵》効果を使うことで、2枚目の手札誘発や反撃の要になるカードを排除して状況を盤石にできる。
 それ以降は耐性持ちモンスター等を《心変わり》で対処、《強欲な壺》で行動の選択肢を広げる、間に合っていれば《強引な番兵》で見えない危険を排除、と有効な行動を選ぶのは容易。

 しかし、相手メインフェイズに行動するのはこちらのマストカウンターを防ぐためであることが多いので、これらの効果を使用してなお挽回できなかったり、このカードを防げる効果を温存されることも有り得る。
 また、先攻で相手の初手に手札誘発がなかったり、デュエル中盤以降の消耗戦で腐る確率も無視できるほどではない。
 1ターンに1枚しか発動できないため、特に複数枚手札に来ると腐りやすい。
 手札誘発の対策であれば《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》で直接無効にした方が良い状況になることも多いので、デッキとの相性や環境に応じて選択したい。

 強制効果を持つモンスター相手フィールドにいれば、その効果発動するように仕向けて発動条件を満たすのもいい。
 《サイレント・ウォビー》《暗黒界の導師 セルリ》のように、送りつけた上で強制効果発動するモンスターも相性がいい。
 もっとも、《サイレント・ウォビー》の場合は相手に1枚ドローさせているため、枚数的にはディスアドバンテージが発生する点には留意したい。

  • カード名は日本の歴史物語「大鏡(おおかがみ)」のエピソードの1つ「三船(さんせん)(さい)」に由来すると考えられる。
    藤原道長が舟遊びをした際、3つの船にそれぞれ和歌・管弦・漢詩に優れた人々を乗せ技を競わせた。
    大納言藤原公任(ふじわらのきんとう)は、和歌・管弦・漢詩のいずれも一流であったため、道長は彼にどの船に乗るのか選ぶ権利を与え、彼は和歌の船を選び優れた歌を披露したという。
    平安時代を代表する文化人の1人である公任の多才ぶりを示すエピソードである。
    • このカードも3つの優れた効果の中から1つの効果を選ぶという点で再現している。
  • 英語名はTで始まる単語3つで韻を踏みつつ、日本語名とほぼ同じ意味となるように工夫されている。
  • イラストにおいて、将軍が掲げている軍配には「天地人(てんちじん)」の漢字の意匠がなされている。
    「天地人」は天と地と人、つまり宇宙の万物を意味する言葉であり、この3つの働きを「三才」と呼ぶ。
    また、天地人は「松竹梅」のように3つのものの順序や序列を示す言葉としても使われており、3つの効果から選べる事を意識しているとも取れる。

関連カード

―《三戦の才》が見られるカード

収録パック等

FAQ

Q:このカードの発動に対し、《灰流うらら》を発動できますか?
A:3つの『●』の内、『●自分はデッキから2枚ドローする』を選択して《三戦の才》が発動された場合に限り、《灰流うらら》の効果をチェーンして発動することができます。(21/05/10)

Q:自分が《三戦の才》を、「●相手フィールドのモンスター1体を選び、エンドフェイズまでコントロールを得る」効果を選択して発動し、相手チェーンして《I:Pマスカレーナ》の(1)の「このカードを含む自分フィールドのモンスターをリンク素材としてリンク召喚する」効果発動しました。
  それにより、《I:Pマスカレーナ》効果の処理で《S:Pリトルナイト》リンク召喚され、《三戦の才》の効果の処理で自分はその《S:Pリトルナイト》コントロールを得ました。
  この場合、どちらのプレイヤー《S:Pリトルナイト》リンク召喚成功時の(1)の誘発効果発動できますか?
A:一連のチェーン処理後(その《S:Pリトルナイト》誘発効果発動可能なタイミング)におけるコントローラーである、自分発動できます。(23/10/18)

Q:相手メインフェイズ中、相手の《三戦の才》の「モンスターコントロールを得る効果」に《ゴーティスの妖精シフ》の(3)の効果チェーンしました。
  シンクロ召喚した《最果てのゴーティス》コントロール相手の《三戦の才》によって移りましたが、この場合《最果てのゴーティス》の(2)の効果発動できますか?
A:ご質問の場合、《最果てのゴーティス》の(2)の効果お互い発動できません。(23/10/30)


Tag: 《三戦の才》 魔法 通常魔法

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