《真竜皇V.F.D./True King of All Calamities》 †
エクシーズ・効果モンスター(禁止カード)
ランク9/闇属性/幻竜族/攻3000/守3000
レベル9モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。
このターン、以下の効果を適用する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、
宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず、効果を発動できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。
マキシマム・クライシスで登場した闇属性・幻竜族のエクシーズモンスター。
フィールドのモンスターの属性を宣言したものに変更し、さらにその属性の相手モンスターの攻撃とモンスター効果の発動を禁止する誘発即時効果、真竜モンスターがその効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選べる永続効果を持つ。
自身も属する真竜は自己特殊召喚能力を持つレベル9モンスター群真竜皇(凰)(以下、真竜皇と表記)を擁するカテゴリであり、エクシーズ召喚は難しくない。
真竜皇は手札かフィールドのモンスター2体を破壊して自身を手札から特殊召喚する(1)の効果と、破壊された場合に発動する(2)の効果を持つ。
1枚目の真竜皇の(1)の効果で手札の真竜皇を破壊しながら特殊召喚し、破壊された《真竜皇バハルストスF》の(2)の幻竜族リクルート効果、または《真竜皇リトスアジムD》の(2)の幻竜族蘇生効果を使用する事で容易に2体のエクシーズ素材が揃う。
【恐竜真竜】などのレベル5シンクロ召喚を得意とするデッキでは、《源竜星−ボウテンコウ》の(2)の効果で真竜皇を墓地へ送りレベル9モンスターを用意する方法もある。
【真竜】以外のギミックでレベル9のエクシーズ素材を揃える方法は【レベル9】・【電脳堺】を参照。
変わったところでは、闇属性である点を活かし、《RUM−幻影騎士団ラウンチ》でエクシーズ召喚する事も可能。
《RR−ラスト・ストリクス》から出された《RR−サテライト・キャノン・ファルコン》や、オルフェゴールの効果で蘇生・帰還された《宵星の機神ディンギルス》等が対象にしやすい。
(1)はフィールドのモンスターの属性を揃え、攻撃とモンスター効果の発動を封じる効果。
相手ターンに使い動きを封じる他、闇属性を宣言し相手モンスターを《超融合》で融合素材として処理することなども可能になる。
発動した後にフィールドに出されたモンスターも宣言した属性になるため制圧力は高く、【レベル9】では(2)の効果を無視してこの効果目当てで採用される。
(2)は手札の真竜皇を特殊召喚する際に破壊するモンスターを相手フィールドからも選べようになる効果。
相手モンスターを2体破壊して手札の真竜皇を特殊召喚するという、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》のような芸当が可能となる。
真竜皇は自身と同じ属性1体を含むモンスター2体を破壊する事で特殊召喚されるが、自身と同じ属性2体を破壊した場合は、更に相手のカードを除外する追加効果が適用される。
(1)で手札の真竜皇と同じ属性を宣言してからこちらの効果を使えば、モンスターの破壊と除外で大きなアドバンテージを奪い取れる。
総じて、出しやすさとモンスターに対する制圧力を兼ね備えており、ランク9を出せるデッキならば最優先で採用してよい性能である。
真竜皇軸【真竜】では(2)により他の真竜皇と連携しての除去能力も優秀なので切り札にもなり得る。
- カード名の由来は『ヨハネの黙示録』に登場する「黙示録の獣」と「獣の数字」およびそれがローマ教皇を指しているとする説からだろう。
- 「黙示録の獣(The Beast/ザ・ビースト)」(ギリシャ語:セリオン)とは巨大な赤い竜(サタン)と神の戦いで海中と地中から現れた獣のことである。
海中から現れた第一の獣は7つの頭、10の角、10の冠を持ち、頭に神を冒涜する名前が刻まれた姿をしており、赤い竜によって権威を与えられて、人々を恐れさせ支配した。
地中から現れた第二の獣は子羊のような2つの角を持ち、赤い竜のように話すことができ、人々に第一の獣の像を作らせ、像を崇拝させて、人々に「獣の数字」を右手か額へ刻印させた。
- 「獣の数字」とは「666」であるが、その意味解釈は諸説ある。
一説では最初の教皇・聖ペトロを指す「神の子の代理」を意味する「Vicarius Filii Dei」からローマ数字部分を抜き出したときの和であるというものである。
- 英語名のcalamitiesはcalamityの複数名詞形。
上記の通り日本語名のままでは宗教的に問題があるためか、「全ての災厄の真竜皇」という名前に変更されている。
結果としてこのモンスターのみ真竜皇で唯一固有の名を持たず、また3体の真竜皇との関係も読み取れなくなってしまった。
関連カード †
―《真竜皇V.F.D.》の姿が見られるカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †
FAQ †
(1)の効果について †
Q:発動後に特殊召喚されたモンスターは宣言された属性になりますか?
A:宣言された属性になります。
そのため、効果の発動も攻撃もできません。(17/01/14)
Q:発動後に自身がフィールドから離れた場合、相手はフィールドのモンスター効果を発動できますか?
A:効果を発動した《真竜皇V.F.D.》がフィールドを離れた場合でも、効果は適用されたままとなります。(17/01/22)
Q:炎属性を宣言して(1)の効果を発動しているターンです。
このターンに闇属性を宣言して《DNA移植手術》を発動した場合や《煉獄の騎士 ヴァトライムス》を特殊召喚した場合、それぞれフィールドのモンスターの種族はどうなりますか?
A:フィールドのモンスターの種族は、《煉獄の騎士 ヴァトライムス》や《DNA移植手術》の効果が適用された種族となります。(17/02/15)
Q:闇属性を宣言して(1)の効果を発動した場合、《RR−アルティメット・ファルコン》は効果の発動や攻撃を行えますか?
A:『宣言した属性の相手モンスターは攻撃できず』は、モンスターに適用される効果なので、他のカードの効果を受けない《RR−アルティメット・ファルコン》は攻撃を行えます。
ただし、『効果を発動できない』は、モンスターに適用される効果ではありませんので、他のカードの効果を受けない《RR−アルティメット・ファルコン》でも効果を発動することはできません。(21/03/15)
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