彼岸(ひがん)鬼神(きしん) ヘルレイカー/Malacoda, Netherlord of the Burning Abyss》

儀式・効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2700/守2200
「善悪の彼岸」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、手札から「彼岸」モンスター1体を墓地へ送り、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったモンスターのそれぞれの数値分ダウンする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。

 EXTRA PACK 2015で登場した闇属性悪魔族儀式モンスター
 手札彼岸モンスター墓地へ送り相手モンスター弱体化する誘発即時効果と、墓地へ送られた場合にフィールドのカード1枚を墓地へ送る誘発効果を持つ。

 (1)の効果相手弱体化できるので戦闘には強く、各種彼岸効果発動するためのトリガーとする事もできる。
 しかし下級彼岸攻撃力が低いモンスターが多いため、下げ幅は大きくならない。

 (2)の効果破壊を介さない除去であり、破壊耐性を持つものでも除去可能。
 とはいえ対象をとる効果なのでサクリファイス・エスケープをされる事もある。
 このカードにも特に耐性はないため、墓地へ送られない種の除去を受け、モンスター効果の発動機会を得られない可能性もある。

 単体では事故要因となりうる儀式モンスターである上に、効果の発動手札コストを要求するため消費が大きい。
 効果の性質上【彼岸】でしか使えないが、よく使われる《彼岸の旅人 ダンテ》リリースには使えず、下級彼岸も2体以上必要となる。
 だが、このカード自体は《彼岸の悪鬼 スカラマリオン》サーチできず、彼岸自壊デメリットの都合上、《マンジュ・ゴッド》等のサーチャーは併用しづらい。
 《彼岸の巡礼者 ダンテ》《永遠の淑女 ベアトリーチェ》など、より軽い消費で事故の危険性も無く採用できるカードもあり、通常の構築で採用するのは難しい。

 しかし、《儀式の下準備》《善悪の彼岸》共々サーチできるため、このカードを中心とした構築にすれば活躍も期待できる。
 《魔界発現世行きデスガイド》レベル3の儀式魔人リクルートすればリリースが揃う。
 その2体を直接リリースせずに《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を出し、その効果でさらに他のレベル3の儀式魔人墓地へ送ることで、墓地の2体の儀式魔人除外して儀式召喚するという手もある。
 レベル3の儀式魔人自体が種族属性レベルの点で【彼岸】と噛み合っているので併用しやすい。
 また、儀式召喚できない場合でも手札コストとして運用すれば、《善悪の彼岸》の(2)の効果を使うことが可能。

  • 英語名の「Malacoda」の由来は、ダンテの「神曲」に登場する十二人の悪魔「Malebranche(マレブランケ)」の一人である「Malacoda(マラコーダ)」だろう。
    その名はイタリア語で「禍いの尾」「邪悪の尾」を意味する。(マレブランケの名前の中では唯一、ダンテによる造語ではない)
    マレブランケをモデルとする彼岸モンスターの中でも一際ステータスが高いのは、彼がマレブランケのリーダーだからだろう。
    • 和名の「ヘルレイカー(Hellraker)」は、ドロシー・L・セイヤーズ訳の英語版におけるマレブランケの名前である。
      なお、セイヤーズ訳英語版においてマラコーダは「ベルゼキュー(Belzecue)」となっている。
    • 「Nether」は「下の」「地下の」を意味し、転じて「地獄」や「冥土」と訳される。

関連カード

―《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ

収録パック等

FAQ

(1)の効果について

Q:効果処理時にこの効果発動するために墓地へ送ったモンスター墓地に存在しなくなった場合でも、ダウンする処理は行われますか?
A:はい、行われます。(15/09/18)

Q:攻撃力守備力が両方とも0のモンスター対象効果発動できますか?
A:はい、発動できます。(15/09/18)


Tag: 《彼岸の鬼神 ヘルレイカー》 モンスター 儀式モンスター 効果モンスター 星6 闇属性 悪魔族 攻2700 守2200 彼岸 正規の方法以外での特殊召喚不可

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