遊戯王カードWiki - 《氷結界》

《氷結界(ひょうけっかい)/Ice Barrier》 †

通常罠
このカード名の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスターは、攻撃力が０になり、表示形式を変更できず、効果は無効化される。
(2)：墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル５以上の水属性モンスター１体を墓地へ送る。
その後、自分の墓地から水属性モンスター１体を選んで手札に加える事ができる。
この効果の発動後、次の自分ターンの終了時まで自分は水属性モンスターしか特殊召喚できない。

　ANIMATION CHRONICLE 2021で登場した通常罠。
　相手モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時にその攻撃力を０にして表示形式変更と効果を封じる効果、自身を墓地コストにレベル５以上の水属性をデッキから墓地へ送り、その後水属性をサルベージできる効果を持つ。

　(1)は相手モンスターを無力化する効果。
　相手モンスターからの攻撃時だけでなく、自分から相手モンスターに攻撃する際にも使用できる。
　対象をとらない効果であり、攻撃力を０にして直接攻撃に等しいダメージを与えられる。
　効果を無効化するためそのモンスターからの妨害も受けづらいが、自身の効果で戦闘破壊耐性を持つモンスターをサンドバッグにできない点には注意。
　一方で自分の幻想魔族とは相性が良い。

　(2)はレベル５以上の水属性をデッキから墓地へ送り、その後水属性をサルベージする効果。
　単体でもレベル５以上の水属性を実質サーチする効果として使え、《おろかな副葬》で墓地に置いておけば初動にも使えるだろう。
　サルベージするのは墓地へ送ったモンスター以外でも良く、レベル４以下の水属性を手札に加えることも可能。
　《彩宝龍》や氷水上級モンスターはサーチから特殊召喚につなげやすく、水属性縛りのモンスターを展開する場合に役立つ。
　除去として使用できる《海亀壊獣ガメシエル》や手軽に展開できる《氷水帝エジル・ラーン》もサーチ先の候補となる。
　《氷結界の虎将ウェイン》とは相互にサーチしあえる関係であり、他のフィールドに出しやすい氷結界と共に高レベルモンスターを主体とした【水属性】に出張できる。

　カテゴリがレベル５以上の水属性で構成されているベアルクティや、レベル６・８が軸となる六花では墓地経由のサーチを目当てに使ってもいいだろう。
　影霊衣も儀式モンスターの多くをサーチでき、《ブリューナクの影霊衣》を介して別の影霊衣のサーチも可能。
　クリストロンであれば展開の起点となる《水晶機巧－サルファフナー》を墓地へ送る事ができ、更にあちらの効果の発動に必要なクリストロンモンスターを回収してそのまま《水晶機巧－サルファフナー》の効果発動まで繋げられる。
　海皇を使用するデッキでは《ドラゴン・アイス》を墓地へ送りつつ、コストとなる海皇をサルベージできる。

(1)の効果は攻撃力を０にするのも効果を無効にするのも永続的なものであり、何らかの手段で戦闘破壊を逃れられた場合でもほぼ相手モンスターの無力化が可能。

カード名が単一のカテゴリ名のみという非常に珍しいカード。
一応、派生カードをカテゴリに加えるため、結果的にカード名がカテゴリ化した例には《ギアギアーノ》や《エルフの剣士》、《妖刀－不知火》等が存在する。
しかしこのカードのように、カテゴリ成立以降にそのカテゴリ名のみのシンプルな名前として登場したカードは《古代の歯車》や《コード・トーカー》程度しか存在しない。
- ただし、下記の通りこのカードの出自自体は氷結界とは一切関係ないため、その点でも異例と言える。
  OCG化の際に加えられた(2)の効果により、上記の通り【氷結界】とはシナジーがある。

原作・アニメにおいて―
漫画GXでの「三沢＆明日香vsヨハン＆アモン」戦にて明日香が使用。
直接攻撃を宣言した《封印獣ヂャルムジュル》の攻撃力を０にして攻撃を防いだ。
更に《封印獣ヂャルムジュル》は１ターンに１度の除去効果を使えなくなった上で攻撃力０の攻撃表示で棒立ちになり、これを処理できなかったことで戦闘ダメージによる敗北に繋がることとなった。

漫画では(2)の効果はなかった。
同じデュエルで明日香が使用した《クリスタル・ガール》らと同様、水属性・レベル５以上モンスターのサポートとなる効果が追加されている。
また、(1)の効果は攻撃モンスターに対しての効果であり、OCGのように自分から攻撃する際に相手モンスターに適用させることはできなかった。