遊戯王カードWiki - 《魔界劇団カーテン・ライザー》

《魔界劇団(まかいげきだん)カーテン・ライザー/Abyss Actor - Curtain Raiser》 †

ペンデュラム・効果モンスター
星４/闇属性/悪魔族/攻1100/守1000
【Ｐスケール：青７/赤７】
このカード名のＰ効果はデュエル中に１度しか使用できない。
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。
Ｐゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1)：自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合、
このカードの攻撃力は１１００アップする。
(2)：１ターンに１度、デッキから「魔界台本」魔法カード１枚を墓地へ送って発動できる。
自分のＥＸデッキから表側表示の「魔界劇団」Ｐモンスター１体を手札に加える。

　COLLECTORS PACK 2017で登場した闇属性・悪魔族の下級ペンデュラムモンスター。
　ペンデュラムゾーンから特殊召喚できるペンデュラム効果、自己強化する永続効果、エクストラデッキから魔界劇団をサルベージできる起動効果を持つ。

　ペンデュラム効果は自身をペンデュラムゾーンから特殊召喚する効果。
　初ターンの展開やフィールドが空いた場合の切り返しに役立つが、デュエル中に一度の効果なので、ここぞという場面で活用したい。
　デッキにピン挿しする程度なら、エクストラデッキからのサルベージやバウンスを受けない限りはデュエル中に１度の制約は気にならない。

　(1)のモンスター効果は条件付きの自己強化。
　他にモンスターが居ない場合は実質攻撃力２倍となり、《魔のデッキ破壊ウイルス》のコストにも使える。
　しかし、ペンデュラム召喚による展開が主軸となりやすい魔界劇団の特性とはあまり噛み合っていないので、ペンデュラム効果で特殊召喚した後にアタッカーにできるという程度である。

　(2)のモンスター効果はデッキの魔界台本をコストにエクストラデッキから魔界劇団をサルベージする効果。
　デッキ圧縮とサルベージの両方を狙え、墓地へ送られた魔界台本は《魔界劇団－デビル・ヒール》や《魔界台本「魔界の宴タ女」》、《魔界劇団－ビッグ・スター》のペンデュラム効果で回収できる。
　サルベージは、エクストラモンスターゾーンやリンク先を確保できない状況でペンデュラム召喚する際に役に立つ他、ペンデュラムゾーンに発動してペンデュラム効果を再利用することもできる。
　ペンデュラム召喚しづらいレベル１の《魔界劇団－エキストラ》を回収し通常召喚に繋げるのもいい。
　《連成する振動》などの、ペンデュラムゾーンのカードを破壊しつつアドバンテージを稼げるカードと併用するのもよいだろう。
　《ペンデュラム・トレジャー》を併用すればサーチとしても機能する。

　《魔界劇団－エキストラ》を回収する手段として見ると、魔界劇団には他に《魔界劇団－ダンディ・バイプレイヤー》が存在している。
　あちらのほうがステータスは低いがペンデュラムスケールは高く、《魔界劇団－ビッグ・スター》のペンデュラム召喚も狙える。
　一方こちらは自らアタッカーになれる、レベル４魔界劇団と《同胞の絆》やランク４のエクシーズ素材が共有できる、魔界台本を《魔界劇団－デビル・ヒール》などで回収するコンボも狙えると、互いに一長一短の関係である。

　ペンデュラム効果はデッキを選ばず発動できるため、《フォトン・スラッシャー》のような運用も可能である。
　あちらと比較すると妨害を受けやすくデュエル中一度の制約もあるものの、悪魔族で容易に特殊召喚できるレベル４のモンスターは貴重である。
　《ＤＤＤ怒濤王シーザー》や《伏魔殿－悪魔の迷宮－》に利用できるのはこのカードならではの利点。
　この場合は制約の関係上、ピン挿しにするか《闇の誘惑》などによる２枚目以降の処理手段を用意しておきたい。
　特殊召喚しやすいペンデュラムモンスターとしても使いやすく、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を素早くリンク召喚したいデッキにおいても採用できる。
　闇属性なので《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》や《覇王眷竜ダーク・リベリオン》を出すこともでき、ペンデュラム効果での特殊召喚なので魔導獣やエンディミオン等魔力カウンターとも相性が良い。

サーカスのテントを被ったような姿をしている。
「Curtain Raiser」とは開幕劇、前座を意味する。
この場合は、客席の雰囲気を温める役割で、主役の前に出る者という意味の前座だろう。
イラストは名前を直訳すると「幕を上げる者」となることから来ていると思われる。

魔界劇団では、現状このモンスターにのみ、カテゴリと名前の間にハイフン（－）が記載されていない。
- 後述の通りアニメではハイフンがあり、他の魔界劇団と統一性があった。
  後に登場した新カードにもハイフンがあり、ハイフンがないこのカードだけ不自然な形になっている。
  わざわざこのカードだけハイフンを無くす理由も特に考えられず、OCG化の際のミスの可能性が高い。
  なお、英語名ではしっかりハイフンが記載されている。