無千(むせん)ジャミング/Digit Jamming》

永続魔法
(1):フィールドに攻撃力1000以上のモンスターが存在する場合、
モンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動する。
フィールドの全てのモンスターは、
攻撃力がその攻撃力1000につき1000下げた数値になり、
守備力がその守備力1000につき1000下げた数値になる。
(2):このカードが破壊された場合に発動する。
フィールドの全てのモンスターはターン終了時まで、
攻撃力がその攻撃力1000につき1000下げた数値になり、
守備力がその守備力1000につき1000下げた数値になる。

 POWER OF THE ELEMENTSで登場した永続魔法
 ダメージ計算時モンスター攻撃力守備力をその百の位までの数値にする効果破壊されたターンモンスター攻撃力守備力をその百の位までの数値にする効果を持つ。

 回りくどいテキストを要約すると攻撃力守備力が百の位以下の数字(下三桁)のみになる効果である。
 2000や3000といった千の倍数のステータスは実質0となり、1950や1900といった中途半端なステータスが高水準として扱われるようになる。
 直接攻撃でも発動するため、大きな戦闘ダメージ自体が発生しにくくなり遅延カードにもなる。

 ただし、(1)は永続効果ではなく効果の発動を伴うため、ダメージステップ(またはバトルフェイズ)終了時まで効果の発動を封じるモンスターには無力となる。
 中でも《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》は実質攻撃力5000を誇る大敵である。
 当然だが効果を受けない耐性を持つモンスター、例外的だが特殊な攻撃力の計算を行う《邪神アバター》にも通用しない。
 下級モンスターがほぼ素材運用で、かつフィニッシャー《炎斬機ファイナルシグマ》が強固な耐性を持つ【斬機】にはサイドデッキに隠し味として有用である。

 (2)は除去された場合に発動する効果
 ステータスの変動内容は(1)と同じで、除去されてもターン終了時までは効果が残るということだが、この効果発動後にフィールドに出たモンスターには影響しない。
 なお、簡単に自分モンスター攻撃力全体弱体化できるので、《機械複製術》《タンホイザーゲート》のような低攻撃力モンスターサポートと組み合わせるのも有効。

 特殊な状況を作り出すことのできるカードだが、以上のように抜け道も多い。
 逆に、自分が抜け道を利用できるモンスターと併用して、相手にのみ攻撃力の制限をかけて運用するのが良いだろう。

  • カード名の「無千」はの位をにする効果と「無線」を掛けたシャレ。
    イラストでも電波らしきものを発する無線LAN(Wi-Fi)ルーターのような機械が描かれている。
  • 英語名では「Digit Jamming(桁狂わせ)」ということで大意は伝わるが、言葉遊びが成立しない「千」の要素が抜けている。

関連カード

イラスト関連

下三桁の元々のステータスが950のモンスター

攻撃力が950となるモンスター

守備力が950となるモンスター

収録パック等


Tag: 《無千ジャミング》 魔法 永続魔法

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