嗤う黒山羊(ルンペル・トイフェル)/The Black Goat Laughs》

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。
このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターを墓地以外から特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、モンスターカード名を1つ宣言して発動できる。
このターン、お互いに宣言されたモンスターと元々のカード名が同じモンスターのフィールドで発動する効果を発動できない。

 PHANTOM NIGHTMAREで登場した通常罠
 宣言したカード名と元々のカード名が同じモンスター蘇生以外の特殊召喚を封じる効果、自身を墓地コスト宣言したカード名と元々のカード名が同じモンスターフィールドでの効果の発動を封じる効果を持つ。

 宣言したモンスター蘇生以外の特殊召喚を(1)で、フィールドでの効果の発動を(2)で防ぐことができる。
 自分特殊召喚効果の発動も制限されるが、基本的に相手ターン発動するためミラーマッチでも殆ど負担にはならないだろう。
 相手デッキタイプがわかった時点でキーカード宣言すれば相手の動きを大きく妨害できる。

 基本的には先攻向けのカードだが、相手ターンにこのカード墓地へ送ることで先攻ターン目の相手の展開を(2)で妨害するような芸当も可能。
 例えば【ラビュリンス】では《白銀の城の火吹炉》《白銀の城の竜飾灯》捨てることでこれを行える。

 相手デッキがわかっているデュエルでの先攻ターン目に伏せられればかなりの制圧力を持ち、逆に相手が展開を終えた後攻などに伏せても遅いことが多いため、サイドデッキ向けのカードではある。
 この場合同じ通常罠で特定のモンスター種類特殊召喚を縛る《次元障壁》がライバルとなるだろう。

 (2)の効果《天岩戸》《ハーピィズペット幻竜》三幻神などのデメリット発動する自分効果モンスター宣言することで防ぐことも考えられる。

  • カード名の「嗤う」は(本来の読みでは)「わらう」と読み、「あざ笑う」と同じく他人を見下して笑うことを指す。
    黒山羊は、黒山羊の頭を持つ悪魔・バフォメットの存在から悪魔と同一視して位置付けられる。
    • ルビの「ルンペル(Rumpel)」は「rumpeln」の活用でドイツ語で「ガタガタ・ゴロゴロと音を鳴らす」、「トイフェル(Teufel)」は「悪魔・悪鬼」を意味する。
      モンスターカード名を宣言しそれを封じるという効果からすると、恐らくグリム童話の「ルンペルシュティルツヒェン」が由来であると思われる。
      貧しい粉挽きの娘が小人に金を紡ぐという報酬の対価としてネックレス、指輪、そして第一子を要求されるが、三日後までに自らの名前を当てる事が出来たならば子供から手を引くという約束をする話である。
      この話においては悪魔ではなく小人であるが、「悪魔の名前当て」というモチーフは世界各地で見られる話である。
      このカードも「悪魔」を相手のキーカードに見立て、それを当ててみろという事であろう。

関連カード

イラスト関連

収録パック等


Tag: 《嗤う黒山羊》 通常罠

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