遊戯王カードWiki - 《渾然たる闘牛詩

《渾然(こんぜん)たる闘牛詩(とうぎゅうし)－オルフェブル/Orphebull the Harmonious Bullfighter Bard》 †

特殊召喚・効果モンスター
星８/光属性/獣戦士族/攻3000/守2400
このカードは通常召喚できない。
このカード以外の光・闇属性モンスターを２体ずつ、自分の手札・墓地から除外した場合のみ特殊召喚できる。
(1)：この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、
その特殊召喚のために手札から除外したモンスターの数×１０００アップし、
その特殊召喚のために墓地から除外したモンスターの数まで１度のバトルフェイズ中にモンスターに攻撃できる。
(2)：このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージ計算後に発動できる。
その相手モンスターを除外する。

　WORLD PREMIERE PACK 2023で登場した光属性・獣戦士族の特殊召喚モンスター。
　手札・墓地から光・闇属性をそれぞれ２体ずつ除外して特殊召喚できる召喚条件、召喚条件で除外した手札のモンスター×1000の自己強化と除外した墓地のモンスターの数だけモンスターに攻撃できる永続効果、自身が戦闘破壊した相手モンスターを除外する誘発効果を持つ。

　カオスに類似した召喚条件だが、手札からも除外できる代わりに光・闇属性をそれぞれ２体ずつ合計４体除外する必要があるため、かなり重い。
　手札か墓地という重要なリソースを大きく失うことになるものの、効果の性質を考えればフィニッシャー向けのカードであり、そのまま勝利すればリソース消費の激しさも関係ない。
　逆に攻撃を防がれるあるいは攻撃前に除去されるようなことがあれば、非常に大きなディスアドバンテージとなるため、それらに対する対策は事前に行っておきたい。

　(1)は自己強化とモンスターへの攻撃回数を増やす効果。
　3000という高い元々の攻撃力に手札から除外したモンスターの数×1000の自己強化が加わるため、非常に高い攻撃力を得られる。
　更に墓地から除外したモンスターの数だけモンスターへ攻撃できるため、かなりのダメージを見込める。
　なお原則として、相手モンスターの数を上回る墓地のモンスターを除外した場合、余った攻撃権利は無意味となる。
　ただ、ディスアドバンテージの観点では手札より墓地の方を除外したいため、この辺りの見極めが求められる。

　戦闘破壊されないモンスターを送りつけるか、戦闘破壊耐性を付与するといった手段でサポートするのもいいだろう。
　この方法ならば自己強化・連続攻撃双方を活かしやすくなる。

　(2)は戦闘破壊するモンスターを除外する効果。
　戦闘破壊したモンスターの墓地利用を封じられる。
　発動は任意であるため、除外したくないモンスターは除外しないということも選べる。

召喚条件で墓地のモンスターを１体も除外せずとも１度は攻撃できる。

(1)を適用した場合の攻撃力と攻撃回数の関係（他のカードの効果は関与しないものとする）。

それぞれの除外枚数	攻撃力	攻撃回数	最大ダメージ
手札４・墓地０	7000	１回	7000
手札３・墓地１	6000	１回	6000
手札２・墓地２	5000	２回	10000
手札１・墓地３	4000	３回	12000
手札０・墓地４	3000	４回	12000

元々は、TCG版Photon Hypernovaで追加された12種の海外新規カードの内の１枚である。

「オルフェブル（orfèvre）」はフランス語で金鋳物職人を意味する。
ここに、ギリシャ神話に登場する吟遊詩人（bard）「Orpheus（オルペウス）」と「bull（雄牛）」を掛けていることが英語名から判る。
- 肩書き通り、イラストでは竪琴を持っており、五線譜が周囲に現れている。
  「Bullfighter」は通常「闘牛士」を意味するが、イラストを見る限りでは「雄牛の戦士」という意味合いと思われる。
  竪琴も剣も金色に見えるのは、金鋳物職人の方の意味にちなんでいるのだろう。