【お触れビート】

デッキの概要

 自分デッキ罠カードの投入を極限まで抑え、相手罠カード《王宮のお触れ》で封じ、効果モンスター魔法カードで畳み掛けるデッキ
 相手罠カードを全て腐らせる事で相手の行動を制限、こちらは減らした罠カードの枠に効果モンスター魔法カードを多数採用することで、より攻撃的なデュエルを展開していく。

《王宮のお触れ/Royal Decree》
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
このカード以外のフィールドの全ての罠カードの効果は無効化される。
《人造人間−サイコ・ショッカー/Jinzo》
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、
フィールドの罠カードの効果は無効化される。

デッキ構築

モンスターについて

 《王宮のお触れ》と共に封じの代表格たる《人造人間−サイコ・ショッカー》の採用は当然視野に入れたい。
 アンティーク・ギアシリーズや《漆黒の戦士 ワーウルフ》等も採用して、徹底的に罠カード腐らせる手段も有効だろう。
 その他に相性が良いモンスターとしては《冥界の魔王 ハ・デス》を筆頭にするモンスター効果無効効果を持つものがある。
 《死霊騎士デスカリバー・ナイト》は、モンスター効果無効化の筆頭カードであり、非常に有力なカードである。
 《スターダスト・ドラゴン》《閃こう竜 スターダスト》《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》《王宮のお触れ》《人造人間−サイコ・ショッカー》魔法カードモンスター効果による破壊から守る事ができる。

 他方でより強力な効果モンスターを採用して制圧を図る手も有効。
 《N・グラン・モール》《ならず者傭兵部隊》等を利用して相手モンスター除去し、戦闘ダメージを与えていく作戦等である。

 パワーカードとはいえ《冥府の使者ゴーズ》《黄泉ガエル》といったフィールドカードがないことを条件とするカードは、《王宮のお触れ》との相性が悪いため採用は難しい。

魔法カード

 主軸になるモンスターを特定しない故に、採用されうる魔法カードもまた固定されない。
 だがそれでも相性の良いカードは存在する。
 特に速攻魔法は他のデッキよりも大きなウェイトを占めることだろう。

 その他、攻撃力補助として《団結の力》《魔導師の力》相手罠カードをほとんど気にしないで良いが故に非常に相性がよい。
 だが、《サイクロン》《月の書》には当然注意する必要がある。

罠カード

 まず《王宮のお触れ》はフル投入。
 上記の通り、このデッキのコンセプトは《王宮のお触れ》相手罠カード腐らせる事である。
 よって、こちらも死に札を増やさないために《王宮のお触れ》以外の罠カードは極力減らす必要がある。

 他の罠カードを採用する場合、墓地の自身を除外して効果を発動できる罠カード《王宮のお触れ》の影響を受けにくいので、それらを採用しやすい。
 他には完全蘇生となる《リビングデッドの呼び声》等も《王宮のお触れ》が来ない場合に普通に使用できるので相性が良いだろう。

戦術

 《王宮のお触れ》発動し、罠カード無効化している間にどれだけ有利に運べるかに尽きる。
 発動に関しては、相手セットされたばかりのカードへの対策はそのエンドフェイズ《王宮のお触れ》発動するのがベター。
 《サイクロン》《ギャラクシー・サイクロン》《コズミック・サイクロン》などが天敵なので、これらを如何に避けるかも重要となる。
 序盤に速攻魔法セット、これら伏せ除去カードの浪費を誘うことが出来れば最適である。

 発動成功後は《王宮のお触れ》を守りうるカードはほとんどないため、出来るだけ短期決着を目指すに越したことはない。
 多少無理をしてでもモンスターを展開し、一気にフィールド制圧を狙おう。
 しかしそれでも

  1. チェーン1:《聖なるバリア −ミラーフォース−》発動
  2. チェーン2:《サイクロン》対象《王宮のお触れ》

 などで、あっさり破壊されてしまう危険はある。
 一応対策はあり、《王宮のお触れ》発動下で《聖なるバリア −ミラーフォース−》発動してきた場合それにカウンター罠チェーンすることで相手《サイクロン》発動できなくすることが可能である。
 もちろんカウンター罠無効にされているが、《聖なるバリア −ミラーフォース−》《王宮のお触れ》無効にされる。

このデッキの弱点

 《王宮のお触れ》が張ってある状態では、より強いモンスターフィールドに出せたプレイヤーが優位に立てる。
 相手により強力なモンスターが出現したときには自分《王宮のお触れ》相手をアシストしてしまう結果となってしまう。
   特に《王宮のお触れ》発動した状態で速攻魔法セットする等した場合は魔法&罠ゾーンに複数のカードが並ぶためアドバンテージを失いやすい。
 ただし、【お触れホルス】《ホルスの黒炎竜 LV8》の存在により、その弱点をある程度克服した【お触れビート】と言える。

 ある種のミラーマッチとなる【お触れホルス】と当たってしまっては苦戦を強いられるだろう。
 相手の切り札に魔法カードが通用せず、相手罠カードを封じる利点が完全に封殺されるため優位に立ちにくいだろう。
 だが《死霊騎士デスカリバー・ナイト》除去魔法を併用すれば、《我が身を盾に》等を使われない限り、ほぼ確実に《ホルスの黒炎竜 LV8》除去できるため、勝機は十分あり得る。
 また、上級モンスターであるため、フィールドに出てくる前に下級モンスターで押し切れる場合もある。

 また、強力であるが故に発動条件が指定されている物が多い罠カードの使用を自分も半ば放棄しているため、《王宮のお触れ》破壊されると脆い事も欠点となる。
 《王宮のお触れ》破壊された後に伏せカードを出しても、罠カードではないことは明白となってしまうからである。

このデッキの歴史

 第4期から第5期にかけて作成されたデッキであり、第2期より存在していた、《人造人間−サイコ・ショッカー》による罠カード封殺をより特化させたデッキと言える。
 しかし、シンクロモンスター登場初期は魔法カードモンスター効果だけでは対処できなくなり、自分罠カードの阻害もしてしまう《王宮のお触れ》などは相対的に扱いにくくなっていった。
 魔法・罠カードメタが効かない手札誘発が多様化した現在では《王宮のお触れ》サイドデッキから相手を見て投入するのが基本となっており、概念自体は残っているがデッキとしては消滅傾向にある。
 ただ、第11期でラビュリンスが登場したことにより【罠ビート】全体のデッキパワーが上がりつつあるため、地雷としての役割なら十分与えられる。

サンプルレシピ

関連リンク

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