【リブロマンサー】 -遊戯王カードWiki

【リブロマンサー】 †

デッキの概要 †

　リブロマンサーを中心とした【儀式召喚】デッキ。
　特殊召喚でフィールドに展開されたモンスターを利用して儀式召喚を行い、追加効果を適用する戦術が特徴。

• フィールドのモンスターを儀式召喚に用いて追加効果を適用する戦術は【ヴェンデット】と共通する。
  ただし、あちらはリリースされる側の効果で付与しているのに対し、こちらは儀式モンスター側の効果で追加効果を得る点で真逆である。
  

• メインデッキに複数のサイバース族モンスターを持つカテゴリであるため、【サイバース族】固有の展開ギミックも取り入れられる。
  

《リブロマンサー・Ｇボーイ/Libromancer Geek Boy》
効果モンスター
星３/風属性/サイキック族/攻 800/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：手札の儀式モンスター１体を相手に見せて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2)：このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「リブロマンサー」魔法カード１枚を手札に加える。

《リブロマンサー・ライジング/Libromancer First Appearance》
フィールド魔法
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
(1)：このカードの発動時の効果処理として、
同名カードが自分フィールドに存在しない「リブロマンサー」モンスター１体を手札に加える事ができる。
(2)：自分メインフェイズに発動できる。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「リブロマンサー」儀式モンスター１体を儀式召喚する。

デッキ構築に際して †

メインデッキのモンスターカードについて †

―リブロマンサー

• 通常召喚モンスター
  以下の共通テキストを持つ。
  

  このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
  (1)：手札の儀式モンスター１体を相手に見せて発動できる。
  このカードを手札から特殊召喚する。
  (2)：(固有効果)

  (1)で特殊召喚し、(2)を使用後に儀式召喚に利用するのが基本戦術となる。
  

• 《リブロマンサー・Ｇボーイ》（レベル３・風・サイキック族）
  固有効果はリブロマンサー魔法カードのサーチ。
  《リブロマンサー・ライジング》を経由すればモンスターにもアクセスでき、更に儀式召喚にまで繋がる。
  既に確保できているのならば《リブロマンサー・リアライズ》をサーチし、トークン生成によりディスアドバンテージを抑えられる。
  

• 《リブロマンサー・ファイア》（レベル４・炎・サイバース族）
  固有効果は同名カード以外のリブロマンサーモンスターのサーチ。
  手札に儀式モンスターがある場合はサーチ先を通常召喚モンスターとすることで、そちらも(1)で特殊召喚できる。
  儀式召喚の準備が整っているのならば直接儀式モンスターをサーチするのも良いだろう。
  

• 《リブロマンサー・マジガール》（レベル４・水・魔法使い族）
  固有効果は相手ターンでのリブロマンサー儀式モンスターの儀式召喚。
  相手ターンという指定から、同レベル且つ特殊召喚時の誘発効果を持つ《リブロマンサー・ミスティガール》が筆頭候補となるか。
  対象を取る除去や戦闘破壊を回避するために発動するという使い方もある。
  

• 《リブロマンサー・エージェント》（レベル６・地・戦士族）
  固有効果は同名カード以外のリブロマンサーカードのサルベージ。
  魔法・罠カードをサルベージした場合は手札１枚をデッキボトムに戻す必要があるが、それでも《リブロマンサー・ライジング》等は回収する価値はある。
  レベルの高さ故に《リブロマンサー・ファイアバースト》以外の儀式召喚を自身１枚で済ませられるのが利点。
  

• 儀式モンスター
  基本の効果の他にフィールドのモンスターを儀式召喚に用いた場合に追加効果を適用する共通要素を持つ。
  通常の【儀式召喚】では儀式モンスターだけが手札にあっても意味を成さないが、このデッキは上記の特殊召喚に利用できるため保持するだけでもメリットが生まれる。
  

• 《リブロマンサー・ファイアスターター》（レベル３・炎・サイバース族）
  基本効果は相手のカードの効果をトリガーとした自己強化、追加効果は対象耐性と効果破壊耐性。
  効果による除去を耐性で耐え、自己強化で戦闘破壊を防ぐと、２つの効果自体はシナジーがある。
  ただし、元々のステータスの低さと自己強化の倍率の小ささから、戦闘に耐えるには相手にある程度動いてもらう必要がある。
  また、攻撃力3000を上回る超大型モンスターには突破されてしまうので、過信は禁物。
  

• 《リブロマンサー・ミスティガール》（レベル４・光・天使族）
  基本効果は特殊召喚時における相手モンスターの無力化、追加効果は儀式モンスターへの対象耐性の付与。
  耐性面は上記と比べると対象を取らない破壊に弱い点で劣るが、他の儀式モンスターに付与できる点で勝るので、なるべく他の儀式モンスターと並べたい。
  特殊召喚時の誘発効果は相手ターンにフリーチェーンで儀式召喚できる《リブロマンサー・マジガール》と相性が良い。
  なお、儀式召喚以外の特殊召喚もトリガーとなるため、蘇生制限を満たしていれば蘇生カードがそのまま妨害カードとなる。
  

• 《リブロマンサー・デスブローカー》（レベル６・闇・悪魔族）
  基本効果はリブロマンサー罠カードのサーチと戦闘ダメージをトリガーとしたモンスター除去、追加効果は自身の直接攻撃を可能とする効果。
  追加効果で確実に戦闘ダメージを通し、(3)のモンスター除去に繋げられれば理想的。
  モンスター越しの戦闘ダメージともトリガーにはなるが、その場合は戦闘破壊したものとは別のモンスターが必要となる。
  また、リブロマンサー罠カードは制圧・妨害に適したものが揃っており、攻撃面のみならず守りの面でも有用なモンスターと言える。
  

• 《リブロマンサー・ファイアバースト》（レベル７・炎・サイバース族）
  基本効果はモンスターへの２回攻撃と攻撃宣言時の自己強化、追加効果は戦闘破壊耐性と戦闘ダメージの倍化。
  ３つの効果にはそれぞれのシナジーがあり、２回攻撃と自己強化で戦闘を優位にしつつ、ダメージ倍加で大ダメージを与えていく。
  自己強化の倍率が低いため大きな強化には複数回の発動が求められるのだが、墓地コストが必要なので乱発は難しいのが難点。
  また、レベルの高さ故に１体のモンスターのみで儀式召喚を行うのが難しく、除去を受けるとディスアドバンテージが大きくなりがち。
  

―相性の良いモンスター

• 《マンジュ・ゴッド》・《宣告者の神巫》
  【儀式召喚】ではお馴染みのモンスターたち。
  リブロマンサーは特殊召喚で展開できるため、これらに召喚権を回しやすい。
  

• 《サイバー・プチ・エンジェル》
  《宣告者の神巫》をリリースした際にリクルートでき、下記の《サイバー・エンジェル−弁天−》をサーチできる。
  《宣告者の神巫》と非常に相性の良い《スプライト・エルフ》のリンク素材にもなる。
  

• 《サイバー・エンジェル−弁天−》
  リリースされる事で《リブロマンサー・ミスティガール》や《宣告者の神巫》をサーチできる。
  ただし手札からのリリースが基本となるので、このモンスターを儀式召喚に用いた儀式モンスターは追加効果を得るのは難しくなる。
  

• 《虚無の統括者》
  特殊召喚できない重い最上級モンスターだが、出せれば相手の特殊召喚のみを一方的に封じれるためリターンも大きい。
  リブロマンサーをリリースに用いてアドバンス召喚でき、《サイバー・エンジェル−弁天−》のサーチにも対応している。
  

エクストラデッキのモンスターについて †

　エクストラデッキへの依存度は低いので、汎用性の高いモンスターで適当に埋めておけばよいだろう。
　《宣告者の神巫》を採用しているのならば《虹光の宣告者》と《旧神ヌトス》は必須となる。

　また、通常召喚モンスターのリブロマンサーは（同名カードの制限はあるものの）特殊召喚効果により展開力が高く、儀式召喚以外の素材にも利用しやすい。
　故に、儀式召喚は補助程度に捉えておき、エクストラデッキからの展開をメインとした構築も可能ではある。

―リンクモンスター

• 《リンク・ディサイプル》＆《リンク・ディヴォーティー》
  リブロマンサーはレベル４以下のサイバース族が２体存在するのでリンク召喚は難しくない。
  リンク３以上を出せなくなるものの、コンボにより実質リンク３分、《Ｇゴーレム・クリスタルハート》を経由すればリンク４分のリンク素材になれる。
  《Ｉ：Ｐマスカレーナ》を出せば相手ターンに高リンクのリンクモンスターに繋げられる。
  下記の《サイバース・ウィッチ》との相性もよく、《サイバース・ウィッチ》を出しつつ効果のトリガーとなる特殊召喚も用意できる。
  

• 《サイバース・ウィッチ》（＆《サイバネット・リチューアル》）
  ２枚のカードのサーチとレベル４以下のサイバース族を蘇生できるリンク２。
  サイバース族２体の縛りはリブロマンサーだけでもクリアできなくはないが、汎用性の高いサイバース族を数枚採用しておいた方が安定して出しやすいだろう。
  《サイバネット・リチューアル》は儀式召喚先がサイバース族に限定されているので素引きはしたくないが、儀式モンスターと纏めてサーチできるリターンの大きさは魅力的。
  

魔法・罠カードについて †

―リブロマンサー

• 《リブロマンサー・ライジング》
  発動時のリブロマンサーモンスターのサーチ効果と儀式召喚を行う効果を持つフィールド魔法。
  フィールドに既に存在するモンスターの同名カードはサーチできないが、大した制約でもない。
  いずれの効果も重要度は高く、特別な理由がない限りはフル投入が前提となる。
  

• 《リブロマンサー・オリジン》
  発動時のリブロマンサー魔法・罠カードのセット、儀式モンスターの強化、儀式召喚時の魔法・罠除去の３つの効果を持つ永続魔法。
  魔法・罠除去はタイミング的に最も必要な展開前に行えないのが欠点であり、強化も倍率が低いためややオマケに近い。
  だが、キーカードの《リブロマンサー・ライジング》をデッキからセットできる(1)だけでも有用性は高く、このためだけに採用する価値がある。
  

• 《リブロマンサー・リアライズ》
  公開したリブロマンサー儀式モンスターと同レベルのファイアトークンを生成する永続魔法。
  ファイアトークンが存在する限りはリブロマンサー以外の特殊召喚が封じられるので、早々に儀式召喚に用いて制約を解除したい。
  《リブロマンサー・ライジング》と併用すればディスアドバンテージ無しで毎ターン儀式召喚できるため是非とも狙いたい。
  

• 《リブロマンサー・リライジング》
  リブロマンサーの儀式魔法だが、上記の《リブロマンサー・ライジング》と異なり使い捨てなので優先度は劣る。
  こちらは《リブロマンサー・ファイアスターター》・《リブロマンサー・ファイアバースト》と共に《儀式の下準備》に対応するのが利点。
  条件次第では《リブロマンサー・ファイアバースト》に効果耐性を付与でき、あちらの弱点を埋められるため狙ってみるのも一興。
  

• 《リブロマンサー・アフェクテッド》
  リブロマンサー１体をバウンスし、相手モンスターをコントロール奪取する通常罠。
  通常召喚モンスターは特殊召喚できるためバウンスがほぼ苦にならないが、代わりに奪ったモンスターがエンドフェイズにバウンスされるので戦線維持には適さない。
  とは言え、モンスター除去という観点では役割を果たしており、特にエクストラデッキのモンスターに対しては特に効果的。
  儀式モンスターを対象とすれば永続奪取となるので、相手の大型モンスターをそのまま手駒にできる。
  

• 《リブロマンサー・インターフェア》
  リブロマンサー儀式モンスターをバウンスする事で相手の発動した効果を無効化する通常罠。
  その後、手札・墓地から任意のリブロマンサーを展開できるので、自軍の戦力を下げずにカウンターとなる。
  蘇生制限を満たした高レベルの儀式モンスターを蘇生できれば制圧と戦線強化を兼ね備えた強力なカードとなる。
  

• 《リブロマンサー・プリベント》
  相手モンスター１体の素材利用を１ターン封じる永続罠。
  有用性は相手のデッキに左右されるが、特定のモンスターを起点とするデッキには強く刺さる。
  ただ、リブロマンサーが存在しないとエンドフェイズに自壊するため、メタカードとして維持したい場合は注意。
  

―相性の良いカード

• 《儀式の準備》・《儀式の下準備》
  儀式モンスターの（後者は《リブロマンサー・リライジング》と纏めての）サーチカード。
  上記の通り、儀式召喚の準備ができておらずとも特殊召喚に利用できるので、通常の【儀式召喚】よりもサーチする意義も大きい。
  

• 《緊急テレポート》
  《リブロマンサー・Ｇボーイ》をリクルートでき、あちらの重要性からフル投入しても良いだろう。
  

• 《サイバネット・マイニング》
  手札コストは必要だが《リブロマンサー・ファイア》か《リブロマンサー・ファイアスターター》をサーチできる。
  

• 戦闘補助
  戦闘ダメージをトリガーとするモンスター除去の《リブロマンサー・デスブローカー》と、戦闘ダメージ倍加の《リブロマンサー・ファイアバースト》と相性が良い。
  

戦術 †

　特殊召喚でフィールドに展開したモンスターを用いて儀式召喚を行い、基本効果と追加効果でビートダウンを行っていく。
　《リブロマンサー・Ｇボーイ》と任意の儀式モンスターが手札にあれば任意のリブロマンサーを儀式召喚可能なので、まずはこの状態を目指したい（こちら参照）。
　相手ターンの守りは《リブロマンサー・デスブローカー》でサーチした罠カードを用いて妨害していく。

このデッキの弱点 †

　基本的な弱点は【儀式召喚】に通じ、サーチや特殊召喚の妨害に弱い。
　固有の弱点では儀式召喚のキーカードとなる《リブロマンサー・ライジング》と《リブロマンサー・リアライズ》が共に永続カード故に魔法・罠除去に弱い点が挙げられる。
　《サイクロン》などをチェーンされると儀式召喚自体が妨害されてしまうのは、儀式魔法を使う通常の【儀式召喚】に無い弱点と言える。
　その他、種族・属性が分散しているため《群雄割拠》と《御前試合》にも弱い。

　なお、上述した通りこのデッキは儀式モンスターの存在が特殊召喚に利用できるため、通常の【儀式召喚】以上に儀式モンスターの確保が重要である。
　従ってそれを妨害された場合、手札の他のモンスター（特に上級モンスターの《リブロマンサー・エージェント》）が腐って手札事故に陥るのも弱点と言える。

代表的なカード †

• 《リブロマンサー・Ｇボーイ》

• 《リブロマンサー・ライジング》

関連リンク †

• 【儀式召喚】

• デッキ集

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