【水族】 †
水族を主体にした種族統一デッキ。
水族は専用のサポートカードが極端に少ない種族であり、水族に関連する効果を持ったカードはその殆どが同時に魚族・海竜族にも対応している。
このため、種族統一デッキを組む意義は非常に薄く、それらのサポートカードを駆使したとしても、デッキの方向性がわかりやすく専用サポートも充実している【魚族】・【海竜族】に寄せた場合との差別化が難しい。
主力と据える水族モンスターを定めて運用するとしても、上記2種族と混合して【水属性】としての構築になる場合が大半である。
《神・スライム/Egyptian God Slime》
融合・効果モンスター
星10/水属性/水族/攻3000/守3000
水族モンスター+水属性・レベル10モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。
●自分フィールドの攻撃力0の水族・レベル10モンスター1体を
リリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。
(1):モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは3体分のリリースにできる。
(2):このカードは戦闘では破壊されず、
相手は「神・スライム」以外の自分フィールドのモンスターを、
攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。
水族のみを指定する効果を持ったカードは以下の通り。
このため、現状【水族】として種族統一デッキを構築する意義は、専用サポートカードのアクアリウムやガエルを活かす構築になりがちだが、その場合は【アクアアクトレス】や【ガエル】として専用デッキを組んだ方が早い。
よって、種族デッキとして差別化が可能な点は、《神・スライム》の融合召喚・特殊召喚が狙える点、ガエルも含めたレベル2の水族を中心とした【ローレベル】である【湿地草原】、《群雄割拠》や《一族の結束》を利用した【メタビート】あたりとなる。
水族は種族としての総数自体は多く、全体の特徴としては守備力の高いモンスターやリバース誘発効果、そして墓地誘発効果モンスターが豊富に存在する。
しかし実戦に耐え得るものはそこまで多くはなく、現実的な選択肢は決して広いとは言えない。
とはいえ、単体で見れば《同族感染ウィルス》や《水の精霊 アクエリア》、《海亀壊獣ガメシエル》、《No.101 S・H・Ark Knight》、バージェストマといった扱いやすいものも存在する。
また魚族・海竜族と共通するサポートカードにも優秀なものは多いため、必要に応じてそれらも採用していきたい。
以下に、主要な水族モンスター・水族サポートカードの中から代表的なものを列挙するため、デッキ構築の際は参考にして欲しい。
―このデッキで採用できる主な水族モンスター
―水族に関する効果を持つ水族以外のモンスター
―水族をサポート範囲に含む魔法・罠カード
《アビス・ソルジャー》や《ペンギン・ナイトメア》、《水の精霊 アクエリア》等の水属性サポートを軸にしたタイプ。
ほとんどの水族が水属性であるため、大抵の【水族】がこのタイプとなる。
【水属性】との違いを付けるには、《一族の結束》や《群雄割拠》が現状では必須。
《氷帝メビウス》が3200となるのは大きいが《一族の結束》が存在すれば《黄泉ガエル》はお役御免となる。
シンクロモンスターを扱う場合、選択肢は《グレイドル・ドラゴン》、《極氷獣アイスバーグ・ナーワル》、《ペンギン勇者》のみ。
それぞれシンクロ素材の指定が厳しかったり、汎用性に欠けたりといった欠点は存在するものの、性能自体は悪いものではない。
とはいえ頭数は少なく、他の種族のシンクロモンスターを採用する場合、《水の精霊 アクエリア》で除外できる水属性のシンクロモンスターをできるだけ優先したい。
《豪雨の結界像》や《かつて神と呼ばれた亀》という特殊召喚メタが存在するため、【メタビート】風のデッキを組める。
《豪雨の結界像》には水属性、《かつて神と呼ばれた亀》には攻撃力1800未満に特殊召喚を許す穴があるので注意が必要。
両者を並べることができれば互いの穴をある程度埋めることはできるが、攻撃力が0の《かつて神と呼ばれた亀》は扱いが難しい。
一方で《豪雨の結界像》は《氷結界の龍 グングニール》への警戒が必要。
これらのモンスターを《一族の結束》や《群雄割拠》を用いて維持する事により、相手を制圧する。
《強者の苦痛》よりは《一族の結束》で強化した方が、水族としては利益が大きい。
1枚張ってあれば《豪雨の結界像》が1800となり、通常召喚された下級モンスターともある程度戦えるようになる。
《ペンギン・ナイトメア》が殴れるようになり、アタッカークラスも簡単に殴り倒されなくなる。
また、リバース系壁モンスターを採用すれば、シンクロ召喚や攻撃の阻害以外にも《月の書》の用途が増える。
罠メインであり、スピードはないが、決め手に欠ける【水族】としてはメタ側に回った方が勝ち目はある。
水族・レベル10・攻撃力0のモンスターを素材に特殊召喚できる《神・スライム》を軸としたデッキ。
現在、水族を指定するサポートカードや水族を素材とするモンスターは少ないが、その中で最も【水属性】や【魚族】・【海竜族】との差別化を図りやすい型だろう。
この召喚条件に合致するのは《ガーディアン・スライム》と罠モンスターの《メタル・リフレクト・スライム》のみだが、いずれもフィールドに出すのは難しくない。
《氷水底イニオン・クレイドル》で《氷水帝コスモクロア》の攻撃力を0にすることによっても召喚条件を満たせるため【氷水】に寄せた構築なら狙う価値がある。
また、水族+水属性・レベル10モンスターで正規融合を狙う事もそこまで難しくはなく、《沼地の魔神王》が水族である事を利用し、《サルベージ》に対応した水属性・レベル10のモンスターと《融合》を投入しやすい。
ティアラメンツを墓地へ送って融合召喚してもよく、その場合墓地へ送られた《神・スライム》も融合素材にできる。
《ガーディアン・スライム》は融合素材としての条件も満たしており、手札誘発効果を持つため単体でも機能する点でも《サルベージ》との相性はよい。
《メタル・リフレクト・スライム》の罠モンスターゆえの展開の遅さをフォローできる水族として、《リアクター・スライム》もフル投入の推奨ができるだろう。
フィールドに出した後の《神・スライム》は攻撃力3000のアタッカーとして運用する事になるが、それ以上の攻撃力を持つモンスターを突破する手段を持ち合わせているわけではない。
このため、アタッカーである《神・スライム》とは別に、制圧手段や不利な盤面を切り返す手段等は準備しておく必要がある。
《神・スライム》の効果によって他のモンスターを守る事ができるため、隣に《豪雨の結界像》や《かつて神と呼ばれた亀》などを並べると、全体除去以外では突破が困難な布陣となる。
主力を《神・スライム》に絞る関係上、フィールド魔法ゆえサーチも容易な《神縛りの塚》で耐性を与えるのも有効。
3体のリリースを要求する水族として《The tripping MERCURY》が存在し、《神・スライム》1体のリリースでアドバンス召喚が可能なため、これを狙ってみるのも面白いだろう。
《ガーディアン・スライム》は《ラーの翼神竜》に関する効果を持つが、これらの関連カードを無理に採用する必要はない。
《ラーの翼神竜》は、十全に力を発揮させるために必要なカードが多く、それらにデッキの枠をかなり割いてしまう事になりがちで、意識してサポートカードを増やすと【水族】としての要素はどうしても薄れがちになる。
しかし上記《神縛りの塚》も《ラーの翼神竜》をサポートする1枚であり、デッキとしてのシナジーは存在するため、寄せる際は【ラーの翼神竜】も参照。
水族には《沼地の魔神王》・《沼地の魔獣王》という2体の融合素材代用モンスターがいるため、他の融合モンスターも利用しやすい。
《轟きの大海蛇》は《簡素融合》に対応し、《ひょうすべ》と《沼地の魔神王》の組み合わせにより水族だけで融合召喚できる。
この融合素材の組み合わせであれば《群雄割拠》・《一族の結束》を阻害せず、双方《サルベージ》に対応する。
《水陸両用バグロス》も《簡易融合》・《簡素融合》に対応し、《グレイドル・ドラゴン》へのシンクロ素材の組み合わせを広げられる。
このデッキで出せる他種族の融合召喚先としては、水族である《魔力吸収球体》と融合素材代用モンスターで《異星の最終戦士》を狙ってみるのも良い。
ティアラメンツを採用しているなら、《沼地の魔神王》なども利用して、水族に関する効果を持つ《ティアラメンツ・カレイドハート》や《ティアラメンツ・ルルカロス》などの融合召喚を狙える。
攻撃力2000の下級通常モンスターである《しゃりの軍貫》やバージェストマを使えば、《始祖竜ワイアーム》の融合召喚も狙えるだろう。
《ジェムナイト・アメジス》は好きな水族を融合素材にでき、特に《ブリリアント・フュージョン》によってデッキ融合もできることから墓地利用をサポートできる。
一方で、地属性であるために水属性サポートを共有できない、《一族の結束》等が差別化要因となるのにどれも守備的なステータスをしているため中途半端になると言った問題は存在する。
アクアアクトレスモンスターと、永続魔法であるアクアリウムを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
ガエルモンスターを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
グレイドルモンスター及びそのサポートカードを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
ペンギンモンスターを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
炎属性・水族で統一された、軍貫を主体にしたエクシーズ召喚デッキ。
詳しくは該当ページを参照。
水属性・レベル2以下の水族を主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
水属性・レベル2の水族となる罠モンスターであるバージェストマを主体にしたデッキ。
【罠ビート】の一種であり、メインデッキの水族はモンスターカードではなく罠カードで構成されている特殊なカテゴリデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
除外に関連した魚族・海竜族・水族とそのサポートを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
氷水モンスターを主体にしたビートダウンデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
純水族ではないが、水族を中心とするティアラメンツモンスターを主体にしたデッキ。
詳しくは該当ページを参照。
代表的なカード †
関連リンク †