戦士族(せんしぞく)

デッキの概要

 戦士族を主体にしたデッキ
 古典的な【戦士族】は、《増援》サーチ《切り込み隊長》で展開、《コマンド・ナイト》全体強化《ならず者傭兵部隊》《異次元の女戦士》除去墓地戦士族《戦士の生還》サルベージ
 サポートカードの豊富さを活かし、下級モンスターを主体としたアドバンテージ重視のデッキであった。
 現在は他種族サポートカードの充実や、《増援》制限カード化からサポートカードが豊富という優位性が薄れた代わりに、上級モンスター不足をシンクロ召喚エクシーズ召喚で補えるようになった。
 非常にカテゴリの多い種族でもあり、【E・HERO】【六武衆】などから強力なカードを適宜組み込むことでの強化も可能。
 全種族中最多のモンスター数を誇ることから、様々な構築が可能となるデッキである。

《聖騎士の追想 イゾルデ/Isolde, Two Tales of the Noble Knights》 
リンク・効果モンスター
リンク2/光属性/戦士族/攻1600
【リンクマーカー:左下/右下】
戦士族モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。
このターン自分は、この効果で手札に加えたモンスター及びその同名モンスターを通常召喚・特殊召喚できず、
そのモンスター効果も発動できない。
(2):デッキから装備魔法カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる(同名カードは1枚まで)。
墓地へ送ったカードの数と同じレベルの戦士族モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
《増援/Reinforcement of The Army》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。

デッキ構築に際して

メインデッキモンスターについて

下級モンスター
 戦士族には優秀な下級モンスターが多く、また《増援》《切り込み隊長》《ゴブリンドバーグ》効果対象下級モンスターであることから、基本的に下級モンスターを多く採用していくことになる。
 レベル2以下ならば《トゥルース・リインフォース》に対応していることも見逃せない。
 優秀な下級モンスターが多数存在しているため、用途によって必要なカードを選ぶとよい。

上級モンスター
 現環境ではフィニッシャーになるような戦士族モンスター融合シンクロエクシーズモンスターと、エクストラデッキに集中している。
 よってメインデッキに入る上級以上のモンスターは基本的にそれらへの中継ぎポジションが多く、事故性を抑えつつ各種素材となれるか、デッキ回転を向上させられる能力が優先基準と言える。
 《増援》《切り込み隊長》には対象外である代わり、《バルキリー・ナイト》に対応する事、リリース要員として《不死武士》を利用出来る事がメリットに挙がる。

エクストラデッキモンスターについて

 《切り込み隊長》《不死武士》《ゴブリンドバーグ》《フォトン・スラッシャー》など容易に特殊召喚できる下級モンスターが揃っているため、楽にシンクロ召喚エクシーズ召喚を行える。

魔法・罠カードについて

 サーチカードである《増援》必須カードだが、現在は制限カードのため、《増援》によるサーチを前提とした構成は厳しくなっている。
 フォロー手段としては、カテゴリに属するモンスターを中心に採用して、《E−エマージェンシーコール》《紫炎の狼煙》などでカバーする方法がある。
 《トゥルース・リインフォース》リクルートしたり、《おろかな埋葬》などで墓地へ送った後に《戦士の生還》サルベージするのも選択肢となる。

 戦士族全体を強化する《連合軍》《一族の結束》《召魔装着》等といったものも優秀。
 基本的に《一族の結束》の方が勝っており、他の種族モンスターをどうしても投入したい場合のみ《連合軍》の採用を考えたい。
 《連合軍》を使用する場合には、大量の戦士族モンスターフィールドに展開していくことになる。
 《召魔装着》は少量ながら固定強化であり、また魔装戦士リクルートも備えている上にフィールド魔法のため扱いやすい。
 それらを除去されると辛いため、《魔宮の賄賂》《神の宣告》などのカウンター罠を用意しておくと良いだろう。
 また属性がある程度ばらけているならば、《憑依覚醒》強化値が上記のカードを上回る。
 種族統一デッキというコンセプトからは外れるが、構築を縛らない。

 墓地を肥やしつつ《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》等の強力なモンスターサーチも狙える《天地開闢》も余裕があれば採用したい。

 《クロス・オーバー》対象をとる効果ではあるものの、相手モンスター自分戦士族モンスター装備カードとすることで除去できる。

デッキの種類

【闇属性】

 闇属性戦士族モンスターで統一したデッキ
 戦士族には闇属性モンスターが多く、闇属性サポートカードも多数存在する。
 カテゴリデッキである【黒蠍】【D−HERO】、【幻蝶の刺客】もこれに該当する。
 特定のモンスターを主軸としたデッキとしては、【不死武士】【速攻の黒い忍者】が該当する。

【光属性】

 光属性戦士族モンスターで統一したデッキ
 戦士族には光属性モンスターが多く、《フォトン・スラッシャー》《E・HERO アナザー・ネオス》といった優秀なアタッカーを抱える。
 カテゴリデッキである【サイレント・ソードマン】【ネオスビート】【E・HEROビート】《E・HERO アナザー・ネオス》軸)もこれに該当する。

 上記によるハイビートに加え、強力な戦士族ならび光属性縛りエクシーズ召喚が行える点が最大の特色。
 また光属性サポートカードとして《放浪の勇者 フリード》《ライトレイ ギア・フリード》《ライトイレイザー》を組み込む事ができる。
 前者二つは墓地アドバンテージを利用する事になるが、《ライトロード・パラディン ジェイン》《ライトロード・モンク エイリン》が扱えるためカバーしやすい。
 《ライトレイ ギア・フリード》墓地コストにはならないが、召喚条件のクリアや、他の除外ギミックには転用できるので《フォトン・リザード》を併用する手もある。
 サーチ先である《フォトン・スラッシャー》汎用性が高いので、先にドローしきってしまわない限り腐る心配はない。

【地属性】

 地属性戦士族で統一したデッキ
 戦士族には地属性モンスターが多く、地属性サポートには《荒野の女戦士》《新鋭の女戦士》地属性戦士族統一のカテゴリには【アマゾネス】【剛鬼】などが存在する。
 中でもウォークライ地属性戦士族をサポートする効果を多く持つカテゴリで、【ウォークライ】としてデッキを組まずとも個々のモンスター効果を活かす事ができる。
 また、LVモンスターミスティック・ソードマンシリーズは全て地属性戦士族である。

 《ならず者傭兵部隊》《サイバー・ジムナティクス》といったモンスター除去が豊富。
 その他にも《切り込み隊長》《ヒーロー・キッズ》等、特殊召喚関係のモンスターが多い。
 《共闘するランドスターの剣士》《連合軍》《ガイアパワー》《一族の結束》といった全体強化を多数使用し、爆発的な攻撃力を得るデッキも組める。

 また、地属性戦士族シンクロモンスター群として、ゴヨウが存在する。
 主に戦闘破壊トリガーとしたコントロール奪取と、それをサポートする自己強化を中心とした攻撃的なシンクロモンスターであり、特にチューナー側に地属性を要求する《ゴヨウ・ガーディアン》は単体でも高い性能を誇る。
 同じ地属性戦士族シンクロモンスターに関する効果を持つものも多く、これらを軸とし戦士族サポートカードも絡める事で【シンクロ召喚】の一種として独自の動きが可能。
 シンクロモンスターを並べる事が前提の効果が多いゆえ、ある程度の展開力を要求されるが、地属性戦士族には《TG ストライカー》をはじめ、X−セイバーにも優秀なチューナーが存在する。
 他にも、ゴヨウシンクロモンスターで補助できる地属性ジャンクシンクロモンスターにも優秀な物が多く、属性こそ闇属性であるものの戦士族チューナーである《ジャンク・シンクロン》の採用も検討できる。
 《ミラクルシンクロフュージョン》を仕込んでおけば、《ゴヨウ・エンペラー》融合召喚まで狙う事が可能。

【炎属性】

 炎属性戦士族で統一したデッキ
 炎属性戦士族モンスターこちらを、戦士族炎属性に関するカードこちらのリストを参照。
 炎属性戦士族統一のカテゴリには【BK】【イグナイト】【焔聖騎士】が存在する。

 かつてはカテゴリ以外で統一する意義は薄かったが、時を経る毎に属するモンスターサポートカードが次々と登場。
 現在ではサポートカードの量と質は戦士族の中でも図抜けており、モンスターにも汎用的なものが複数存在する(下記はその一例)。
 また、一部カード装備カード装備魔法)やデュアルモンスターに関する効果を持つため、【装備ビート】【デュアル】とも相性がいい。

デッキの派生

【インヴォーカーブレード】

 以下の手順で1ターンキルを狙うレベル3とレベル4の複合エクシーズ召喚デッキ
 簡単に言えば《H・C エクストラ・ソード》効果攻撃力を1000アップした《機甲忍者ブレード・ハート》2回攻撃《M.X−セイバー インヴォーカー》攻撃1ターンキルを狙う仕組みである。

 コンボの一例
 条件:手札《魔界発現世行きデスガイド》《フォトン・スラッシャー》

  1. 《フォトン・スラッシャー》特殊召喚し、《魔界発現世行きデスガイド》召喚
  2. 《魔界発現世行きデスガイド》《クリッター》リクルートし、2体で《彼岸の黒天使 ケルビーニ》リンク召喚
  3. 《彼岸の黒天使 ケルビーニ》《シーアーカイバー》墓地へ送り《クリッター》《マジック・ストライカー》サーチ
  4. 《マジック・ストライカー》を自身の効果《彼岸の黒天使 ケルビーニ》リンク先特殊召喚し、《シーアーカイバー》自己再生させる。
  5. 《シーアーカイバー》《マジック・ストライカー》《M.X−セイバー インヴォーカー》エクシーズ召喚
  6. 《M.X−セイバー インヴォーカー》効果によって《H・C エクストラ・ソード》リクルート
  7. 《フォトン・スラッシャー》《H・C エクストラ・ソード》《機甲忍者ブレード・ハート》エクシーズ召喚し、《H・C エクストラ・ソード》効果攻撃力を1000アップ。
  8. 《機甲忍者ブレード・ハート》効果で自身に2回攻撃能力を付与。
    この2体で合計攻撃力が8000(1600+3200×2)となる。

 高い突破力を持ち、また複数のエクシーズモンスターを使い分けられる柔軟性も併せ持つ。
 《一族の結束》等は基本的に採用されず、他種族モンスターも幅広く登用される。
 一方で展開に複数のカードを消費するため持久力は低く、先を見据えたエクシーズモンスターの選択や、大量展開のタイミングの見極めなどが必要となる。
 プレイヤーのプレイングセンスを問われるデッキでもある。

このデッキの弱点

 様々な効果を持つ優秀な下級モンスターのおかげで、特に目立った弱点は無い。
 強いて挙げるならば、エクストラデッキモンスターに打点を任せる場合には特殊召喚を封じられた際、若干打点不足に陥ってしまいやすいところや、メジャー故に種族メタがやや多めなところだろう。

代表的なカード

関連リンク

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