【変異】

デッキの概要

 新たなる支配者で登場した《突然変異》融合モンスター特殊召喚するデッキの総称。
 本来融合召喚に必要となる融合素材魔法カードのためのスロットを必要とせず、多くの必須カード融合モンスターを採用できる。
 そのため、【正規融合】とは異なるアプローチの融合モンスターデッキとなった。

 元々はファンデッキに近いデッキであったが、カードプールが増加するにつれ、様々な用途で使用されるようになる。
 中でも、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を採用したデッキは一世風靡した。
 これを【変異サウサク】、特にカオスに特化したものを【変異カオス】と呼ぶ事もある。

 ※07/09/01《突然変異》禁止カードが指定され、構築不可能となった。

《突然変異/Metamorphosis》
通常魔法(禁止カード)
自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの
融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。

デッキの派生

 ここで紹介されているものは、フィールドへの影響力が強いため、コントロールデッキの1パーツとしての運用が出来るモンスターを中心としたデッキである。

【変異バルター】

 《魔人 ダーク・バルター》によるモンスターカード魔法カードに対するメタ効果に注目したデッキ
 《王宮のお触れ》を投入した【お触れバルター】も存在し、後の【お触れホルス】に近い存在であった。
 《魔人 ダーク・バルター》戦闘破壊できるモンスターや、起動効果《強奪》《サイクロン》等には弱い。

 《魔人 ダーク・バルター》の素材としては、《ピラミッド・タートル》からリクルートできる《ヴァンパイア・ロード》が主であった。
 後に半上級モンスターが増えてからは、そちらが使われるようになっている。

【変異サウサク】・【変異カオス】

 《サウザンド・アイズ・サクリファイス》によるロック効果吸収効果に着目されて生まれた。
 第3期初頭から組むことは可能であったが、全体除去が氾濫していた当時の環境では、【変異バルター】よりも活躍が難しかった。

 このデッキが台頭したのは《月読命》が登場し、禁止カード指定によって全体除去の数の減少した頃である。
 相対的に《スケープ・ゴート》が強くなり、素材が容易に準備できる環境となってようやくトーナメントシーンで活躍を見せることになった。
 《スケープ・ゴート》の弱点である貫通モンスター攻撃を阻害し、《月読命》で恒久的に吸収効果発動するシステムが環境とマッチしたのである。

【変異ドラグーン】

 《竜魔人 キングドラグーン》により、耐性を持ったドラゴン族を展開するデッキ
 全体除去が減少した環境に登場したため、効果の対象にならない効果は強力であった。
 【お触れホルス】ホルスの黒炎竜サポートとして目を着けられた。

 素材としては《可変機獣 ガンナードラゴン》等の妥協召喚可能なモンスターが登場し始めたので、それらを素材にしていた。
 第4期以降は特殊召喚モンスター半上級モンスターが増加したので、素材はどんどんと増えて行った。

【変異サイドラ】

 《サイバー・ツイン・ドラゴン》等の《サイバー・ドラゴン》シリーズの融合モンスター特殊召喚するデッキ
 【変異サウサク】が活躍する中での登場だったため、【変異カオス】も同時に参照を推奨。

 レベル8には各デッキフィニッシャー級が揃っており、《突然変異》の素材を用意しやすい。
 【変異カオス】では《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》【デミスドーザー】では《終焉の王デミス》《デビルドーザー》を素材に特殊召喚された。

 レベルの違う《サイバー・エンド・ドラゴン》は素材を用意しにくい事から、あまり使われなかった。
 素材は《メタル・リフレクト・スライム》《コイツ》等が有名で、変わったところでは《邪神アバター》が使われた。

このデッキの歴史

05/09/01

 【変異カオス】に対する規制により、《突然変異》制限カードに指定される。

07/03/01

 《サウザンド・アイズ・サクリファイス》禁止カードになった代わりに、《突然変異》準制限カード制限緩和された。
 また、新たにストラクチャーデッキ−暗闇の呪縛−レベル5のコストに最適な《ミストデーモン》や、レベル7のコストになりうる《可変機獣 ガンナードラゴン》コストに転用できる《闇のデッキ破壊ウイルス》を獲得した。

07/09/01

 再び《突然変異》禁止カードとなり、構築が完全に不可能となった。

22/04/23

 実質的な《突然変異》の調整版カードである《悪醒師ナイトメルト》が登場し、「カード名が異なり、全てのステータスが一致するモンスターリクルートする」という全く異なるデッキへと派生。
 このためデッキ名も現時点でのカードプールに合わせ【落胤ナイトメルト】とした。

余談

 マスターデュエルでは、イベント『タイムトラベル2004』のレンタルデッキとして選ばれている。
 【変異カオス】ではなくこちらが選ばれた理由はゲームバランスを考慮した結果だろう。

代表的なカード

関連リンク

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