【魔法族の里】 †
《魔法族の里》を用いて、相手の魔法カードを発動を阻止するコントロールデッキ。
《魔法族の里》の効果を最大限利用するために、モンスター構成は【魔法使い族】をベースとして考える。
《魔法族の里/Secret Village of the Spellcasters》
フィールド魔法
(1):自分フィールドにのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、
相手は魔法カードを発動できない。
(2):自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在しない場合、
自分は魔法カードを発動できない。
基本的には下級モンスターを中心とした【メタビート】のような構成が望ましい。
アドバンス召喚や《ディメンション・マジック》のリリースでは《魔法族の聖域》を維持できず、また、除去を受けてフィールドが空いてしまうことを避けるためである。
《王宮のお触れ》を併用し、魔法・罠カードの完全封殺も狙えるもののモンスター効果に対処できなくなる。
特殊召喚封じも併用し、相手のモンスター効果に対処できるようにしておきたい。
《魔法族の里》の性質上、維持しやすいものや、相手の行動を制限する下級モンスターを中心としたい。
《魔法族の里》のロックを維持する都合、基本的に魔法使い族が優先される。
エクストラデッキにあまり依存はしないので、選択肢は多い。
メインデッキのモンスターに不足しがちな除去効果を持つものを入れ、穴を補うのも手か。
モンスターは主に戦線維持が中心であり、除去や相手への妨害手段はあまり多くない。
汎用性の高い除去や特殊召喚制限などのロックを多めにしたい。
また、基本的に魔法カードは既に存在する魔法使い族の維持手段を中心にし、《魔法族の里》のロックが自分にかからないようにしたい。
特にフリーチェーンの速攻魔法は攻守両面で役立つ。
魔法カードと効果モンスターを封じる型。
この2つに依存度の高いデッキは現環境に多く、封じてしまえば相手のデッキの対抗手段を大きく奪える。
《スキルドレイン》下で《月の書》・《エネミーコントローラー》をチェーンして効果を通す、といった行動も封殺できるため戦闘破壊以外においては強固なロック性能を誇る。
ただ、手札と墓地からの効果までは防げないため、そこに対抗するための罠カードも併用して動きを封じる。
このデッキの場合デメリットアタッカーの採用も検討でき、《ダーク・エルフ》も採用候補になる。
Sinモンスターや《神獣王バルバロス》を投入し、このデッキに欠ける打点を補うのも悪くない。
元々の効果のことを考えなければ1900ラインの魔法使い族は5枚存在する。
《シャドール・ドラゴン》・《ヂェミナイ・エルフ》・《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》・《熟練の黒魔術師》・《クルセイダー・オブ・エンディミオン》が該当する。
続いて憑依装着・妖精伝姫などの1850がおり、これらは憑依や《妖精の伝姫》に対応する。
《魔導戦士 ブレイカー》や《霊滅術師 カイクウ》等の優秀な魔法使い族も《スキルドレイン》が来ない時の保険と考えれば採用すべきであろう。
デュアルモンスターの《クルセイダー・オブ・エンディミオン》・《チューンド・マジシャン》と《デュアルスパーク》を用いる型。
場の魔法使い族を減らしてしまうが、相手の除去にチェーンしてドローしつつ、厄介な壁や罠カードを潰せるのは大きい。
《スキルドレイン》との親和性も高い。
魔法・罠カードだけでなく《オネスト》も用いて魔法使い族を守る型。
ダメージ計算時に発動するため阻止されにくい点も評価に値する。
光属性の魔法使い族で維持に向くカードは多く、魔力カウンターを破壊の身代わりにできる《魔導騎士 ディフェンダー》や、同様に魔力カウンターを使える《クルセイダー・オブ・エンディミオン》・《熟練の白魔導師》なども使える。
妖精伝姫も全て該当し、《妖精伝姫−カグヤ》はサーチによる後続確保とバウンス効果、《妖精伝姫−シラユキ》は妨害能力に長ける。
除去役には《ライトロード・マジシャン ライラ》を使える。
ドラグマも用いて相手への拘束力を高めることも可能。
少々癖はあるが、《平穏の賢者》や《白い泥棒》等も《オネスト》を使って効果の発動を狙える。
メタモンスターの《昇霊術師 ジョウゲン》や《ライオウ》も光属性であるため相性は悪くない。
《オネスト》同様に戦闘補助ができる《禁じられた聖槍》・《収縮》も同じく役に立つだろう。
ギャンブルになるが、全体除去効果を持つ《時の魔術師》や《時の魔導士》を1枚くらい忍び込ませてみるのも面白い。
【里メタビ】 †
【メタビート】に《魔法族の里》を組み込んだ形。
《スキルドレイン》軸の要素を取り入れるかどうかでモンスターが代わり、どちらにしてもモンスターは厳選する必要がある。
《スキルドレイン》をメインとしないならば、《霊滅術師 カイクウ》のような元々【メタビート】で使われているカードや、《魔導戦士 ブレイカー》を採用できる。
《スキルドレイン》をメインとするならば《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》や《ダーク・エルフ》、《クルセイダー・オブ・エンディミオン》といった攻撃力が高いものを採用したい。
また、必然的に魔法使い族が減るので、《魔法族の里》及び《テラ・フォーミング》の採用枚数を減らすか、フィールドの魔法使い族の守りをより強固にしなくてはならない。
この点は《命削りの宝札》などでカバーしたい。
【憑依装着ビート】 †
【里メタビ】・《スキルドレイン》軸の一種で、元々の攻撃力が高い憑依装着モンスターを採用する。
以前までは双方の劣化的なファンデッキだったが、憑依カードの増加に伴い憑依装着で固める意義が生まれた。
ドローソースの投入により《憑依解放》・《憑依覚醒》を引きこみやすく、構造上《ダーク・ドリアード》との相性が非常に良いために、アタッカーを継続的に用意できるのも他にない長所である。
《スキルドレイン》と相性は悪くなるが、《お注射天使リリー》や《トイ・マジシャン》といった、他の守備力1500のモンスターも採用できる点も特徴。
【里安地ジョウゲン】 †
【メタビート】の中でも《昇霊術師 ジョウゲン》に特化した形。
《昇霊術師 ジョウゲン》と《魔法族の里》により強固なロックを仕掛ける事ができるが、通常召喚されたモンスターにも倒されうる攻撃力のため、守る手段とダメージを与える手段が必要となる。
《昇霊術師 ジョウゲン》を守る手段として《安全地帯》・《ディメンション・ガーディアン》がある。
戦闘に関しては除去罠カードの他に、《オネスト》や《月鏡の盾》といったカードを使う。
戦闘ダメージを与える手段としては《魔導師の力》等を使うか、他に何体かモンスターを投入する事で補う。
ロック自体が手軽に行えるデッキ故に、以下のように弱点も多いので、マッチ2戦目以降は思い切って《魔法族の里》を捨てて通常のビートダウンへと移るのも1つの手。
維持の手軽さでは《ナチュル・ビースト》に分があるため、こちらならではの構築が求められる。
当然ではあるが【フルモンスター】や【罠モンスター】といった、モンスター効果や罠カード中心のデッキに《魔法族の里》の効き目は薄く、ひとたび魔法使い族モンスターを除去されると窮地に陥る。
また、【メタビート】のように魔法カードより罠カードの比率が大きいデッキや、手札誘発モンスターが大量に積まれたデッキが多いのも現状。
モンスター対策はもちろん、罠カードを除去・カウンターできるカードも多く用意したい。
相手フィールドに1体でも魔法使い族がいれば、それだけで《魔法族の里》のロックは無意味になる。
【墓守】や【ライトロード】はもちろん、他のデッキにおいても採用が見込まれる汎用性の高い魔法使い族は増えつつあるのが現状。
モンスター効果メタとなる《エフェクト・ヴェーラー》、エクストラデッキに入る《TG ハイパー・ライブラリアン》は特に採用率が高いので要警戒。
更にはエクストラデッキから容易に呼び出せるリンクモンスターの登場もこのデッキにとって向かい風となっている。
その他 †
《魔法族の里》が存在すれば基本的にフィールド魔法を発動される心配はない。
このデッキは下級モンスターが主力ではあるが、《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》や《D・バインド》等の攻撃ロック系永続罠に弱いモンスターが多いため、それらへの対応も必要となる。
サンプルレシピ †
代表的なカード †
関連リンク †