紋章獣(もんしょうじゅう)

デッキの概要

 ABYSS RISINGで登場した紋章獣を中心としたデッキ
 《紋章獣レオ》手札を補充し、《No.18 紋章祖プレイン・コート》墓地を肥やし《高等紋章術》《蘇生紋章》を駆使して状況に応じたエクシーズモンスターを呼び出しビートダウンを行う。
 また、エクシーズモンスターに対するメタが多いのも特徴である。

《紋章獣レオ/Heraldic Beast Leo》 
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻2000/守1000
このカードを召喚したターンのエンドフェイズ時、このカードを破壊する。
また、このカードが墓地へ送られた時、
デッキから「紋章獣レオ」以外の「紋章獣」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
「紋章獣レオ」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
《紋章獣アンフィスバエナ/Heraldic Beast Amphisbaena》
効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1700/守1100
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の
「紋章獣」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
また、1ターンに1度、手札から
「紋章獣」と名のついたモンスター1体を捨てて発動できる。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
《高等紋章術/Advanced Heraldry Art》
通常魔法
自分の墓地の「紋章獣」と名のついたモンスター2体を選択して発動できる。
選択したモンスター2体を特殊召喚し、
その2体のみを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。

デッキ構築に際して

メインデッキモンスターについて

 紋章獣墓地発動する効果が多いため、余計なカードで動きを鈍らせないために目的に合ったモンスターを採用する必要がある。

紋章獣

紋章獣以外のモンスター

エクストラデッキモンスターについて

 ランク4のエクシーズモンスターが主力となる。
 《紋章獣レオ》エクシーズ素材として墓地へ送られた場合でも効果発動するため、能動的にエクシーズ素材を取り除けるものを優先的に採用したい。

紋章獣関連のエクシーズモンスター

ランクエクシーズモンスター

ランク4以外のエクシーズモンスター

リンクモンスター
 《No.18 紋章祖プレイン・コート》を能動的に墓地へ送るのにも役立つ。
 紋章獣種族属性がバラけているため、リンク素材縛りが無いものを中心に採用したい。

魔法・罠カードについて

メダリオン

―その他のカード

戦術

 紋章獣《召喚僧サモンプリースト》《H・C 強襲のハルベルト》などでランク4のエクシーズモンスターエクシーズ召喚して戦う。
 序盤では《No.18 紋章祖プレイン・コート》《カゲトカゲ》サーチする《キングレムリン》エクシーズ召喚を優先して行うといい。
 特に《紋章獣レオ》墓地へ送る事は、その後の展開に大きく関わる重要課題である。

 《紋章獣レオ》を確保できていない場合は一時的な負担が大きくなり、エクシーズモンスター側で取り戻す必要が生じる。
 特殊召喚に関する効果を持たない紋章獣同士でエクシーズ召喚を行うのは難しいため、手札には常に1ターンエクシーズ召喚を行える紋章獣レベルモンスターの組み合わせを用意しておくように心がけたい。
 これを止められた場合の苦戦は必至であり、相手としてもこれを狙わない手はないので、展開を通すためのカードは握っておきたい。

 同時に重要になるのは、キーカードである《蘇生紋章》《高等紋章術》エクシーズモンスターを展開するタイミングである。
 これらを用いる分必要なカードも多くなるので、単にライフポイントを削る目的での使用は避けたいが、あまり悠長には構えられない。
 《電光千鳥》など突破力の高いものが利用できる状況では、優先的に《高等紋章術》を用いたほうが都合が良い場合もある。
 いずれにせよ、手札には常に次のエクシーズ召喚が行える余力を確保する事が重要である。

デッキの種類

【純紋章獣】

 デッキモンスターをほぼ紋章獣のみにしてランクエクシーズモンスターの展開を狙うタイプ。
 《昇華する紋章》《No.18 紋章祖プレイン・コート》《紋章獣レオ》の能力を存分に発揮できる。

 《昇華する紋章》によってメダリオンを毎ターンサーチできるため、1ターンに複数回高ステータスエクシーズモンスターを展開できる力を備えている。
 反面、紋章獣のみが手札に来てしまい、序盤にエクシーズ召喚を制限されてしまったり、サイキック族エクシーズモンスターしか展開できず窮地に立たされることもある。
 当然、余裕があれば紋章獣以外のレベル4も問題なく併用できる。

【紋章獣軸ランク4】

 真っ先に《No.18 紋章祖プレイン・コート》の展開、墓地送りを狙うタイプ。
 《No.18 紋章祖プレイン・コート》の素材に縛りがないことに着目し、紋章獣以外のカードも取り入れる。

 デッキに入れる紋章獣を最低限に抑え、展開力に長けたレベルモンスターによって、準備を整える時間をそれほどかけずにランクエクシーズモンスターの展開が可能である。
 要である《高等紋章術》サーチできない点では【純紋章獣】に劣るが、《ガガガザムライ》《鳥銃士カステル》といったエクシーズモンスター《紋章獣ユニコーン》効果による《No.18 紋章祖プレイン・コート》蘇生などを駆使することで1ターンキルも狙いやすい。
 また、RUMの要素を取り入れやすいのも大きな特徴である。

ランクエクシーズ召喚サポートするモンスター

【蘇生軸紋章獣】

 《ゴブリンドバーグ》等で手札からエクシーズ召喚を狙う通常の構築とは異なり、《エアーズロック・サンライズ》等を用いて墓地から素材を集めるタイプ。
 手札下級モンスター1枚から動けるため安定性が高く、展開を行えるカードが多いため、短期決戦に持ち込みやすい。
 また、《超電磁タートル》《電光−雪花−》といったメタ要素を含んだカードを投入できることも大きな特徴である。
 しかし、墓地からの展開に特化しているため、墓地を肥やすことのできる《マスマティシャン》等を引けないと劣勢になりやすい。

デッキの派生

【紋章アンデ】

 《紋章獣レオ》の「手札モンスターを補充でき、かつ墓地へ送る事に意味がある」点を《ゾンビ・マスター》によって利用するデッキタイプ。
 《ゾンビ・マスター》蘇生対象アンデット族限定であるため、サーチャーである《ゴブリンゾンビ》と、蘇生効果を持つ《馬頭鬼》を中心に運用し、紋章獣と同じくランク4のエクシーズ召喚を狙う。
 両者のサポートカードの範囲が合致しないため、これらを多く採用すると手札事故を招く危険がある一方、上記の通りランク4のエクシーズ召喚に対する一貫性がある。
 《蒼血鬼》は能動的にエクシーズ素材を取り除くことができるため、《紋章獣ツインヘッド・イーグル》とのコンボも可能である。

 《アンデットワールド》で強引に紋章獣蘇生できるようにする事も可能だが、《紋章獣レオ》以外を蘇生する利点が小さいため、消費分を取り戻しにくい。
 採用する場合、種族サポートカードアドバンス召喚に対するメタカードとしての効力に期待したい。
 積極的に狙う程ではないが、これの影響下では《馬頭鬼》等でエクシーズモンスター蘇生させ、《紋章獣ツインヘッド・イーグル》効果を使用できるようにする事も可能である。

【紋章クロノダイバー】

 ランクサイキック族を中心とした【クロノダイバー】との混合構築。
 ランク種族が噛み合うので《顕現する紋章》の制約を回避しつつ妨害がやりやすくなる。
 エクシーズモンスターのみを採用しても良いが、完全な混合構築にする場合はこちらも参照。

このデッキの弱点

 ランク4のエクシーズ召喚に特化しているため、特殊召喚封じや《デビリアン・ソング》には致命的に弱い。
 さらに、カテゴリデッキとしては珍しく種族属性の両方がバラけているので、《御前試合》《群雄割拠》の影響をもろに受ける。
 また、モンスター特殊召喚からエクシーズ召喚に移行する場合がほとんどであるため、《増殖するG》の格好の標的になりやすい。
 《飛翔するG》ともなれば除去無効手段を用いる必要が生じ、確実に速度が落ちる。

 戦力がエクシーズモンスター依存なので、《強制脱出装置》《神の警告》除去されるだけでも苦戦を強いられる。
 《紋章獣レオ》等でアドバンテージは取り返しやすいものの、何度もエクシーズ召喚を止められるとジリ貧に陥ってしまう。
 なお、打点不足については《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》等の登場によってある程度改善された。
 しかし、《スキルドレイン》には未だに弱い。

 墓地の依存度も高いため、《王家の眠る谷−ネクロバレー》《マクロコスモス》にも注意が必要。
 《ソウルドレイン》《王宮の鉄壁》紋章獣の機能を阻害しうる。
 《紋章獣レオ》の存在から、《ライオウ》《霊滅術師 カイクウ》《光と闇の竜》といったものは比較的処理しやすい。
 しかし、この《紋章獣レオ》が引けなければ対処しにくいため、他の処理手段も積極的に組み込んでいきたい。

代表的なカード

関連リンク

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